サービス4年目に突入し「音ゲー」らしくなったプロセカ、始めるなら今! ~2023年MASTER譜面10選を添えて~

#ボカロリスナーアドベントカレンダー2023


はじめに


初めましての方は初めまして。
ボカロリスナーアドベントカレンダー2023、その16日目を担当します名も無きインターネット存在ことNaMoNaKiです。

皆さんプロセカ遊んでますか?
3周年で登場キャラが進級したりUIがガラッと変わったり色々ありましたが、音ゲーマーとして注目したいのはやはりAPPEND譜面……

ではありません!!!!!!
ノーツデザインを選べるようになったこと、そして新ノーツ実装!
これが本当に大きい。

去年のアドベントカレンダーそれ以前の記事で基本的にプロセカの音ゲー部分をボロクソに言ってますが、特に繰り返し主張しているのが隣接した同時押しノーツの視認性の悪さ

従来のデザイン
まにまにMASTER

元々こうだったのが、

新ノーツデザインに変えるとこう!
決して劇的な改善とは言えないものの、それでもノーツの端に■←こんなの付けてるより縁が丸い方がよっぽど見やすいです。
本音を言えばもっとデザインを増やして欲しいですが、まあ今後に期待しましょう。と言うか、これ音ゲーマー的には物凄く大事だから公式も各メディアも3周年アップデートの1要素としてちゃんと書いてくれ

そして新ノーツ2種。
まずトレースノーツと命名された、始点・終点判定がなくレーン上に指を置いているだけで拾えるノーツ。他社ゲーでスライドノーツと呼ばれたりするやつ。
もう一つは、公式から特にアナウンスの無いゴーストノーツ(公式におそらくこのノーツの名称が無いので、当記事内では便宜上私の命名でゴーストノーツと呼びます)。一切の判定が無く、触る必要のない見た目だけのノーツです。

NEOのMASTERやAPPEND譜面初見でいきなり何か謎の線が降ってきてビクっとした人も多いんじゃないでしょうか?コレです。
この2つの存在が演出面であまりにも大きい!!

今回noteを書くにあたって私は今年の1月~11月に実装された曲のMASTER譜面全部やったんですが、見てくださいこのメモ書きを(一部切り抜き)。

3周年以前
3周年以降

これまで無(特に心を動かされない虚無の譜面の意)かネガティブな感想が大半を占めていたプロセカから割とポジティブな感想が出るようになったんです!!!!
従来のプロセカのことバカにしてるのかって言われたら正直多少してるんですけど、でもサービス開始4年目に導入した新要素でユーザーに感動を与えたのって本当に凄いことだと思いませんか?

今回は、この新ノーツによって具体的にどう譜面が面白くなったのか話してから、今年の「評価したいと思った」譜面10選を発表したいと思います。

新ノーツで何が変わった?

例①:神っぽいな MASTER

確認していきたいポイント、まず開幕の

愛のネタバレ 「別れ」っぽいな
人生のネタバレ 「死ぬ」っぽいな
なにそれ意味深でかっこいいじゃん…
それっぽい単語集で踊ってんだ 失敬

なんですが、「なにそれ意味深で」のところから曲にハンドクラップが入ります
通常ノーツがシンセ(でいいのか?)を拾ってるところに加えてハンドクラップまで拾うと、もちろんアクセントになって面白いんですがどうしてもメロディーに対して異物じゃないですか。
そこで新ノーツ、しかもクリティカルノーツで拾うことで異物としての切り分けとアクセントとしての扱いを両立しているわけです。

右端のやつ!

続いては動画0:43~、「逆に興奮してきたなあ」。
我々人間は猿なのでやっぱり大きい音がたくさん鳴るとテンションが上がるんですよ。

めっちゃ興奮しませんかこれ!?!?
スライドノーツからトレースノーツに、そしてクリティカルトレースノーツに!
アガっていく様を如実に表現してます。

道中も全体的に取る音を変える時や、なんか楽しくなった時に使ってますいいですね
noteの体をなすためにごちゃごちゃ書いてるけど、細かいこと抜きでも楽しかったらいいんですよ。

閑話休題。
最後に2:16~、「神っぽいな」で取った同時クリティカルスライドが押した瞬間消えて、停止したフリックトレースが動き出してアウトロへ繋がります。エンターテインメントにおいて「未知への驚き」と「既知への安心」の塩梅って重要だし難しいと思うんですが、ラスサビの〆で道中に無かった譜面停止を持ってきてアウトロは既に出た配置を流すの、実に上手い。

例②:On&On MASTER

さて、On&Onの譜面を貼る前にこちらをご覧ください。

私は文字譜面おもんな高校の校長をやっていますが、これは代表となる譜面の一つです。
従来の文字譜面はその文字を形作るためにノーツ形状やタップのタイミングに負担がかかり、「気持ち良く叩く」という最も重要な要素を無視した譜面となっていることが多いです。
まず1:00~の1サビ1:38~の転調ラスサビに注目しましょう。
「好きな音楽は何ですか?」あるいは「自分勝手に諦めては」のスライド、アプローチが違いますがどちらも「最後の一音が伸びる」ことに合わせたスライドではあるでしょう。
そこで、原曲ではCメロ後のサビにあたる1:23~に注目してください。

このクッソしょうもない「?」を作るためにノーツが増えてボーカルの余韻を潰されてるの普通に許せなくないですか?????

「今までプロセカは大体こんな感じだった」というのを念頭に置いて頂き、On&Onの譜面を見てみましょう。

肝心なのは1:10~です
エンジンがかかり「Let’s go!!」の声と共に走り出す車。
ゴーストノーツで道路の白線を表現しています

こういうのでいい。本当にこういうのでいい。

他にゴーストノーツを使った文字譜面で印象的なのはデビルじゃないもんMASTERとかIなんですAPPENDなどがあります。
しょうもないんですがゴーストノーツだから打鍵に影響が無いので別にいい、って感じです。

2023年MASTER譜面10選


さて。
新ノーツがあんまり面白いものだから、調子に乗って今年の曲全部やっちゃお!となりました。ありがとうプロセカ。
その結果、3周年以前にも良い譜面あるじゃん!という気付きを得たので、ここからは新ノーツの有無を問わず、今年実装のMASTER譜面から厳選した10曲をざっくりと紹介します!

①名も無き革命

微妙なところもあるんだけど、でも私はこれを評価する人間でありたい
ギターとドラムを拾ってメリハリのある面白い譜面にしよう!という気持ちは凄く伝わってきます。
1:10~で一旦スネアもボーカルも拾わず、ドラムのダイナミクスに合わせることで力強くラスサビへ入るのが気持ち良い。

②ももいろの鍵

キモくて最高!!!!!
いよわ曲に求められるものを理解してる譜面です。マジでキモい。
ゴリ押しますかそれとも指6本使いますか?って感じの階段、超好きです。
別曲の話になるんですがきゅうくらりんの「ノイズが鳴りやまないから」でノーツにノイズが走ってるのも良く、今のところいよわ譜面は当たりかなって印象。

③箱庭のコラル

これが出来るなら普段から頑張ってくれ!!!
ドラムへの意識が素晴らしく、1:22~曲が終わるまでの譜面はプロセカ低難易度・ミドルテンポの希望です本当に良い。

④HERO

終始楽しい、爽快感全振り譜面。
マジミラテーマ曲ということでカラフルさを意識した結果なのかも知れませんが、ノーツの色分けがしっかりしており非常に視認性が良いのも爽快感に拍車をかけています。

⑤NEO

新譜面第一弾にして100点満点の神譜面
新ノーツ面白いでしょ!これからどんどん面白いことやるから!という強い強い決意がこの譜面にはあります。
1:21~の落ちサビ減速トレースゴースト、今のプロセカが持てる全てを使って「エモ」を演ってます
APPENDの方がより凄まじく、初見は鳥肌ものでした。多指譜面ということで敬遠してる方もいるのかなと思いますがNEOだけは是非

⑥すきなことだけでいいです

Aメロの別にボーカルやその他楽器に合わせてるわけではない(多分)スライドが非常にユニークで好きです。
サビなんかはやはりボーカル合わせが一番音数も多く譜面にしやすいのですが、16分乱打に終始することになり単調になってしまいがちなところをフレーズごとに配置を変えることで飽きが来ないようにしています。
Cメロからラスサビへの入り方も良い。やはり落とす・盛り上げるの緩急がはっきりしていると楽しいです。

⑦神っぽいな

例として出したので繰り返し語ることはしません。是非遊んでください。

⑧Dear

これは今までのプロセカなら殺していた曲です。
0:44~の「君と二人笑いながら」は一見ボーカル合わせでないように見えて、スライド終点をタップと見なせばボーカルにちゃんと合ってたりします。それが正しいかどうかはともかく、面白いアプローチです。「D」のようなスライドは海外顔文字において笑顔を意味するDですね。
でもそれは本題じゃなくて本題は落ちサビにギターが入った1:25~、まずここのトレースはギター。その後トレースがスライドに変わってからはドラムを拾ってラスサビへ入ります。
トレースorスライドとタップノーツが重なった時になぞる手を持ち替えるとスマートな運指となる設計で、この「ノーツの種類を変えて拾う楽器を変える」のと「気付くとニヤリとする配置」がこれまでのプロセカにはほぼ無かった
これからのプロセカ、楽しみです

⑨CR詠ZY

イントロ時点でおっ?と思わせる譜面ですが、0:34~スライドが中央に寄ってトレースと合流して消えるのはこれまでのスライドが束になるそれとまた別物で、視覚的ユニークさに新たな一石を投じたと言えるでしょう。

⑩Cool Me Down

本曲はボカロである前に至上のドラムンベースだ。
そんな譜面作者の最強の思想が見える譜面じゃありませんか?
プレーしてもらえれば、そうでなくとも譜面動画を確認してもらえればもうそれ以上言葉は無いです。
音に応える譜面の素晴らしさよ。


おわりに

いかがだったでしょうか。
譜面作者とプレイヤーの相性だったり思想の違いだったりがあるので、私と全く違う感想を抱いた人もいるでしょう。
そして、そもそも音ゲーの譜面に何の感想も無かった人もいるでしょう

もしかしたらMASTERはあなたの手に余るかもしれません。
EXPERTでもHARDでも、今出来るレベルの譜面で構いません。
「この配置は何考えてこうしたんだろうな」と考えてみると、音ゲーを遊ぶことそのものがもっと楽しくなる……かも、知れません。
そして記事タイトルにもある通り、プロセカ始めるなら今です!
全員プロセカをやりましょう!そしてそのまま他のスマホ音ゲーもやりましょう!良き音ゲーライフを!


最後に、プロセカ運営へ伝えたいことが2つ。

これからを楽しみしてます!!
そして譜面作者の名前をゲーム内に載せろ!!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?