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初勝利 対ガンバ戦感想

 ようやく札幌にも春が訪れました。
暖かくなって雪が解け、札幌の積雪はゼロになり、北国にも遅い春がやってこようとする時期になりましたが、今節までコンサドーレは未だ勝利なし。
 しかし今節、ようやく勝利をつかみ取ることができました。スタートラインに立てた感じですかね。

 前半、前節から宮澤が復帰したことでパス回しが円滑になり、多少得点の気配がするようにはなったものの、まだそれは「気配」止まりで、チャンスを作り続けるというところまではなかなかいきません。

 そのような中でも両WBの浅野・近藤が裏抜けやドリブルで何とかチャンスを作ろうとしていました。
 シャドーやCBとの連携はあまり見られず、独力でなんとかして状態ではさすがに得点には結びつかず、もやもやした時間が流れていきます。

 今季初先発の大森は中谷・三浦という強力な相手CBに臆することなくプレーし、キープやターンしてからのドリブルを試みましたが、周囲のサポートも遅くこれもまた単独での打開を狙うしかありませんでした。

 縦パスに大森が体を張り倒されたことでいい位置でFKを得ます。小林が狙い悪くないコースに飛ぶもそこは一森。さすがのストップでした。
 駒井のミドルやCKからの岡村のヘッドなどもありましたが、枠をとらえずに無得点で前半は終了。

 守備はジェバリに放り込んでくるボールは岡村が跳ね返したりセカンドを回収したりとまずまずの出来。
 ペナ付近で与えたFKがポストを叩くなどのピンチはありましたが、無失点で折り返しとなりました。

 後半も展開は変わらず。変化があったのは選手交代の後。コンサは大森・小林・近藤に代わり、長谷川・青木・髙尾を投入。これによって右サイドの攻撃が活発になりました。
 浅野が相手陣内右サイドでボールを受け、その外を髙尾が追い越していきクロス。中には合いませんでしたが選手の動きに流動性が生まれました。

 そのいい流れのままに先制点が生まれます。
 右サイドで浅野がパスを受け、2人のDFの間を通し長谷川にパス。長谷川が即クロスを入れると、ファーに待ち構えていた宮澤が頭で押し込んでゴール!

 時間は70分を過ぎたところ。この時間に得点が生まれたこと、さらに決めたのが宮澤だということもあり、札幌ドーム内は大盛り上がり。選手もベンチからみんな飛び出してきて宮澤を祝福していましたね。
 元キャプテン・札幌のバンディエラ・北の爆撃機・雪かき部部長、呼び名は様々あれども、これほど気持ちを一つにできる選手はいません。

 ここから会場の雰囲気は一つになり、「初勝利」に向かって選手を後押ししていました。ゴール裏以外から聞こえるコールの声・手拍子は今期で一番でした。

 こうした雰囲気に後押しされてか、危ないシーンはあったものの最後までしっかりと守り切り、無失点で勝利を収めました。

 ガンバに2度ネットを揺らされますが、どちらもしっかりとオフサイド。一つはCKで上がった瞬間にライン際にいた選手がスッとラインを上げオフサイドを取っていたし(近藤は危なかったw)、高尾が裏を取られかけた2度目も岡村や馬場のラインは下がらなかったからオフサイドにかけることができていたように見えます。

 ガンバ戦は内容面ではあまり評価されていませんが、守備面を見ると今までよりははるかに整備されてきている印象を受けます。
 また個人でも、岡村はもちろんですが、馬場も左右CBを安定してやっていましたし、岡村が競った後のカバーも菅や宮澤、セカンドは荒野や駒井がしっかりと関わることができていたように見えます。

 ケガ人が戻ってきたことやコンディションが上がってきたことでやりたいことが少しずつできるようになってきた印象。前節名古屋戦でそれが感じられたけど、今節勝利という結果につながったかなと。
 現状打破には勝利が一番の特効薬だと思われるので、この一戦が自信となってくれれば、次節以降もコンサらしい試合を見せてくれると思うし、よりコンサらしくなってくると思っています。

蛇足
 大森くんがそれなりに戦えることをしめしてくれたので、武蔵との併用も考えていいのでは。どちらがトップでも互いの負担を減らし、ボールの収まりどころを増やせると思う。
 髙尾と中村は対戦相手や展開を見つつ、途中投入が続くと思うけど、能力は間違いないので早くスタメンに定着してほしい。
 悩ましいのがWB。今回得点に絡んだことで右浅野はしばらく続きそう。右に近藤、浅野はシャドーで見たいとは思うけど、小林の使いどころや左WBを誰にするかを総合的に考えなきゃならないと色々な人のツイートやnoteを読んで感じた。

 とりあえず、残留戦線で戦えることが分かったので、今後も一喜一憂しながらコンサを追っていこうと思います。


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