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スクールカウンセラーの仕事の範囲☆愛知教育大学の論文を読んで

私の出会ったスクールカウンセラーはおふたりだけです。息子の中学校の1年生の時と、2年生の時です。ですから、他を知りません。
その本当に少ない経験から、スクールカウンセラーの意味はあまり感じられませんでした。スクールカウンセラーというのは、悩みを聴く。それ以外の仕事は出来ないというのが、私の認識です。

例えば、担任と面談するときに同席してほしいと依頼したけれど、それは、難しいと言われました。時間外なので、学校が(多分教育委員会かも)許可するか分からないからと。

今、文部科学省のウェブサイトを見ると、スクールカウンセラーの勤務は、平均週8時間程度という事なので、それを超える事はできないのではないかと推測します。

そして、息子の中学校のカウンセリングの予約は、すぐに埋まっていました。たしか、勤務は週に1日でした。ですから、緊急の対応は難しいようでした。さらに、1年契約なので、来年もその方が同じ学校に勤務するかも保障はありません。こんな状況では、スクールカウンセラーが資格を持たれた専門職であっても、うまく機能しないのではないでしょうか?

愛知教育大学の論文
『小学校から中学校への変換期を支える特別支援に関する実践研究
ーー広汎性発達障害児に対するスクールカウンセラーの関りを中心にーー』
を拝読しました。

ここでは、中学のスクールカウンセラーが小学校へも訪問し、小学校の時から関り、中1ギャップを減らす工夫をされていました。具体的には、小学6年生の男子とその保護者とまずは、面談し、不安を聴き、その後、中学へ訪問し、中学校の教諭と話す事で、男子の不安を払拭し、入学式の前日には予行練習をするなど、新しい事への不安を解消しようと試み、男子から、「安心しました」という言葉が出ていました。

ここでの疑問は、スクールカウンセラーにそれだけの事ができるのか、これは、どの学校も普通にしていることなのか、愛知県のこの中学だけの事なのかということです。

この方法が出来れば、発達障害の生徒にとっては、新しい事への不安が解消され、効果的だと考えます。小学校、中学校、そして、スクールカウンセラーなどの連携がうまくいく事が、子どもたちへの支えになります。

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