自分への手紙
拝啓、1年前の自分へ
まずは、ひとり立ち、おめでとうございます。
こうやって書いていると、少し照れますね。
受験3か月前に医学部に行くことを決意したあなた。
時間がないながらも、よく勉強したと思います。
「絶対無理」って言われたこともいっぱいあったけれど、高校の先生方だけは最後まで味方でいてくれましたね。
そして、もう頼れるところはないって思いながら知らない土地に行くのは不安でしたね。
引っ越し業者も使わずに、全ての荷物をスーツケース1個に入れて引っ越しました。
物が少なくて楽でしたね。さすが、ミニマリスト(笑)
あなたの頑張りと周りの支えのおかげで、今、とても幸せな大学生活を送っています。
もちろん悩みはあるし、うまくいかないことも多いけれど、でも、楽しいこと、素晴らしいこともいっぱいあります。
たくさんの素敵な方々との出会いもあります。
“帰れる場所がないから失敗できない”なんて怯えないで、一瞬一瞬を楽しんでいればなんとかなりますよ。
心配ご無用です!
あなたは入学前、“1日1日をとりあえず乗り切れればいいや”と思っていましたね。
今の私は、1年前に思い描いていたものを超えられたんじゃないかなと思います。
研修に行たり、現役の医師の方とお話しをしたり、他大の学生と夢や理想を語り合ったり。
ただひとつ、謝らなくちゃいけないこともあって。
自傷行為をしないという約束は守れませんでした。ごめんなさい。
あなたの頑張りが無駄にならないように、これから先、もっと頑張って勉強して、立派な医師になりたいなと思います。
じゃあ、改めて。
本当にありがとうね。感謝してます。
拝啓、今の自分へ
元気ですか?
って自分に聞くのも変な話だけど、たまにはちゃんと聞いてあげるんだよ。
とりあえず、この1年お疲れ様でした。
いろいろ大変なこともあったと思うけれどよく頑張ったと思います。
特にここ数ヶ月はいっきに世界が広がって、嬉しかったり楽しかったり、苦しかったり辛かったり、いろいろな感情がごちゃごちゃになっていましたね。
でも、“感情がわからない”と言っていた昔に比べれば少しは成長したのかなとも思います。
ただ、ひとつだけ。
無意識の中で“苦しい”や“辛い”を無視して感じないようにしているところがあるよね。
悲しいなら泣けばいい。無理して笑わなくていい。
しんどい事があるんだったら、逃げればいい。
疲れちゃったんだったら休めばいい。
ひとりでどうしようもなくなったら、誰かに助けを求めたっていい。
大丈夫。もっと周りを信用していいんだよ。
特にこの数ヶ月で、信頼できる人に出会えたよね。
もう強がらなくてもいいんじゃないかな、とか思ったり。
とにかく、自分の幸せを最優先に、少しずつ頑張っていきましょう。
拝啓、1年後の自分へ
元気にしていますか?
ちゃんと進級できそうですか?
夢は精神科医で変わらないですか?
まぁ、変わっていてもおかしくはないですよね。
どんな夢であれ、その夢に向かって進めているのならば素敵だなと思います。
もし精神科志望のままだったとしたら、そこに固執しすぎず、他分野の勉強にも本気で向き合ってくださいね。
あなたから見て、1年前の私はどうですか?
多分、あほだなぁと思って見られている気がします。
でもね、今は今で必死なんですよ?
今の私の気持ちも忘れないでいてあげてくださいね。
健康に気をつけて。
3年生も頑張ってください。
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