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教える人のハニラミメソッド

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私は英語教師です。自分の運営する教室、生涯学習センター、親子サークル、小学校などでほとんど全部の年齢の皆さんに英語をご指導しながら見つけたアイデアや考え方をシェアします。 もし…
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#英語教育

私の教室 こだわりの場所

 私は小さな英語教室を運営しています。 最初は家族だけで生徒は5人。15年経った今ではその数倍の子どもたちが通ってくれています。  「楽しむ」ことだけを掲げている教室なので、世間では目的が変わってくる中学生になると、自動的に卒業です。中学生になるとみんな、他の目的のために英語を頑張り始める。テストで良い点を取りたい、希望する進路に就くために英語力を高めたい。とても素敵なことです。  でも、それはしばしば私の「楽しむ」という目的から外れてしまうので、私は出しゃばらず私の範疇で

Help me.

今日は小学校英語で、あるゲームをした。 そのゲームでは、わからない子は助けてもらわなければいけない。私が困った子の役をして「私は何をすれば良いと思う?」と尋ねると、子どもたちは「助けてあげたらいい!」と。  いや、周りの人が、じゃなくて「私は」何をすれば良い?  誰かが"Help me!"と小さな声で言った。そう。それなの。 日本語でもいい。とにかくわからないよ、教えて。助けて。そう周りに助けを求めるの。助けてもらって言える様になったら、それでOK。  みんなが完

英語力を伸ばす秘訣

 私の英語教室に体験に来られたら必ず言うことがあります。それは「うちの教室のモットーは『英語を嫌いにさせないこと』です」   「は?」ですよね。○歳までに英検○級取らせます!とか小学校で必要な英単語○語をここでカバーします!とかじゃなくて、「嫌いにさせない」ってなんやねん?と。  でもこれは私が15年(携わり始めてからは30年)いろんな現場で数千人単位の子どもを見てきて観察して、導き出した言葉。実は深いんです。  小学校で「どうしたら先生みたいに英語がペラペラになりますか

新時代の学び 気づいたもん勝ち

 「最近中学校で教科書の全訳が配られている」と聞いた。 訳に至るまでの過程が語学の楽しさ。それをただ配られて試験の準備をするだけなんて。語学の楽しさを伝えたいと思っている私の様な講師にはにわかに信じがたい。そういえば、よく英検の長文とかリスニングの話をすると「そんな会話ありましたっけ?」って言う子がいるけど、内容を味わわずしてテクニックだけで解いたのか、って驚く。    資格試験も受験も必ず攻略法があって、そこだけを知って近道するのが良いと思われている。だから塾選びとか学校選

英語教育の迷走

面白い記事を見つけたのでシェア。 おんもしろい! 英語教育。子どもたちがそれに振り回されたり否定されたりしていることに腹が立っているので、今日はこれに乗っけてみる。 『英語ってね、英語ってね、そういうもんじゃないんだよね〜』と言いたいけど、その前に。面白い言葉がいっぱいだったので引っ張り出してみた↓  面白すぎる。オブラートからかなりはみ出てる感はあるけど、それが嬉しい。  そう。英語教育が始まる頃、私は英語教室を開いたばかり。英語教育のニーズの高まりにただただワクワ

私の英検利用法

 これは教室のおうちの方々から「英検とは」とお尋ねがあったので、シェアするために書いてみました。もし「英検とは」と思う方がおられましたら、「こういう考え方もある」という感じでご覧ください。  私は英検準1級を持っています。1級は?と聞かれますが、私にとって1級はマニアの世界なので、そこはもっと英語マニアになりたい願望が出てきたら取り組んでみたいと思っています。  ではなぜ準1級かというと。日本では「私、英語話せます」と言っても証明する機会も方法も余程特別なケースでない限り、

自分の働き方は自分で決める

 7年前。さて、いよいよしっかり仕事しようかな、と思った時に勤めに出るかその時にあった小さな教室を頑張って自分のボスになるかを考えた。まずボスになろう。私の性格上、多分フリーが合ってる。でも、それで立ち行かなくなったら、プランB。それも考えた。  お陰様で、7年後の今でも自分の好きなことを好きな様にさせてもらってる。どうせするなら、と自分の教室は全く自分色にした。それに共感してくれる素敵なスタッフも集まった。  そして何よりも私が発信する教室のこだわりを探して来てくださる

Don't stop thinking.

 小学校英語、4年生の教室。今日のトピックは文具。Do you have ...?という表現がキーフレーズで、それに伴い文具の単語を学ぶ。  私は補助の英語講師だから、英語的指導を請け負っている体。日本語は極力話さず音声教材でいて欲しい、という立場ではあるが「英語教育専門」としてそこにいるならば、私にはもっと伝えておかなければいけないこともある。誤解されがちだが、語学は音声や表現、語彙だけではない。むしろその背景や考え方、文化を知らない限りその言語を通したコミュケーションは歪

再生

教室で明日から使えるクラスルームイングリッシュ♪

教室で明日から使えるクラスルームイングリッシュ♪ 発音の細かいご指導もしていますので、小学校などでお役立てくださいね♪

同じ価値観の中にどっぷり浸かってたら、ものすごく視野が狭くなるし、その価値観の中でしか動けなくなる。 自分がダメだの良いだのを、たった小さな集団の中の価値観だけで決めつけるなんて、もったいない。 この国に生まれ育ったからこそ、違う価値観に触れて欲しい。 #1good4kids

小学英語は実践英語

 これは、私が所属するSEEF(福岡英語教育支援研究会)が毎月発行している無料メルマガに私が寄せたコラムから抜粋してご紹介しています。  この他にもレッスンアイデアや他のメンバーのコラム、ワークショップのご案内など小学校英語に関する情報が満載のメルマガですので、よろしければこのコラムの最後にあるリンクからご登録をどうぞ。メルマガを取るのも止めるのも無料。私と同志の小学校英語支援員や専科、民間の英語講師で小学校英語を支援する活動の一環として行っています。 =========

英語のハードル

夏休み前最後の授業  小学校でこの学年の英語の指導をし始めてから2ヶ月。月に数回のペースで会っていた子どもたちとの信頼関係も、昨年から関わっている4年生ではより深まっている気がする。廊下で会うと "Hello, Ms.Koyama!"と多くの子どもたちが声をかけてくれるし、怪我をした指を見せてくれたり、「おじいちゃんに習った」と英語のフレーズを聞かせてくれたり、今日の服の色一緒だね、ってニコニコ。こんな他愛もない関わりが、私が子どもたちと共有したかったものだから、かなり嬉し

日本の若者はグローバル社会を生き抜けるか

世界の若者たち  先日ウクライナから日本に来ている学生たちと話す機会があった。18-19歳の学生たちは日本語も勉強中ではあるが、主な意思の疎通は英語を使って行った。彼らが話す英語を聞きながら、「話している」と感じた。自分自身のことや、日本に来て感じたこと。ウクライナという国のこと。表情豊かに話す彼らの言葉から言葉以上のものを感じて、更には一人一人の人柄や経験もよくわかった。聴いていて楽しかったし、彼らにとても興味を持った。  大変な状況下だが、こうして磨いてきた語学を使って

ある日の小学校英語

 今日の授業、楽しかったな。4月から始まった授業。そろそろ私との人間関係もいい感じになってきた頃。さて、子どもたちに授業を振ってしまおう。私の大好きな子ども主体の授業。実はこれが一番、英語力アップの活動。そして英語を知っている人でも楽しめる活動。そして何より先生がラクラクな授業。  欧米の先生に学んだことは「教師は楽をすること」子どもたちが安全に学べるように見守ることが私たちの仕事。あれこれお膳立てをして、先生がいないと、これがないとあれがないと学べないみたいな雰囲気や気持ち