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マンション大規模改修の手法を探る

2016年10月に行われた理事会と営繕委員会では、管理会社から大規模改修の説明がありました。
そのとき、2種類の方法を提案されました。すなわち(書類の記述どおり)、

1)コンサルタント会社で進めていく場合
2)管理会社主導で進めていく場合

1)はコンサルタント、主には建築家の方やマンションの運営や大規模改修をサポートするNPOなどに設計監理を依頼します。これらコンサルタントは基本的にマンション管理組合の側に立って、修繕の設計や改修業者との折衝に当たってくれます。
2)の管理会社主導の場合は、管理会社が大規模改修計画を提案します。承認したら実際に工事にあたる業者は、管理組合が主導して選定します。

わたしたちのマンション管理会社は、背後に大手デベロッパーが控えており、楽なのは当然、2)です。K氏はそれを見越してフロントに大規模改修工事の発注をチラつかせ、少々の無理難題を管理会社に要求していたのかもしれません。真相はわかりませんし確信はありませんので、あまり憶測で話しをするのは控えたほうがよいでしょう。

修繕委員長に就任したとはいえ、わたしだって会社勤めをしつつ数年規模で取り組む大規模改修を仕切るので、正直、面倒なことは極力避けたかったです。
だからK氏の意向とはぜんぜん関係なく、当初は管理会社経由での工事を依頼するつもりでした。
2016年10月には「スケジュール検討」とともに概算見積もりも提示されたのですが、まずまず予算の範囲内だったので「これで進めたらいっか」、くらいにしか考えていませんでした。

ここで「当初は」と書いたのは、まんまそのとおりの意味です。

実は2016年の年内は、例のフロント解任要求などもしつつ、それでも管理会社経由の大規模改修を進めようとしていました。

だたこのへん、記録(理事会報告書)が手元に残っておらず、私の記憶もほとんどないので、あやふやなところもあるということを前置きします。

2016年のうちに大規模改修に関するアンケートを実施しました。このとき「もう少しよく考えた方がよくないか? このアンケートは誰の責任で出しているんですか?」という回答(というかほぼ詰問ですね)を、アンケートの回答に代えて例の訴訟当事者のT氏からいただきました。
そのほかにも、「え? もう(大規模改修)やるって決まったの??」というトーンの回答が居住する区分所有者からもあったように記憶します。

確かにアンケート実施はいま振り返れば性急すぎるものでした。
大規模改修委員長のわたしも、アンケートは配布したものの、あまりに内容がふわっとしすぎていることなどが直感的に不安でした。ただ管理会社は大手企業で、「マンション管理はなんとかしてくれる」と信じたかったところもありました。どこかで「大丈夫であってほしい」という“願望”的なものがあったんだと思います。

この頃わたしは、時々気になる記述を京都新聞の告知欄に見つけていました。
それは「NPO法人 京都マンション管理ネットワーク」という団体が主催する毎月の定例会で、直近のテーマがまさにドンピシャの「マンション大規模改修」でした。
何度か目にしていたこの団体の毎月の定例会。しかもこのたびはタイムリーすぎるテーマ。
正解か、不正解かー。
それも行ってみなければわからない。

わたしは思い切って、年明け2017年1月21日に開かれるこの会合に参加することにしました。

ここで出会う人々が、今後いろいろな面でわたし(たち)をサポートしてくれることになります。


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