氵皮

眠るのが下手。

氵皮

眠るのが下手。

最近の記事

  • 固定された記事

私のわたしのその先の |超短編小説

 九月になった。私は九月が嫌いだ。一年の中で最も嫌い。なぜなら九月は夏のふりをするから。過ぎ去ってしまった夏に未練たらしくしがみついているからだ。 始業式が終わって、ぐったりしながら帰り道を歩いていた。 「こんにちは」突然話しかけられた。声のする方を見ると誰もいない。 「こんにちは」また声がした。声がする方を向くもやはり誰もいない。 気のせいかと思って歩き出すと、また声がするので気のせいではないようだった。 「誰ですか」 「わたしは私です」あまりの突拍子のなさに聞き間違いかと

    • 作品のタイトルがめちゃくちゃ長いときにどういうことを私が考えているかということについての話と、どうしてそれが好ましくなく感じるのか、の考察。

       基本嫌いです。なのに!という話。  「葉桜の季節に君を想うということ」を買ったんですよ。前からずっと読んでみたくて。で買った後に気づいたんですけど、タイトル長いよね。   リンク貼るの初めてやったけど楽しい。  ね、タイトル長いでしょ。でねー。この長さに買うまで気づかなかったんですよ。なんでか。それは、 良すぎるから。  たぶんそれだけなんですよ。良すぎ。まだ読んでないですけど。  長いタイトルで許せないのは、申し訳ないけど名前をあげてしまいますよ。  まず 「うん

      • 本の感想を複数

         書いてなかったのがいくつかありますので、それを。  ほぼ川上弘美なんですが、これは前に言ったよね。買いすぎたって。そんなわけで、感想を書いてなかったのが「ハヅキさんのこと」「いとしい」「センセイの鞄」で、「ライ麦畑でつかまえて」の4つ。  順に行きますか。といっても一か月前くらいだからあんま覚えてないのだけど。  ハヅキさんのこと。今思い出します。  今本棚というか、本を置いてるところ見たら思い出したんだけど「真鶴」も読んでたわ。  ま、それは置いといて 「ハヅキさんのこと

        • 自称、変な人

           自己同一性ってどこまでのことを言うんでしたっけ。昔の写真に写っている自分がなんとなく自分であるということが分かればいいんでしたっけ。高一の国語でやったんだけれど、忘れてしまいました。  その写真のことを自己同一性と呼ぶんだとしたら、私はそれが最近あまりない気がしてるんですよね。  まぁこれはイキっているだけなんですけど、要するに今の私は子供のころの自分とは全然違う、違すぎるということです。  最近、私変なんですよね。その、変っていうのは人がまわりにたくさんいるのにほっぺたに

        • 固定された記事

        私のわたしのその先の |超短編小説

        • 作品のタイトルがめちゃくちゃ長いときにどういうことを私が考えているかということについての話と、どうしてそれが好ましくなく感じるのか、の考察。

        • 本の感想を複数

        • 自称、変な人

          蠅の王|感想

             面白かったです。  そもそも読もうと思ったきっかけは、この前の「呪われた町」。で、唐突に”蠅の王”という記述が出てきて、蠅の王ってベルゼブブだよなぁ。なんかかっこいいイメージあるなー、ってグーグルで調べたら、出てきたから。映画はまだ見てない。  どうやら蠅の王って貶められた人らしいですね。それに、悪魔の王の次に力がある。 かっこいー。  あらすじは、戦時中にイギリスから疎開する少年たちを乗せた飛行機が、墜落して南の島に不時着してしまう。それで、子供たちだけなんとかで

          蠅の王|感想

          言葉の平面

           言葉って書いたり、声に出したりするものですが。その、音声としての言葉について。  川上弘美さんの本をブックオフでばく買いしてしまいまして、と言っても4冊なんですが。それプラス、合宿の途中で暇になったらいけないと思って(思うべきではない)万が一のために買っといた2冊があるので計6冊がある。今はそのうちの「いとしい」を読んでいます。タイトルがこれで、帯に「あなたを想うために生まれてきました。」という文言があると、電車で持ってて少し恥ずかしい。まだ、やめれないみたい。  で、その

          言葉の平面

          白色の街の、その骨の体温の|感想 

           一人ぼっちの中高生に読んでもらいたいと思いました。もしくは、見えない嫌なルールに気づいていて、自らなんとなくそのルールに縛られているのではないかと思っている人に。  きついですよ。村田沙耶香さんの書くものはどれもきついです。(その中でも丸の内魔法少女ミラクリーナが一番読みやすい。)これも例外なくきつい物語でした。読んでいて内臓が気持ち悪い位置に移動していくような気がしました。  村田沙耶香さんの書くものには一貫したものがありますよね。例えば女の子であることの苦労とかね。エッ

          白色の街の、その骨の体温の|感想 

          呪われた町|感想:恐怖とは

           スティーブンキングの呪われた町を読みました。  あの、疲れました。上下巻があるタイプの本を初めて読んだのですが、長ければ長いほどいい、ということもないですね。面白いには、確かに多少の長さは必要ですが、あんまり長くても大変。  おすすめは、まぁ、しないかなー。下巻はすらすら読めましたが、上巻のモブの説明がながったるくて、「で、結局この人は何なの?」と頻繁に思った。あと、最後はそんな感じなんですねっていう。これが恐怖の帝王の書く文章かー、と思いました。  私の実力不足です。すみ

          呪われた町|感想:恐怖とは

          自意識超過剰と好き

           私、すごい自意識過剰で一人では何にもできない。  これは、良く知っている人格が私のしかないからだと思うんだ。私のぐるぐる考えるような性質を私以外の人にも投影してしまうから、私自身も周りから、手取り足取り、すべての行動を考えられてるんじゃないかと思ってしまう。  どうですか。皆さんはこういうことあるんですか。こういう風に思うことはありますか。  この自意識過剰はすごく根深くて、なんとなくこれからも変わらないような気がしている。  声が全然通らないタイプだし、自分の声を操り切れ

          自意識超過剰と好き

          。。。。。。。。。。。。。。

           生きていたら悲しいですよね。私は今は何とかやっていけていますけれど、ふとしたことで、その安定がぶち壊れてしまうということが、よくあります。本当にふとしたことなのです。例えば誰かが言った一言とか、誰かが書いた一文とかね。  で、そういうときに私はどうしていたかというと、インスタのストーリー(Twitterの時もある)にふわっと悲しんでいることがわかるような文章を投稿したりしていたんですよ。あんまり友達がいないのでそう言う文章に反応してくれる人などいなかったのですが。(わかん

          。。。。。。。。。。。。。。

          おめでとう|感想

           川上弘美さんのおめでとうを読んだんですよ。その感想を書きましょうかね。  すごくよかったです。すごくよかったんだけど、読んだことによって今までの私もこれからの私もすべての意味がなくなってしまったように思いました。  さすがに言いすぎかもしれない。意味がないのではなく、求めていることに、一生手が届かない(しかもあと少しのところで)というかそんな感じ。あぁダメなんだなと。知らなかったことを知らされて、本当にダメだったのだとわかってしまいました。  短編がいっぱい入ってるんですけ

          おめでとう|感想

          わすれてしまってはいけないから

           インスタを消しました。インスタをよく触ってたんですよ、わたし。  わたしが今までずーっと続けてきたものといえば、インスタのストーリーを更新することだったんです。4年とかずーーっとやってました。普通の人がTwitterで言うようなことを、わたしはなんとなくインスタのストーリーで親しい人へ向けてやっていたわけです。  で、インスタを消してしまって、思っていることを伝えたい欲が残っていて、どうしたらいいかと考えていたら、noteがあった。そういえば、だった。なので今思っていること

          わすれてしまってはいけないから

          目をつむれ

           わからないことって沢山あって、沢山あるくせに全然わからないじゃないですか。そして私たちはそのわからないことに追われて毎日毎日悩むわけです。  まず、時間が欲しい。時間さえあれば一つずつゆっくりわかっていける。だけどわからないことが複数あるのに対し、時間は一本。何か一つを考えているうちは他のことは考えられないのに時間は平等にすぎてしまう。なんこれ。  私なんかは頭の回転が遅いから難しいことを考えるとすぐにパンクしてしまう。 だから、、、、忘れよう!目をつむろう!目をつむれば考

          目をつむれ

          本読んだ。読んでいる。

          社会とか人生とかはなんか見えないレールが 引かれていて死ぬまでルーティンみたいに 思われていたけど、本当は、私たちはもっと 大きな流れの中にいるのだなぁと。 その流れは見えないのだけど多分そこにあって 今見えているレールよりもはるかに大切という かはるかに追ったほうがいいもののような 気がしています。

          本読んだ。読んでいる。

          なぁ

          自分の言いたいことを自分で言ってしまうと、「こいつそんなこと考えてたんだ。」 ってなる。 そこで思いついたのは、自分が描いたキャラに思ってることを言わせるというもの。 結局は同じじゃないかと思ったそこのあなた。 やってみないとわかりませんよ。少なくとも私は上手くいくと思います。 漫画とか上手くいってるし。

          電車窓

          暗くなって電車に乗って、暗い窓を見ると 自分がなんだか笑ってるように見えた。 もしかしたらほんとに無意識に笑ってたのかもしれない。 笑ってたっていいですよね。