見出し画像

浪江町の四季をテーマにしたポスターを制作しました!

みなさんこんにちは!なみえプロモーション課の関根です。
今回は私が制作した浪江の四季をテーマにした4つのポスターについてご案内します。
各ポスターの詳しい場所については下記のリンクをご覧ください
また、ポスターの景色が見られる時期についてはそれぞれの記事に記載しています。
請戸川リバーライン ②立野のひまわり畑 
北産業団地コスモス畑 請戸漁港

私は昨年7月に協力隊に就任し、浪江町に移住してきました。協力隊の活動をとおして、浪江町に芽吹く新しい街並みと、季節ごとに表情を変える浪江の風景を目にし、浪江町にしかない魅力に心が惹かれていきました。
 私自身が心惹かれた浪江町の季節を、写真と言葉で表現した「浪江の四季ポスター」は、多くの人に浪江町が四季を通して見せる表情を知ってもらいたいという思いから制作しました。

4つあるポスターの全てに入れている言葉「あいべぇ やいべぇ」は浪江町の方言で「一緒に行こう」という意味があります。このポスターを見た人の浪江町について考える時間を増やし、隣にいる友人や恋人、家族を誘って浪江町に”あいべぇ やいべぇ”と思ってほしい、浪江に来られない人には、かつてその場にいたことを思い出して欲しいという願いを込めました。

①浪江町の春

この景色は毎年4月初旬に満開になる請戸川リバーラインの桜並木です。

①請戸川リバーライン

請戸川リバーラインは町内を流れる請戸川の河川敷に作られた遊歩道の名称です。道の駅なみえの裏手から簡単に行くことができ、4つのポスターの中でも一番行きやすいスポットとなっています。
リバーラインの桜は浪江町の春を代表する景色だと考え選びました。
開花時期のリバーラインは桜並木が綺麗なのはもちろん、花吹雪のように桜が舞う光景や花びらで埋まった遊歩道を歩くのも楽しみの1つです。
休日には多くの町民の方がリバーラインを歩き、時にはシートを敷いて花見を楽しむ姿が見られます。
また、夜には桜並木のライトアップも行っているため昼間とはまた違った姿の桜を楽しむことができるのでおすすめです。

②浪江町の夏

この景色は7月終盤あたりから8月中まで見頃を迎える立野地区のひまわり畑です。

②立野のひまわり畑

このひまわり畑がある立野地区は道の駅や役場がある町の中心部からは離れた場所にあります。距離としては車での移動がほぼ必須な場所でありながら
ひまわり畑に入るには細い1本道を通る必要があり、その先にこの景色が広がっています。
他の場所に比べると訪れにくいと感じるかもしれませんが、是非足を延ばして訪れてみてください。
海や漁港のイメージが強い浪江町ですがそれ以外にも「澄み渡る空の青、木々の緑、一面に咲くひまわりの黄色」といったあまり知られていない夏の景色があることを多くの人に知ってもらい、浪江の夏を感じてもらえればと思います。

③浪江町の秋

この景色は9月~10月に見頃を迎えるコスモス畑の一角を映したものです。

③北産業団地コスモス畑

場所については市街地からは離れているため車が必要な距離ですが、グーグルマップに「北産業団地コスモス畑」として登録されているため比較的行きやすいスポットです。
浪江町におけるコスモスは町の花として掲げられています。
そんなコスモスには茎は線のように細く、繊細に見えるが、台風などで倒されてしまっても茎の途中から根を出し、また立ち上がって花をつけるほど強い植物という特性があります。
この特性を知ったときコスモス畑に咲く花々から、複合災害により一度は人口がゼロになるという町としては致命的な打撃を受けながらも、そこから懸命に立ち上げり前を向いて進み続ける今の浪江町の姿を感じ取ったことから
コスモス畑の景色を「生き様を写している」と表しました。
浪江町に来たおりにはぜひ、地元のお店などに立ち寄って力強く活動を続ける人々の生き様をその目で見て欲しいと思います。

④浪江町の冬

この景色は毎年1月2日に請戸漁港で行われる出初め式の様子です。

④請戸漁港

震災以前の出初め式は、浪江町の漁師たちが新しい年の「海上の安全」と「豊漁」を祈願するため、およそ100隻の船舶が漁港に集まり沖合に存在するくさの神社にお神酒を捧げるという行事でした。
震災後は2018年に7年ぶりに出初め式が執り行われ、昨年は新型コロナウイルスの影響により行われませんでしたが、震災後から今年まで形を変えながらも続いています。
災害により自分たちを取り巻く環境が変わっても毎年変わることなく漁船に乗り込み、大漁旗を掲げ浪江町の漁業復興を願い、請戸の海に祈りを捧げる人々がいることをこのポスターをきっかけに知ってもらいたいです。

そして、この記事で紹介したポスターは浪江町内の駅や飲食店、隣町の南相馬市でも貼り出しているので見つけてもらえると嬉しいです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?