見出し画像

ゆる不妊治療123 妊娠後の転院

急いで15秒でおにぎりを頬張り、慌てて診察室に入る。
30代?20代?の若い女医さんだ。なんかずっと咳をしているけど大丈夫ですか?

まず元の病院からなんて聞いてこの病院に来ましたか?と聞かれる。
こちらに問いかけられると思ってなかったからしどろもどろしながら「間接クームス試験で不規則性抗体が陽性となっているから、元の病院では出産時にリスクがあるのでこちらに移って検査を受けるように言われました。」と答えた。

先生は「そうですね。通常であれば抗体が出来ないようにブロックする注射をするのですが、namiさんはすでに抗体が出来ている状態です。抗体が出来ると母体が胎児を攻撃してしまい、溶血という事が起こり、胎児が貧血になります。その場合はお腹から輸血をしたりといった治療をします。
また、こちらの病院であれば分娩時までにnamiさんに合う血液を用意する事が出来ます。」とずっと咳をしながら説明してくれた。先生、大丈夫ですか?コロナやインフルじゃないですよね?

妊娠前には抗体がなかった事は分かっていて、入院時にグロブリン注射をしたのにどうして抗体が出来てしまったのか。元の病院からは「分娩はどちらの病院になるかは経過次第だろう」と言われたが、今後どうなるのかと聞いた。

「いつどうして抗体が出来たのかは分からないです。これから定期的に血液検査をして数値が上がっていったら治療が必要になります。
数値が上がらなくてこちらの病院が元の病院に戻ってもいいと判断し、元の病院も受け入れてくれるとなったら戻れるかもしれないですけど...可能性は低いと思ってた方がいいと思います。」と言われた。
そうか、検診も分娩もこっちの病院か...。電車とバスを乗り継いで1時間ぐらい。通いにくくなってしまったなぁ。
でも出産後すぐにNICUに入ることになってもここなら病床数も多くて安心だな。赤ちゃんの為にはここで診てもらう方がいいんだと自分に言い聞かせた。

問診後は内診が始まる。久しぶりのお股からの診察で、思わず「痛いっ!」と言ってしまった。こんなんで痛かったら出産なんてどうなってしまうんだ。
「子宮頸管の長さは充分ですよ〜。」とのこと。
身支度を整えると次はお腹からのエコー。どうやら今は400gぐらいになってるそう。お腹の上から重さがわかるんだ。不思議だな〜。
先生と一緒になってモニターを見るけど、ここのモニターだと全然よく分からない。切迫流産で入院した病院の時もそうだったけど、大きい病院のエコーってあまり性能よくないのかな?
元の病院みたいに4Dで映すこともしないみたい。

先生はいろんな部分をじっくりと診てる。時間が長いほど不安になってくる。どこを診てるかわからないまま一緒にモニターを覗き込む。
まん丸の、おそらく頭だと思われる部分を何度も診てる。他の部分を診た後、また頭を診ている。
そして「よく見えない臓器があるので、次回はスクリーニング科でよく診てもらいます。」と、言われた。専門の科に回されるなんて大丈夫なのかな?すべて不安だ。

3週間後の予約を取り、同意書にサインをしたら、保健師さんと面談をして、採血をして今日は終わりだそう。やっぱり採血するんかーい。
一度待合室に戻ると旦那から連絡が来ていたので荷物番をする為に来てもらった。
パソコン持って、会社の人からもらったデカりんご2個持ってってめっちゃ重いから助かった。てか自ら荷物持ちぐらい買って出てよねー!

全て終わったのは16:30ごろ。お会計は9,000円くらい。妊婦さん病人じゃない理論ほんとなんなの...。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?