【食の司る所/spice cafe@押上】

観光は、五感で享受できる、ある種の芸術とも言える、と個人的に思っている。

ただし過ごしていく中で五感を刺激する瞬間はたくさんあるけれど、味覚を主軸とした感動は、飲食でしか与えられない。

押上にある知る人ぞ知るカフェ『spice cafe』での発見😌

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今まで観光における泊食分離のテーマについては、まぁなるべく地域に根ざしたものを出してるところを紹介すれば、外食とかでもいいんじゃないかな〜なんなら近所の地元民がいそうな居酒屋とか小料理屋でもいいじゃん、くらいで、恥ずかしながらそんなに強いこだわりを持ってなかった。

けれど本当に五感で地域の魅力を提供したい、そんな信念を持った観光事業者なのであれば、食は外せないなと、今更ながら知覚した。めっちゃ基本的な話だけど、五感のうち味覚は飲食でしか満たせない。食って全く妥協できない、かなり重要な要素だと、やっと気づいた。(衝撃の発見だったあまり、そっから30分くらい面食らって上の空だった笑)

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この衝撃的知覚を体験させてくれたのが、東京都 押上にあるスパイスカフェ。
https://goo.gl/maps/weCqRa7WHd9zZ1Eb8

次々出してくださったお料理もユニークだし、そこに合わせてくださる飲み物の提案がまた面白い。シェフの伊藤さんもすごいし、ソムリエの戸田さんもすごいんだと思う。私じゃこの辺の説得力に欠けちゃうけど、とにかくグルメ好き料理好きの方に行って欲しい。(それで感想をぜひ教えてほしい。)

予想外の組み合わせ、だけどどの食材もペアリングしてくださった飲み物も外せない、そんな、ルービックキューブがパッと整った瞬間のような、食の楽しみというか、立体的な感動を味わわせてくださったお店。
これが旅先で、地域のものでやられたら、もう惚れ惚れしちゃうよね。忘れられない旅になる。
お料理出すお店ってすごいなぁって思った。
観光と料飲がセットになりがちな理由もわかった気がした。体感だね。

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今、飲食業界はかなり厳しい立場に置かれている。思い出の店が無くなる、素晴らしいものを編み出せるのにこれを機にクローズしてしまう、事業者でもお客さんでも、涙を飲んでる人もたくさんいるということにも気付いた。容赦ない。厳しくも淘汰される時代だとか、そんな簡単な他人事じゃなかった。今まで味覚に自信なかったから料飲にもそんなに関心なかったけど、素晴らしい料理を提供してくださるプロフェッショナルって頭上がらないなって思ったし、自分も好きなお店は大切にしていきたいって思った。

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雑誌dancyuにも何回か掲載されてるくらいの名店。
http://spicecafe.jp/

落ち着いたらまたコース行くって決めてる。
次の出会いが楽しみ☺️
本当に、忘れられない衝撃だった。

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