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第2回臨時総会 ~1~ 修繕委員“候補”Sさん

臨時総会は2017年9月30日に開催されました。
当日は全ての音声を録音しました(もちろん事前に参加者には了解を得ています)。その音声をおこしたテキストも手元にあります。

この第2回臨時総会のあたりをどう料理しようかと考えあぐねていたのですが、
「誰か」対 K氏
という切り口で数回に分けてお話ししようと思います。
「誰か」にはいろいろな人が入ります。理事も、大規模修繕委員も、区分所有者も。

お断りですが、一部は時系列ではなく、状況を理解していただくために順序を入れ替えてお話します。

第1回目はSさんです
Sさんは2015年は理事長、2016年は監事(監事は前年の理事長が就任するならわし)、この2017年は修繕委員会のメンバーで女性です。
優しい可愛らしい声でお話になる、初老の婦人です。
Oさんという、こちらも初老の男性と最後まで修繕委員を務めてくれました。

   *

そして第2回臨時総会が始まりました。

開催案内を見返すと、次のようなことが書かれています。そして総会なのに特に決議すべき議案はありません。

「今回の臨時総会は、マンション全体の大規模修繕工事の進め方について再確認いただき、マンション全体で今後のマンションの資産価値向上を協議いただく重要な機会ですので、万障お繰り合わせの上、是非ともご出席いただけますよう…(以下略)」

この日、口火を切ったのはK氏です。最後までずっと、進行は彼のイニシアチブのもと繰り広げられました。その様子は例えるなら散弾銃。いつ誰が流れ弾に被弾するか知れません。

修繕委員S氏に対するK氏の言い分
K氏のSさんに対する言い分は、彼女が大規模修繕委員として今年の理事会に承認される前から委員として振舞い、これまでの会議やコンサルタントの選定に携わったということでした。

「Sさん、あなたは(2017年)5月28日の修繕委員会に出席していますが、どういう資格で出席しましたか?」

2017年度が始まって最初の理事会は6月4日でした。その前に正式に集まったのは通常総会です。
6月4日に初めて開催された2017年度の理事会で、今期から新たに加わる大規模修繕委員が承認されたことになります。
それ以前の4月末から5月にかけては理事会はなく、空白の期間がありました。
ただこの間に、私たちが修繕委員会としていろいろなことを進めてきたのは事実です。

K氏はSさん(Oさんも)は、6月4日以前、無資格で大規模修繕委員会として活動したと指摘するのです。

「あなたは理事会に承認される前から、修繕委員会として活動したんですね?」
K氏が狡猾だなと感じたのは、まず最初に穏やかでおとなしいSさんを標的にしたことでした。
同じ年恰好でSさんと同時に修繕委員会に入ってくれた男性のOさんがいるにもかかわらず、です。
「それは、」

「Sさんは2016年度の監事です。修繕員会にもずっと出席してくれていて、それまでの経緯をよくご存じです」
わたしは言いました。
K氏はそれを遮るように、
「そういう弁解はいい。実際これ(2017年度の修繕委員)は、6月4日から正式に認められたもんちゅうことは認めるの? あんたこれ(6月4日以前)は、正式の委員じゃないだろう!?」

K氏の言い分は、そんな理事会で認めてられていない人が、いみじくも修繕員ヅラして、やれコンサルだのやれNPOだのの話に加わること自体がおかしいのでは、ということでした。

なるほど。そう指摘されれば、確かにK氏が正しそうです。
Sさん(Oさんも)の件に関しては、一旦K氏の言い分を認めましょう。

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