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【めちゃおもろい】映画マネーショートから得られる3つの教訓

みなさんこんにちは、ももにくです。

最近、マネーショートって言う映画を見たのですが、いや〜これが面白いし、めっちゃ勉強になるんですよね。

具体的なあらすじから言うと、2006年当時のサブプライムローン(後で解説)がバブルになっていることに気づいた3派のヘッジファンドと1人の銀行家が、そのサブプライムに対して空売り、大儲けするという物語です。

大儲けした、といっても映画の後半に向かうにつれて登場人物と見ている観客はひどい『現実』に気がつきます。

例えば、元銀行家ベン・リカード(ブラピ)のこのセリフ。

(ウォール街を欺き、大儲けができると確信し、踊り出すチャーリーとジェイミーに対して)
『お前たちは何をしているのかわかっているのか!?』
『お前たちはアメリカ経済の破綻に賭けているんだ!!』
『もし、予想が的中すれば、数万人の失業者・破綻者が出る。』
『失業者が1%上がれば、4万人の自殺者が出るんだ!!』『知ってたか!?』

このセリフで、あらためてこの映画の本質に気がつきます。銀行たちが作り出したペテンに踊らされた民間人が、すべての責任転嫁を背負ってしまうことを。

まあ、こんな展開のため、YouTubeなどの広告では『アウトローたちがウォール街を出し抜いて大儲けするぜ!!』というような爽快感を強調していますが、そんなことないです。

結構重い終わり方ですから、見るときはある程度の覚悟は必要かもしれませんね。

ていうことで、この記事では物語というよりも、この映画から学べるポイントに焦点を当てて解説していきたいと思います♪

この映画から学べる3つのこと

1.当たり前ほど当たり前じゃない
2.実際に行動していくことの重要性
3.学んでいて損はない用語の数々

1.当たり前ほど当たり前じゃない

なんといっても、この映画は『当たりまえなことほど当たりまえではない』ということを教えてくれるんですよね。

リーマンショックの話ですから、ウォール街を始め、投資銀行が破綻するなんて考えもしないほとんどの銀行家は主人公たちの行動を嘲笑います。

『投資銀行が犯罪絡み以外で破綻したことがない、今回も破綻するわけがない。』
しかし、現実は違っていた。結局、リーマンは破綻したわけです。ただし、現状を分析し、よく考えていた人たちはわかっていた。

実際にこの映画に出てきたセリフですが、まさに当たり前だから変わるわけがないということの愚かさを表現したシーンだと思います。

あと、この映画って当たり前を批判するような示唆が結構多いんですよね。

ウォール街のドスグロさを経験したベンが、有機野菜を栽培しながらひそかに暮らしている

これなんかまさに示唆に富んでますよね。

2.実際に行動していくことの重要性

この映画はデータを分析し、作られた当たり前を暴いていくという側面と『実際に行動していく重要性』がうまく描かれています。

例えば、映画中盤にマーク・バウム(スティーブ・カレル)が銀行家のジャレド(ライアン・ゴスリング)に勧められたサブプライム空売りの調査に乗り出すシーン。

そこでは、数字には表れにくかったサブプライムローンのヤバさが露呈していきます。
例えば、銀行家たちは、何の審査をすることもなく、返済などできないであろう低所得者層に向けてサブプライムローンを複数組ませていたのです。

さらには、犬の名前で住宅ローンを組んでいる人、マンションに加えて5つの住宅ローンを平気で組んでいるストリッパー。

そして、マークと他のトレーダーたちは、サブプライムローンが破綻することを確信して空売りを決意、10億ドルの利益を得たのです

とまあ、このように『実際に行動することで、データ上やうわさではわからなかった現実が見えてくる』ということの重要性をこの映画は教えてくれます。

3.学んでいて損はない用語の数々

この映画って金融という題材上、難しい専門用語が多いんですよね。
でも、学んでおけば、この映画を理解できるだけでなく、実際に投資したり、世界情勢を分析する時にものすごく使えます。

ということで、マネーショートに出てくる金融用語の数々をまとめてみました!!

MBS(モーゲージ債)・・・住宅を買う個人にお金を貸し付けるモーゲージバンク。このモーゲージバンクが簡単に資金調達するために『じゃあ、不動産権利を債権にしよう!!』といって作ったもの。

借りた人の元利金(元金と金利)がそのまま投資家に支払われたので有用な投資商品として人気になりました。

サブプライムローン・・・担保・預金・仕事がない低所得者層にもローン組ましてあげるよ制度

当時、住宅バブルで建築ラッシュとなっていました。売れ残らないように低所得者層に売り込んで、エレベーター式で高い金利をつける。『金利が上がっても、住宅を売って返せばいい』とみんなが思っていたわけです。

CDO・・・サブプライムローンを細かく切り分けて、信用スコアが高い債券と混ぜ合わせたもの。

こんなバカげたものに格付け会社はAAAのFICOスコア(最高評価)をつけた結果、サブプライムを不安に思う投資家はいなくなりました。(で、崩壊)

CDS(クレジット・デフォルト・フワップ)・・・サブプライムが破綻した際に、貸倒金が保証されるもの。ただし、月々の保険料を払う必要がある。

空売り・・・誰かから借りた商品を第3者に売り、価格が下がった時に買い戻すことで、利益を上げる手法。劇中のマイケル・バーリもこの手法で莫大な利益を上げた。

みたことない人も一度ご覧になっては?

この記事はここで終わりになりますが、映画マネーショートは非常に勉強になります。
金融や経済に興味がないという人も一度ご覧になってはいかがでしょうか?

ということで、映画マネーショートでの学び3選でした〜。






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