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OMORIというゲーム

こんばんは。ASDのなみのです。今日はめんどくせぇと思って放置していたマガジン大賞に応募できたので自分で自分を褒めてあげたいです。

創作活動って楽しいんだけど難しくてめんどくさい時あるよね。でもとりあえず書けたからいいんだ。文字の方も上手く書けるように日々訓練していこ〜。

さて、今日はOMORIというゲームについて語ります。語るのでネタバレありです。


実はADHDの妹が職場で自分自身についての悩みを相談したところ、同僚に

「OMORIみたいやな」

って言われたことで気になってスイッチ版のゲームを始めたそうです。ゲームをし始めるとのめり込むようにゲームをしまくる妹。ポケモンも昔からずっとやってるし、スイッチの入ったADHDの集中力ってすごいなぁと思うのだった。(ゲームは1日1時間の概念崩壊)

「あれは〇〇って意味かな〜」「あの影の正体って〜誰だ〜?」って感じで独り言いう妹、なんだ面白そうだな、考察大好きマンなんだ私。気になるわ。

そういえば名越先生がYouTubeでプレイ動画あげてたな〜っていうのを思い出した。話題についていきたいのもあり軽率に我が家の流行に便乗する姉。妹が遊んでいる横でイアホンして流れを見た。気になりすぎてすごい勢いで見た。1日の半分以上名越先生見てた(笑)

その横で妹はすごい勢いでクリアしてた(笑)

明かされていく謎

なぜ主人公は引き籠ったのか?
なぜ主人公は階段を降りられなかったのか?
黒い影の正体はなんなのか?
バジルくんなんであんな感じなのか?
マリちゃんはなぜ亡くなったのか?

などの仮説を自分なりにたてて、それが一つ一つ明らかになっていくところ(外れたり当たったり)は「うわ〜」っていう感動の連続だった。

OMORI=ピアノ=マリちゃんとの思い出で、オモリくんが白黒なのは黒鍵と白鍵だからかなって思った。ホワイトスペースとブラックスペースもそういうことなのかなって。

現実の主人公=バイオリン=封印した過去=向き合わなきゃいけない過去で、この話はピアノとバイオリンの話であり、

主人公が自己受容できるかどうか?の話

かなって思った。だから冒頭での同僚のセリフなんだなって。
妹も戦ってるからね現在進行形で自分と。

私的に涙腺が崩壊したのは、主人公が過去や罪悪感(オモリ)と戦って勝って、前に進めたこと。

脳内のお友達たち(主人公の中の人格の1つ1つであり、友達のイメージ)が「君ならできる」と励ましたシーン。よくわからん謎感情で自然涙腺大崩壊だった。

主人公が、自分で自分を励ませるようになった、受け入れようと一歩を踏み出した、自分で自分の罪悪感を知った、またそれを抱えて前に進もうとしている、そんなシーンだった。

今現在、私も障害者として就活をしているので、自分の過去や認めたくないこと、思い出したくないことなどたくさん思い出す機会がある。

言いたくないことも言葉にしないと前に進めないこともある、受け入れ難いこともある。正直思い出したくないこともある。でも就労移行に通って、ちょっとずつ自分についてわかってきたこともある。

そんな姿とシンクロしたから感動したんだろうと思う。
みんな誰しもそうだ。戦っているのだ。健常者も障害者も老若男女戦っているのだ。自分と。

OMORIは今まで他人と戦っていた

私もそうだった。誰かの目を気にして、誰かに嫌われないように、期待に応えようと、嫌われる自分を想像するのが怖いから。自分のありのままを受け入れられないので、他者の基準に依ってしまうのだ。

だが、他人に依って得るものは何もない。失うものはあっても。
自分を磨くにはやはり自分を省みて戦うしかない。

最初の頃は自分と向き合えなくて現実逃避していた主人公(サニー)が、「現実」の人との交流を経て、自分と向き合うことができたということにも感動したのかも知れない。

もう一つ泣いたのは

ツリーハウスで思い出を振り返るシーン


ああいう失われて、もう戻れない過去回想には弱い。オトナ帝国のヒロシのシーン然り、おもひでぽろぽろ然りである。なんか弱い。なんか泣く。

大学卒業してからというものああいう類の戻れない昔系の切ないシーン見た時のクソデカ感情はやばい。書きながら色々思い出して泣きそうである。

OMORIにはいろんなエンドが存在していて、BAD ENDを一緒に見たが、1つは罪悪感(OMORI)に負けてしまい、一生を終えてしまうというものだった。

私は悲しいことではあるが、このエンドはある意味で自然に行き着くものだろうなと思った。人の死を抱えて生きていくのは本当に辛いだろうし、負けてしまう余地が大いにあると思うからだ。

目を背けたくなるような負の感情に、正面から焦点を当てているゲームである。

本当にすごいと思った。私はプレイ動画を見ていたが、長い映画を見ているようだった。世界観も独特で、現実と夢を行ったりきたり、影響しあったりしているのも面白い。

小ネタもたくさんあるようで、本当に作り込まれたゲームなんだなと思った。小説にしても面白いと思った。登場人物たちの感情の描写が細かい。

マリちゃんを失った後の人々の反応もそれぞれだ。オーブリーのかわりようやヒロやケルの葛藤なんかも深いなぁと思った。

何より作者が外国の方だそうだが、とても仏教的、禅的だなぁと思った。

自分を変えられるのは自分だけ


自分を受け入れられるのは自分だけ
自分を愛せて初めて他人を愛せる
自分を受け入れられて初めて他人を受け入れられる

そんなことを思った。

就活もそんな感じで頑張ろうと思った。



ノリで描いたOMORIのファンアート





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