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子どもって生きることの達人みたい

5月がもう終わるのか…早かったなぁ。ちょっと振り返ろう。

GW中に生後3カ月の息子がRSウイルスで体調を崩し、元気になるまで2週間ほどかかった。
生後6カ月未満の子がRSウイルスにかかると重症化しやすいらしく、うちの子も入院するかも?というレベルまでいっとき悪くなった。
特に夜中がつらそうで、ゼーゼーした呼吸と痰が絡んだ苦しそうな咳…
気が気じゃなくて、私もなかなか寝れなかった。
そんな時でも、息子は笑いかけると満面の笑みを返してくれて、あ〜う〜と話しかけてくれたりもする。
まっすぐな生きる力そのものみたいな姿に、何度も胸が締め付けられた。

そして、絶不調とご機嫌は両立できるんだ、と驚いた。
私がそんな体調だったら、絶対にニコニコ笑ったり機嫌のよさそうな声を出したりできない。
でも、赤ちゃんはごく自然にそうしている。
すごいなぁ。

体がだるい、落ち込むことがあった、といったネガティブなことが一つでもあると、なんとなくその日は「調子が悪い日」とまとめて、テンションも全体的に低くなってしまう。
でも、その大雑把な要約には、自分に優しくしようと思うこと以外の利点は見当たらない。

赤ちゃんのように、「咳が止まらなくて苦しいな」「今日は体がだるいんだな」「この出来事に私は落ち込んでいるんだな」と起こったことをそのまま受け止めて、別に解釈したりしないでいられたら、いいなと思う。

子どもって時々、生きることの達人みたいだな、と感じる。
言葉じゃなくて、背中で語る系の。
いろいろ教えてくれて、ありがたい。

指しゃぶり卒業を目指す2歳半の娘の最近の言葉も印象的だった。

入眠のために指をチュウチュウ吸う娘。私がその手にそっと触れると、ハッとした様子で指を離す。
それを何度か繰り返し、「今、成長の階段を一段登ろうとしているところだね」と言ったら、「ううん!いーっぱい!」と返答された。

確かに、習慣を変えるのってすごく難しい。
「指しゃぶりをやめる」というゴールまでには、たくさんの葛藤と我慢と克服がある。
それは階段一段どころじゃない。何段も駆け上がっている。
誰かに自分の努力を小さく見積もられたら、軽やかに訂正する。その姿勢いいな。

寝入りばな、離していた指を再び口に入れようとしたけれど、指が唇に触れるか触れないかというところでやめて、その夜は指しゃぶりなしで眠りについた。
ほんの少し前まで赤ちゃんだったのに、自分との約束を守ろうとする意志の強さに、じーん。

娘を見習って、私も明日はお菓子を食べないぞ…!

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