なもちゃん FNDデビュー作品“Convallaria”について話す
はじめに
みなさんこんにちは!なもちゃんです!
もしかしてFNDの告知ツイートを見て初めてnoteを見に来てくださった方もいたりするのでしょうか・・・?!
ありがとうございます。ぜひ最後まで楽しんでいってください。
というわけで!ようやっと、FNDの作品をミントするところまでできました!!!!手汗すごすぎて止まりません。
【作品URLはコチラ!】
↓ツイッターにて告知いたしました。
よければぜひ、RTなどで拡散をお願い致します。
2月16日からコツコツと描き始めたこの作品ですが、
気づけば冬が終わり、春がきて、すっかり暖かくなりました。
本当に長い年月をこの作品と過ごしました。
その分思い入れもとても深いです。
今回はどんな思いでこの作品を作ってきたのか、全貌を書き綴っていきたいと思います。
とにもかくにも、無事にオークションが始まりますように。
誰かの手に、渡りますように。
ドキドキ…
というわけで!今日は!話をとっちらからせることなく!
FNDの作品について、すべてをさらけ出して!お話ししていきます!
(いつも暴走列車気味で、すみません)
たくさんの人の目に止まりますように。
制作における信念
今回、私がFNDの作品を生み出す上で大事にした信念は、
「私が考える、最高に美しくkawaii世界観を表現する」ということです。
絶対に妥協しない。最後まで突き詰める。
そして、何よりも、制作を楽しむこと。
これは今後も大切にしていきたい信念です。
絶対に曲がることのない、まっすぐな思いです。
コレクションのテーマ
このコレクションの名前は「NAMO(c) LOVE collection」
つまり、「愛」がテーマです。
愛らしいもの、愛そのもの、愛するということ、愛されるということ。
愛は美しく、時には生命の強さを感じるものでもあると考えています。
このコレクションでは、美しく、生命力を感じられる、
愛にあふれた作品をたくさん生み出していきたいと思っています。
【コレクションURL】
https://foundation.app/collection/namoc
概要・表現したかったこと
まずは作品の全体像と、descriptionを掲載します。
(転載防止のため、透かし文字を入れています。ご容赦ください)
「愛しているもの」を「凝縮する」
この作品を描いていくにあたって、第一に「私が愛しているものを全部詰め込もう」と思いました。
美しい顔、美しい手、美しい服、美しいキラキラしたアクセサリー……、
でもそれだけではなく、どこか毒のある雰囲気。
だからこそ感じ取ることができる美しさや、強さ。
そういうものを凝縮していこうと思いました。
「ビーズ刺繍」を「描く」
制作を進めていくにつれ、ふと、「ビーズ刺繍を描いてみるのはどうか?」ということを思いつきました。
ビーズ刺繍は手芸の手法だけど、絵に落とし込んだら楽しいことがやれそうだ。
脳みそに稲妻が走った感覚。最もやりたいことを見つけた感覚。
(手を動かしながらでないと思い付かないことってあるな~って、この時体で感じました。)
ビーズ刺繍って、ほとんどの場合は、人が手縫いして作業して出来上がります。
いわば「執念」でできてるようなモノです。
ただ美しくきらびやかなだけでなく、
ひと針ひと針に、魂が、もっと言うと生命が宿っていると言っても過言ではありません。
美しい中に生命の重みを感じることができるから、私はビーズ刺繍に心惹かれるのだと思いました。
例えば、刺繍がいっぱいのドレスが出来上がるまでに、普通では想像もできない作業量が伴います。
単純に「美しい!」と思うものの中にも、だからこそ感じることができる「ちょっとした怖さ」があるというか。
このように、綺麗なものをみてゾクゾクする感覚がとても好きです。
そういう感覚を、絵に取り入れていきたいと思いました。
この作品で1番のメインモチーフとなっているすずらんは、そんなビーズ刺繍への思いと重なるものがありました。
あんなに愛らしくてコロンとしているのに、この花は、毒を持っている。
そういう怖さを含んでいるからこそ生み出され、感じられる美しさがあるのではないでしょうか。
過去の手芸作品紹介
「ビーズ刺繍が好き」と話しましたが、私は幼い頃から手芸が大好きです。
たぶん、母の影響です。
母はいつもかわいいワンピース等を作っては、私に着せてくれました。
チクチクと少しずつ針が進んでいって、最終的に大きなものになっていく過程がすき。
想像もつかない輝きを放つところがすき。
ビーズ刺繍は、私のあこがれの世界をそのまま形にしたようなものです。
話は少し反れて、数年前に羊毛フェルトと出会いました。
羊毛フェルトで好きなアニメ作品あるいはオリジナルのキャラクターの顔面を作り、ビーズ刺繍で周りを装飾したブローチを作ってみました。
それはもう楽しくて楽しくて。一瞬でハマってしまったのでした。
チクチクさして、羊毛が固まって徐々に形になって、違うと思ったらまた直して。
そうして出来上がったキャラクターを取り囲むように、キラキラのスパンコールや、ビーズ、レースをあしらい、一つの作品になっていく。
刺繍も、最初から形を決めず、自分の感性の赴くまま進めていく。
気づけばてのひらより大きなブローチになっていることもありました。
楽しい。楽しすぎる。
せっかくならその時の感覚も、作品に入れこんでみようと思いました。
とここまで色々言葉で説明しましたが、なかなか伝わりにくいので、
思い切って、過去に作った手芸作品をいくつか紹介します。
これを見ていただければ、私が表現したい世界が伝わると思います。
なお、この作品たちは、全て、手縫いです。
何時間もかけてひとつひとつ、仕上げました。
ぜひ、楽しんでご覧ください。
(撮影現場乱入ねこかわいい)
私が作りたい理想の世界観、感じていただけたでしょうか。
ただ、ビーズを刺繍したことはあっても、
絵として描いたことは、実は一度もありませんでした。
そういうこともあり、今回の制作は本当に挑戦と試行錯誤の連続でした。
ビーズってどう描くのが正解なのか?
刺繍ってどうやったら糸の感じが伝わるのか?
などなど。
こんなに思い悩みながら絵を描いたことは初めてでした。
その分、この作品と向き合う時間が楽しすぎて、気づいたら何時間も作業し続けてたり、ハッとして時計見たら深夜の3時だったりして。
夢中になるって本当に字の通りで、描き進めている間は夢の中にいるみたいに楽しくて。
夢みたいな時間を過ごすことができました。
“Convallaria”の世界について深掘りする
表現したかった世界観についてお話しできましたので、
このあとは、メインともなる作品そのものの描写について、より深掘りしていこうと思います。
よろしければお付き合いください。
美と愛の神
まず、一番目を引くのが中央で堂々と佇む彼。
ギリシャ神話における美と愛の神、アフロディーテをイメージしています。
アフロディーテは「女神」ですが、見てわかる通り、彼は男性です。
(どちらとも取れない、中世的な、少し引っ掛かりのある雰囲気にしたいと思いました。)
よく見ると、もみあげがハートになっていたり、彼自身のキャラクターデザインで「愛」や「生命の強さ」を表現できるように、いろいろと試行錯誤しました。
星の冠は、彼の神聖なイメージを象徴するものです。
通称、光輪(アウレオラ)といいます。
装い飾るもの
また、次に目を引くのが、彼を取り囲むきらびやかな装飾品たち。
それぞれのアクセサリーに「愛」を散りばめました。
ドレス(ケープ)
彼が身にまとっているケープにあしらわれた刺繍の主役は、
この作品のタイトルにもなっている「すずらん」です。
descriptionでも語った通り、すずらんの花言葉は、「純粋」「純潔」。
この花をメインに持ってくることによって、純粋・純潔な愛を表現しようと思いました。
毒性があるという、一見しただけでは決して気づくことのできない禍々しさが秘められているからこそ、美しいと感じるのかもしれない。
「見ただけでは判断できないことが、世の中には無限に存在する」ということを表現することで、作品に深みを持たせることを目指しました。
また、このケープのいたる箇所に「真珠(パール)」が縫い付けてありますが、パールの石には「純潔」という意味が込められています。
(背景にも後光としてあしらいました。)
この作品のメインモチーフである「すずらん」と同様の意味を持ちます。
ふちの部分にあしらわれた花は、愛の象徴である「薔薇(ばら)」です。
薔薇の中でも、儚さと力強さを兼ね備えた半八重咲きのものをモチーフとして選びました。
美しい薔薇にも、トゲがある。ここにも少し毒のエッセンスを加えました。
耳飾り
両耳にかかっているこの耳飾りは、太陽の花「ひまわり」をイメージしました。
ひまわりは「あなただけを見つめる」という意味があります。愛にあふれた言葉です。
●向かって【右側】の耳飾り
テディベアのピアスがついていますが、
熊は「強さの象徴」とも言われています。愛があふれるなかにも強さを表現することを目指しました。
また、キューピッドの矢をモチーフにしたピアス。いわずもがな、愛の神キューピッドです。
●向かって【左側】の耳飾り
特徴的なモチーフとして、ウサギの耳飾り。
復活祭(イースター)でよくイメージされるウサギですが、「豊穣と生命の象徴」と呼ばれています。
descriptionでも触れた「生命」というキーワードはこのモチーフに引っかかっています。
指輪・腕輪
指輪にも様々な意味が込めらへています。
いたるアクセサリーに紫の宝石が使用されていますが、これは「アメジスト」です。
アメジストは「愛の守護石」と呼ばれています。
薬指には、一際目立つ大きな宝石をあしらった指輪が。
ハートにカットされたアメジストが光り輝いているイメージでデザインを考えました。
さらに、人差し指のファランジリングには赤い宝石「ガーネット」。「友愛」の象徴が埋め込まれています。
小指のシルバーリングは、彗星をイメージしてデザインしました。
こちらの手には小さなアメジストが埋め込まれたリングが。
そのとなりのビーズリングはアメジストの色味をイメージした、紫のガラスビーズが使用されています。
腕輪はさまざまなデザインのものを身に着けています。
ハートのモチーフが光るシルバーのブレスレットや、力強さを感じるチェーンのブレスレット。
またゴールドのリングブレスレットは、本来は後光として描写される光輪(アウレオラ)からインスピレーションを受けました。
背景の装飾たち
背景にも、こだわりのモチーフをたくさん入れましたので、是非細部まで見ていただけたら本望です。
●左右対称に配置された「手」
アンティークジュエリーで使われることが多いデザインで、「愛情」の意味が込められています。
●ゴールドの装飾
華やかな装飾には、ハートがあしらわれています。
また、フラワーモチーフはガーベラをイメージしています。黄色いガーベラの花言葉は「究極の愛」です。
●生い茂った植物
生い茂っている植物は、「ユーカリ」です。
花言葉は、新生、思い出、記憶、慰め、追憶。
葉っぱ自体は丸く可愛らしい形をしていますが、この植物にも毒性があることで有名です。
ここでも、愛らしさと毒性の二面性を表現しました。
●パールの後光
ケープの部分でも触れましたが、パールの石には「純潔」という意味が込められています。
主題であるすずらんと同じ意味を持つ、とても美しい宝石です。
入札者特典について
今回は、入札者特典をご用意いたしました。
OpenSea/polygonでリストし、入札いただいた方全員にお送りいたします。
Twitterのアイコンにもできるようにしていますので、もし手に入れられた方はぜひ💜
Twitterのwip
Twitterにこつこつ上げていたwipのリンクを貼っておきます。
最後の方はほぼ微調整みたいな感じだったのであまり高頻度にあげてませんが、ここに辿り着くまでの大切な記録ですので、ぜひご覧ください。
さいごに
作品については以上となります。
ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
何度も言っている気がしますが、こんな風に長期間同じ絵と向き合ったことって、今までの人生なかったと思います。
こんな作品の作り方ってあったんだな…って自分でもびっくりしています。
本当に、すごくいい経験をさせていただきました。
そして、ありがたいことに今回の作品“Convallaria”の作業工程を見るのが楽しみ!と言ってくれる方が、本当にたくさんいらっしゃいました。
いつも優しいリプライをくださる方、RTしてくださる方、いいねをおしてくださる方、皆さんだいすきです!
(ビーズ刺繍の世界へようこそ・・・・♡)
どれだけ楽しい時間でも、どんな風に作業進めたらいいか詰まってしまうこともありましたが、楽しみにしてくださる方がいると思うだけで自然と解決していったし、楽しんで描き切ることができたと思います。
最後に、FNDに招待をしてくださったとみさん、これまで制作を応援してくださった皆様に、改めて心から感謝申し上げます。
明日、リスティングが完了するその時まで、
欲を言えばオークションが始まり、完結するその瞬間まで、
どうかお付き合いください。
LOVE💜
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