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オンライン講座を始めました〜マドレボニータの話〜

私が所属する認定NPO法人マドレボニータは、新しい産後ケアのプログラムをスタートさせました。

「産前・産後のセルフケア講座」というオンラインプログラム
全国から、海外からもご参加者が! 

「マドレボニータの教室って東京にしかないから」とか
(実は首都圏以外にも大阪、愛知、岐阜、三重、栃木、北海道にもあるんですよ!)
「自粛生活中に子どもの同伴月齢超えちゃったし」という人も
(赤ちゃんの同伴は生後210日までとなっています)
まずはチェックしてみてほしいです。


60分1回で完結の1回コースと、75分×4回の4回コースとの2種類があります。産後1年未満の方・妊娠中の方は無料で受講することもできますので、お友達にもぜひ声をかけてみてね。

7月コーススタート

さてさて、その「産前・産後のセルフケア講座」7月コースが、昨日から始まりました。
4週間かけて、同じメンバーで、ストレッチと筋トレで産後の体を整えて、対話の時間で自分自身のことを自分の言葉で表現していく、という時間を過ごしていきます。もちろん傍に赤ちゃんがいるので、授乳したり、オムツを替えたり、抱いてあやしたり。「きょうは赤ちゃんが泣いてあんまり集中できなかったな」という日ももちろんあると思います。それでも「産後の人たちが、マドレの教室・産後ケアの教室を求めて参加してくれるのは、どうしてだろう」ということを、きょうは受講者の声を中心に紹介していこうと思います。

マドレボニータ・名古屋-10

受講者の声・コロナ禍の産後のリアルな声

朝一番に昨日のレッスンのお礼と来週のご案内をメールでお送りしました。そこに添付させていただいた「アンケート」へのご回答が、昼すぎから続々と返ってきています。

書いてくださったままに紹介していきますね。

対話で同じくらいの子どもを持つ方とお話しできるのは本当に嬉しいです。自分に共感してもらえたりするだけで、とても嬉しかったです。ただ、子どもが動き回るとなかなか集中ができなかったのが残念でした。
様々なおかあさん方と1時間みっちり同じ空間を共有できる一体感が、子育て中の閉塞感や不安感を少し拭い去ってくれる気がします。
講師の方をはじめ参加者全員が子育て中ということだけで、世の中の沢山の人がみんな頑張っている、と感じることができた。

小さな赤ちゃんを育てている家庭、とくにまた感染者が増えている首都圏では、引き続き自粛生活が続いています。「名古屋はどうですか?」と都内からのご参加者に質問されました。その方はまだ児童館や支援センターなど、遊び場に出ていくことにも抵抗があると言われていました。
自粛生活が続けば、日中は母子2人きりの生活…ということに。話し相手がいない、共感して笑い合える人がいないって、まさに「閉塞感や不安感」を募らせます。

自宅から参加できることにメリットを感じる声も。

教室での受講経験もありますが、オンラインだとよりリラックスできる。正直、オンラインでマドレってどうなんだろうと思っていたが教室にはない良さがある。
(講座のここがよかった!というところがあれば教えてください、という質問に大して)
家という慣れた環境の中で子供がぐずったり泣いてもすぐ対応できるという安心感の中で体を動かしたりできたこと。

「あまり楽しめなかった」という声ももちろんある

ストレッチの内容が簡単すぎたと思いました。しゃべるのが苦手なので対話が辛かったです。

日本人って、こういうマイナスの意見はあまり回答に書かないじゃないですか? 「簡単すぎた」「辛かった」と感じたこと・思ったことを率直に教えてくださるって本当にありがたいです。
私がストレッチの効果をお伝えきれてなかったり、「うまく話せなくてもOK。ここではいいことや、うまいこと話す場じゃないよ」と苦手な人への配慮が足りなかったんだ、と振り返り、次週につなげます。

親子2人きり…孤独感と閉塞感と

リアルな現場の「産後ケア教室」でも、多くの人が「交流」や「産後の仲間づくり」を目的に挙げてくださいます。産後を経験した方なら、一度は感じたことがあると思います。親子2人きりの孤独感・閉塞感…

私がいつも思い出す産後の原風景は、秋の夕暮れの中、泣き止まない長女をスリングに入れて玄関前を行ったり来たりしていたこと。この体験が強烈だったからこそ、キャリアチェンジをしたといっても過言じゃないぐらい。
いまだ収束にはほど遠いコロナ禍の中で、産後の家族のしんどさ、困難さに寄り添っていきたいというおもいを強く持っています。

泣く赤ちゃん

あなたの大切な人にも届けたい

児童館や支援センターなど、産後の家族を支援してくれる現場も、まだ通常通りの業務を再開していません。行政の講座なども中止や規模縮小など。3ヶ月健診なども一時中断していただ自治体が多く、2ヶ月も3ヶ月も遅れているという現状だと聞きます。

コロナ禍だって、赤ちゃんは生まれてくる。そして育児は待ったなしで始まる。
産後ケアのプロフェッショナルとして、そして民間団体だからこそできることをこの状況下でも行なっていきます。

もし、産後のお友達・知人が「心配だな」「大丈夫かな」と気になっていたら、ぜひ声をかけてあげてください。そして「こんな講座あるよ」と教えてあげてください。

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