「学ぶ」楽しさを知しり、勉強に対する向上力を促すために
こんにちは!私は今年の8月1日~8月24日までカンボジアの村で子供たちに日本語と英語を教えるというインターン活動を行っている、山口県立大学の学生です!宜しくお願いします。
今回は、日本人インターン生と共に暮らしているカンボジア人住み込みスタッフの日本語のスキルの向上を促す効果的な方法について、考えたので書いていきたいと思います。
【住み込みスタッフの日本語の向上】
住み込みスタッフは基本、朝の8:30~9:30と夜の20:00~21:00に日本語の授業を受けることになっています。また、空いた時間に「日本語を勉強したい!」と言ってくれる時もあるので、その時も柔軟に対応し、なるべく一緒に勉強するようにしています。
しかし、1日最低2時間日本語を勉強しているのにも関わらず、なかなか毎回の授業の内容が変化せず、毎回同じようなことをしていると感じることがあります。彼らは日本語を勉強し始めたばかりで、難しいことも多いと思いますが、どうも覚えが遅い。
「毎日日本人と生活していて日本語を聞く機会があるというのに、なぜなのか…。」
日本語教育を大学で学んでいる私は、このことを考えずにはいられません。
私は以前、カナダの大学で大学生に日本語を教えたことがあるのですが、カナダでの経験とここカンボジアでの経験は全く違います。
学ぶ生徒、学生の年齢も違えば、勉強する背景も全く違う。そんな中、苦戦することも沢山あります。
住み込みスタッフの日本語のスキルを向上するにはどうすればよいか。今日、同じインターン生のゆめかちゃんと話しました。
「教えている子が、前回の授業内容を覚えていない。」
今日、私が教えた住み込みスタッフと彼女が教えた子に共通して言えることでした。
なぜなのか…。
インターン生の先輩が、「住み込みスタッフの子たちに宿題を出すようにしよう!」と提案してくださいました。先輩に御話を聞くと、「前に、今回の授業で習ったことを、明日ちゃんと覚えておいてね!」と伝えると、本当に覚えていたそうで、実際に私がその子に初めて会ったときに、自己紹介(前回の授業内容)をしてくれました。すると、彼は、今日もそのことを覚えていたようで、良かったです。
このことから分かるのは、
「新しいことを学ぶ➡覚える➡実生活で使う➡新しく習った日本語で日本人と意思疎通が出来る喜び➡新しいことを学びたくなる(日本語の勉強が楽しくなる)」
という連鎖が、彼らの日本語の向上、そして「学ぶ」楽しさを知ることを導くということです。
特に彼らは普段、日本人と生活をしているので、日本語を聞く機会が多いです。耳から入る情報は言語学習者にとっては大きいものです。
自分たち日本人インターン生が実生活の中で、彼らの日本語の向上を意識し、彼らが習った日本語を使えるような環境、雰囲気を作っていくことも重要なのだと思います。
例えば、毎回1つ2つの疑問文とそれに対する答えの文を教え、覚えてもらい、(授業内容をインターン同士で共有し)、次の日にその疑問文を積極的に住み込みスタッフに対して使ってみる、というのもいいと思います。私の予測ではありますが、きっと彼らは「これ昨日習った!」と頭の中で考え、一生懸命思い出して、答えようとしてくれるはずです。それが、前回の授業で教えたインターン生だけでなく他のインターン生から投げかけられればなおさら、「これは使える日本語なんだ、今後も覚えておこう」と感じるのではないでしょうか。
「覚える」ことは簡単ではありません。特に、全く異なる文字の言語だと覚えることが多く、途中で嫌になることもあるはずです。そんな時、私たちインターン生が教える一生懸命さを感じてもらえれば、彼らもまた覚えようとしてくれるのではないでしょうか。
インターン生の1人として、彼らの「なかま」の1人として、責任をもって根気強く、継続的に日本語を教え、「本気」で彼らの成長を導いていきます。
ありがとうございました。
小荷子那実
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