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俳句

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不定期的に俳句連作を出します
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記事一覧

攪乱の句の、その終わり

「俳句四季」4月号の精鋭16句欄に連作「like a ghost」を寄稿しています。この連作は一言でい…

青本柚紀
1年前
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第六回芝不器男俳句新人賞予選通過作品

君がため春野の薔薇にならずゐる だつた手が芹を掴んでゐた彼方 手のきのふ雨が霞を流しては…

青本柚紀
1年前
9

遠い眼で見えている

滲みだす風にすべての耳をひらく 影は花口のかたちを引き寄せて 肉の根を裏返すなら声は虹…

青本柚紀
3年前
7

BANANA FISH

電話その枯れる時間がおほきい目 さざなみの靄が繁れば暮れる手の ○ 潜水は夏に速度の幻…

青本柚紀
3年前
5

白濁の窓から

そよいでは鰭の四月を木と匂ふ 階段に空気を点し蜂の輪は     ○ 街だった手紙つづけ…

青本柚紀
3年前
10

骨と歌

目に雲のめぐるあなたを野に遊ぶ 風はむらさき肺の水位に根をさして      ○ 花弁し…

青本柚紀
3年前
13

吹きもどる文字盤

光沢の二月の奥を雪の窓 風の木のながれて春は飴色に 目には水銀川に実れば鱗族の 玻璃の托卵春を十三年まはり 糸車花の終はりを藍が掃き    ◯ 巻きもどる雨はひかりの鱒を出し 風切の手を裏返し春をまた 蜜蜂よ草むらは揺れながら火で 虹は球体もとの魚の晴れとなり    ◯ ゆめぎはのけばだつ湖をとほく犀    ◯ 繭は夜をつなぎあはせて花だつた ************* 縦書き版はこちらにあります http://poecri.net/ItemDetails.p

ふくらむ鳥の境界

眼のなかへ入れて鶫の絵がひろがる 日々は泡鶉を沐浴に棲ませ 注がれて午は庭木に路をこぼす …

青本柚紀
4年前
12

かすれる家の光

然りながら蚊帳はうつろの牯嶺街 雨に名は流れ青葉に鳥がゐる 夏炉からおよぶ景色を銅の錆 白…

青本柚紀
4年前
8

ひきのばされた春の眠り

    花はほんたう畝に子供があたらしい 街は船出して二月は梅が湧き 春はどこかの貝とけだ…

青本柚紀
4年前
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