気づいたら神に祈っていた話②/3
これは、大学生の私が、とあるカルト団体に勧誘されてから抜け出すまでのお話です。
前回の話↓
勧められた上に好奇心が乗っかって、聖書を読み始めた私です。
Cさんがより深く(?)教えてくれることになりました。
神様とは
さて、そんなこんなでCさんの家にティータイム気分でやってきた。
最初は、将来の夢とか、なんか悩んでることない?とか親身に話を聞いてくれたCさん。
(今思えば、優しさの押し付けのような…)
いよいよ本題、聖書を学ぶお時間。
ホワイトボードを取り出し、本格的な講義のような感じで進めていく。
えー、堅苦しいなあ、、とか思いながら。
「神様って、信じる?」
「え、、まあ野球の神様は信じてましたね。ははは。」
(野球部のマネをやっていたことがあるので)
「人間も含め、この世のすべてのものは神様がお創りになられたんだよ。」
「へー、そうなんですねーー。」
こんな調子でやんわりと神様について教わった。
お祈り
その後もいろいろ聖書のヨミカタを教わり、さあお開きというときだった。
「じゃあ最後に、神様にお祈りして終わります。」
「?!?!」
「お祈りは私がするから、なーさんは目を閉じてて。」
「は、はい」
「愛する神様…云々かんぬん…アーメン」
本物のアーメン聞けた!としか思わなかった。
こうして、されるがままに初めて神様にお祈りをしてしまった。
「今はまだ、神様を信じられないかもしれないけど、これからお祈りしていくうちにきっと信じられるようになるよ。」
私は聖書を読みたいだけなのに…神様とか知らねえよ…
と思ったが、まあ目つぶってるだけならいいか、と思いスルーした。
そして、次回の約束をして帰った。
こうして、ティータイムを楽しみ、聖書を読み、神に祈り、という日が週に二度ほどというのがしばらく続いた。
そのうち、なーさんもお祈りしてみてと言われるときがきた。
正直なにがなんだかさっぱりだったが、今までよくしてくれたCさんに嫌とは言えず、適当にそれっぽいことを言って乗り切っていた。
これが洗脳だったのかもな…と今になって思う。
後に判明したことだが、この人たちから教わったヨミカタは、このカルト団体特有のものであった。
しかし、聖書を読めたことには変わりないので、その点はありがたかったと今でも思っている。
(例えば、アダムとエバが禁断の果実を食べたとか、モーセが海を割ったとかいう話は、いわば常識なので)
わかってきた、この団体の実態
しばらく話を聞いていくうちに、この団体の実態がわかってきた。
〇 メンバーはみな、同様に聖書を読んでいる
〇 聖書のヨミカタは、ある一人の牧師さんから教わった
それを周りに教え伝えている
〇 スポーツにしても料理にしても、目標を持って取り組む
いわゆる意識高い系
聖書や神様のことは、少し、いやかなり気になってはいたが、
スポーツをやるときは、ただダラダラとするのではなく、
今日は声を出してチームワークを大事に!とかいう目標をもって取り組む文化が好きで、なんだかんだ毎週顔をだしていた。
意識高い系女子になれた気がして、誇らしくも思っていた。
そんな頃、ある一大イベントの計画が進められていた。
ーーーー!Attention!ーーーー
この記事は、聖書やキリスト教を批判するものではありません。
宗教観は人それぞれ、聖書は素晴らしい読み物です!
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続きます。
次回、離脱編です。
ではまた。
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