見出し画像

わてノート 能登半島 被災・復興状況などまとめ(10月4日)

10月に入りましていろいろあわただしいですが、地震復興だけでなく大雨も重なりましたのでサマリの部分を内閣府資料ベースに順番などを整理しなおしました。
早速確認していきます

被害復興状況まとめ(10/04)

  • 人的・住家被害

    • 人的被害(地震)死者401名 重傷359名(10/1)

    • 人的被害(大雨)死者15名(石川県14名 熊本県1名)重傷2名 行方不明者1名(10/4)

    • 住家被害

      • 全壊 6421棟(新潟、富山、石川)(大雨)3棟(石川)

      • 半壊 22823棟(新潟 富山 石川 福井)(10/1)

    • 避難者数:(地震)428→348名、(大雨)514→521名(10/4)

  • ライフライン

    • 上水:(地震)5月末で立入困難な地域等の一部地域(約700戸)を除き水道本管が復旧(8/27)、(大雨)1869戸が断水(10/4)

    • 電力:(地震)安全確保等の観点から電気の利用ができない家屋等を除き 復旧(4/2)、(大雨)720戸が停電(10/4)

    • 都市ガス:大雨による被害なし

    • LPガス:(地震)2月末に応急復旧完了、通常出荷体制に移行。(大雨)土砂崩れや、家屋倒壊によるボンベ流出が発生(10/4)

    • 通信:(地震)固定回線 インターネット・アナログ電話150回線に影響、携帯電話基地局、KDDIで1局 ソフトバンクで2局影響(9/26)
      (大雨)固定回線 インターネット・アナログ電話260回線に影響、携帯電話基地局、NTTドコモで17局、KDDIで29局 ソフトバンクで17局、楽天モバイルで10局影響(10/4)

    • 地上波:(大雨)(地上波テレビ)一部で影響あり、NHKは非常電源で運用中(ラジオ)一部で影響あり、NHKは非常電源で運用中(ケーブルテレビ)1490世帯が断線などの被害

  • 交通インフラ

    • 能越道:(のと里山空港 IC~徳田大津IC)対面通行可(9/10)

    • 補助国道: (地震)40 区間通行止めのうち 36区間(約 9 割)復旧 現在 1路線 4区間で通行止め、(大雨)1路線5区間通行止め(10/4)

    • 都道府県道等 :(地震)3 県 145 区間通行止めのうち 133区間(約 8割)復旧 現在 12区間で通行止め(大雨)22区間通行止め(10/4)

    • 鉄道:(地震)JR七尾線 2/15 から全線運転再開、のと鉄道 4/6全線開通(7月20日より通常ダイヤ)(大雨)羽越線 9/30から代行バス、10/5夜再開予定

    • 航空:(地震)のと空港 民航機運航再開(1/27)(4/15から毎日運航)

  • 砂防土木

    • 河川:(地震)応急対策実施済み(大雨)最上川で農地浸水発生(解消)、石川県28河川で浸水被害発生しほぼ解消、町野川で2か所堤防決壊し緊急応急復旧工事を実施中、河原田川緊急応急復旧工事を実施中(10/4)
      土砂災害:(地震)456 件(新潟県 18、富山県 14、石川県 424)、(大雨)67 件(宮城県 1、山形県 1、新潟県 2、石川県 62、熊本県 1)(10/4)

    • 港湾 七尾港:(地震)8岸壁中3岸壁が利用可能、輪島港:1岸壁が利用可能、飯田港:2岸壁中1岸壁が利用可能、小木港:5岸壁中5岸壁が利用可能、輪島港は大雨影響で土砂流入(9/26)

  • 住宅・医療

    • 住宅仮設:(地震)6804戸着工、6295戸完成(10/01)

    • 下水:(地震)下水道本管は立入困難な地域等の一部地域を除き確保済み(珠洲市の立ち入り困難な一部地域を除き)(5/28)(大雨)輪島市と珠洲市の一部でポンプ機能や管路破損(10/04)

    • 宿泊施設:(地震)石川、新潟、富山、福井、岐阜の宿泊施設で被害

    • 医療機関:(地震)石川県の医療機関において全施設断水解消(4/5)(大雨)3施設で被害があったが復旧済み(9/23)

    • 社会福祉施設:(地震)高齢者施設断水9か所、障がい者施設断水3か所停電1か所(7/30)(大雨)障がい者施設断水1か所

  • 農林水産

    • 農林水産:(地震)長野、石川、新潟、富山、福井、岐阜で被害、(大雨)秋田、山形、新潟、石川、福岡、広島、佐賀、長崎、熊本、大分で被害

    • 防災重点農業用ため池:(地震)新潟県1か所、富山県11か所、石川県 280か所、福井県1か所で堤体に損傷、(大雨)石川県 33か所

    • 農業集落排水施設:(地震)被害あり新潟県11か所、富山県20か所、石川県72か所

    • 廃棄物処理施設関係:(地震)石川県、し尿処理施設2施設停止中、焼却施設など全復旧、最終処分場7施設停止し2施設復旧、新潟県焼却施設1か所停止中

内閣府(防災)

内閣府からは令和6年能登半島地震の被害状況についてと、令和6年9月20日からの大雨による被害状況について更新がありました。

死者数は地震のほうで災害関連死が増えて401名となりました。大雨のほうは15名のかたがなくなられました。1名の方がまだ捜索中となっています。

避難者数は地震関連で350名ほどとなり、大雨のほうは増えて520名となっております。

ライフライン関係は大雨被害でまだ1869戸が断水で、720戸が停電、通信も一部の局が停止などしております。

道路は変わらずで補助国道で地震影響で4区間、大雨影響で5区間通行止めです。
鉄道は羽越線が止まっておりましたが、10/05の夜から再開見込みとなっています。

他に河川は2河川で応急復旧中、土砂災害は大雨影響で67か所、下水道は輪島市と珠洲市の一部に影響が出ています。

国土交通省

令和6年9月20日からの大雨による被害状況等について(第21報)(2024/10/4 15:30現在)
令和6年9月20日からの大雨による被害状況等について(第21報)(2024/10/4 15:30現在)
令和6年9月20日からの大雨による被害状況等について(第21報)(2024/10/4 15:30現在)
令和6年9月20日からの大雨による被害状況等について(第21報)(2024/10/4 15:30現在)
令和6年9月20日からの大雨による被害状況等について(第21報)(2024/10/4 15:30現在)

国土交通省からも発表が出ています。内閣府発表分と基本的に同じですが、位置図がでていますので抜粋しました。

河川と土砂災害の状況、上下水道の状況と道路復旧状況です。道路状況については国交省の道路復旧見える化マップが分かりやすいかもしれません。またもう少し詳細な状況は北陸地方整備局でも発表があります。

厚生労働省


令和6年能登半島地震に伴う災害の被災者に係る保険医療機関等における一部負担金等の取扱いについて(その10)(令和6年9月26日)

厚労省からは特筆はありませんが、地震のほうではこういったお知らせが出ています。地震や災害時は保険証や現金がなくてもとりあえずの受診は可能です。また被災者の支払い猶予や減免措置などもある場合があるので、医療機関に確認するのが良いかと思います。

農林水産省

低気圧と前線による大雨に伴う災害等に対する金融上の措置について(石川県:6市町)

令和6年9月24日
北陸農政局

低気圧と前線による大雨により、災害救助法が適用された石川県6市町(七尾市、輪島市、珠洲市、羽咋郡志賀町、鳳珠郡穴水町及び鳳珠郡能登町)の被災者に対し、状況に応じ金融上の措置を適切に講ずるよう、令和6年9月22日付けで石川県信用農業協同組合連合会等に要請しましたので、お知らせします。
また、今後、災害救助法の適用地域が追加された場合も同様に金融上の措置を適切に講ずるとともに、会員農業協同組合に対して指導するよう併せて要請しました。

1.要請先

石川県信用農業協同組合連合会、農林中央金庫富山支店、全国共済農業協同組合連合会石川県本部、石川県農業協同組合中央会

低気圧と前線による大雨に伴う災害等に対する金融上の措置について(石川県:6市町)

経済産業省

https://www.chubu.meti.go.jp/e11hokuriku/

2024年9月24日

中小企業・地域経済産業

経済産業省は、低気圧と前線による大雨に伴う災害に関して、石川県の6市町(七尾市、輪島市、珠洲市、羽咋郡志賀町、鳳珠郡穴水町、鳳珠郡能登町)に災害救助法が適用されたことを踏まえ、被災中小企業・小規模事業者支援措置を行います。

1.特別相談窓口の設置

石川県の日本政策金融公庫、商工組合中央金庫、信用保証協会、商工会議所、商工会連合会、中小企業団体中央会及びよろず支援拠点、並びに全国商店街振興組合連合会、中小企業基盤整備機構北陸本部並びに中部経済産業局に特別相談窓口を設置します。(参考資料(1)参照)

低気圧と前線による大雨に伴う災害に関して被災中小企業・小規模事業者支援措置を行います

農水省と経産省は同じような通達で、農業関係者や中小企業関係者に対しての支援措置の連絡です。融資や貸付の実施や通帳紛失、定期預金の出金に対して対応する旨が出ています。関係の方は最寄りの窓口にご相談下さい。

石川県


(石川県)知事記者会見(令和6年10月1日)
(石川県)知事記者会見(令和6年10月1日)
(石川県)知事記者会見(令和6年10月1日)
(石川県)知事記者会見(令和6年10月1日)

県からは記者会見がありました。上記の復旧状況関係の報告と、2次避難について調査中というのがあがっています。また、浸水した家屋の片づけについての手順のお知らせが出ていますね
ボランティアについても状況と募集がでています。

また、災害対策本部員会議が行われています


災害対策本部員会議 第13回(10月4日 16時30分)
災害対策本部員会議 第13回(10月4日 16時30分)
災害対策本部員会議 第13回(10月4日 16時30分)
災害対策本部員会議 第13回(10月4日 16時30分)
災害対策本部員会議 第13回(10月4日 16時30分)

被害状況関係と相談窓口の連絡がでていますね。農林水産、仮設住宅、DPATなどのお知らせが出ていますので、関係の方はご確認ください。また、ボランティアについてはこちらのボランティアセンターのページに集約されております

各市町

輪島市からは仮設住宅の復旧工事と水害後の片づけなどでの感染対策、水道の断水状況についてのお知らせが出ています

珠洲市からは災害広報11号が発行されております。また、豪雨に伴う罹災証明書の発行交付のお知らせと応急仮設住宅の申し込みのお知らせ、支援物資の配布のお知らせが出ています

志賀町からはタウンミーティングのお知らせが出ています

穴水町からは宅地や住宅、賃貸住宅の助成や支援についてのお知らせが出ています

住まいが被害を受けたとき 最初にすること

家の被害状況を写真で記録しましょう

 片付けや修理の前に、家の被害状況を写真に撮って保存しておきましょう。
町から罹災証明書を取得して支援を受ける際や、保険会社に損害保険を請求す
る際などに、たいへん役に立ちます。
 ポイントは、家の外と中の写真を撮ることです。

・片付け前や修理の前に、家の被害状況を写真に撮って保存しておく
・家の外と中の両方で写真を撮る
・浸水した場合は、浸水の深さがわかるように撮影する
 (メジャーなどをあてて「引き」と「寄り」の写真を撮る)

詳しくは添付のチラシをご参照ください。

住まいが被害を受けたとき 最初にすること(能登町)

能登町からは住まいが被害を受けた時最初にすることということで、被害状況の写真をとって記録しておきましょうとのお知らせが出ています。
今はスマホがあるので写真も撮りやすくなりました。ポイントは家の外と中の写真を撮っておくことだそうです。

七尾市では支援制度一覧ページがあってまとまっているようです

その他ニュースなど

NHKのほうでも片付けの仕方とボランティアについて紹介がありますね

福井沖の遺体は輪島の女子中学生と確認…祖母「つらいけど、これで天国に送ってあげられる」 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

能登北部は狭く急な川多く、「短時間で一気に」水位上昇…住民が危険察知する前に被害拡大か : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

石川:酪農家湧き水でしのぐ 断水、停電再び 支援訴え 能登大雨:地域ニュース : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

能登大雨、地震からの復興スケジュールに遅れ…計画見直す動きも : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

道と家直らず、情報届かず 能登で被災の84歳男性「見放された」 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

石破首相、経済対策の策定を指示 家計負担減や能登半島復旧に予備費 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

孤立集落の男性 「豪雨で身動きできなかったことで命救われた」 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

くらしナビ・ライフスタイル:災害備蓄、できることから | 毎日新聞 (mainichi.jp)

能登断水なお1684戸で解消まで数カ月見込み 豪雨2週間、浸水被害の調査開始 - 産経ニュース (sankei.com)

被災者支援システムの運用実態を調査 内閣府、自治体間で異なるデータ共有へ - 産経ニュース (sankei.com)

地震の地割れから大量の土砂「人災」と批判も 能登水害、家も車も埋まった - 産経ニュース (sankei.com)

防災意識アンケート、山陰は低い結果に 能登半島地震受け民間調査:朝日新聞デジタル (asahi.com)

能登豪雨の義援金募る 日本赤十字、コープしが [能登半島地震] [滋賀県]:朝日新聞デジタル (asahi.com)

能登半島で大規模な断水続く 「風呂は一度も入ってない」住民の落胆 [能登半島地震] [石川県]:朝日新聞デジタル (asahi.com)

能登地震復旧工事の労災事故で2人死亡 石川労働局が注意喚起 [能登半島地震] [石川県]:朝日新聞デジタル (asahi.com)


震災からの復興途上のところにこの大雨被害で言葉もないですね。被害に合われたかたには心よりお見舞い申し上げます。

大雨被害で思い出すのは鬼怒川の堤防決壊があった平成27年豪雨でしょうか。常総一帯が水浸しとなった映像がありました。あの後状況だけ確認しに常総市にいきましたが、千葉も冠水が多いところですが、あそこまで行くことはないので被害の爪痕が生々しく感じた記憶があります。
災害や事故などには合わないほうがいいに決まっていますが、経験もしないとそういう経験はもうしたくないと学習できなかったりしますね。
考えてみるとこの日本列島は、雨などの水害、雪の雪害、台風、地震、火山と世界にまれにみる天災が多い国でもあるかなと。私の地元の神戸もかつて阪神大水害という被害があった町でした。それでも誰かは乗り越えてきたんだろうなと。
目の前だけ見ると暗い気持ちになりますが、被害合われた方が少しだけでも先が見えるようになることを願っています

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?