人間関係を厳密に断捨離するにはどうすれば見極め方についてまとめてみた

後輩の適性の見極め

部下とのコミュニケーションの取り方は、人それぞれだと思います。今回は私なりのコミュニケーション方法を書き記していきますが、その前にやや特殊な状況について説明させてください。

私の勤める企業では、新人は必ず三交替実習という現場実習を1.5カ月ほど経て配属になります。近年は、現場実習の後に、さらに技術者研修が1.5カ月ほど組まれているため、配属先にとって、実質的に戦力となるのは7月頃になります。

この実習期間中に、新人さん達は毎日レポートを書き、実習計画を立てる人材育成Grに対して提出をします。レポートは、技術研修の責任者からフィードバックコメントが記載され、新人さん達のもとに返ってきます。

私は、このことを知っていたので、7月から本格的に部下になる新人さんに対して、レポートの共有をお願いしました。どんなことを学び、何を感じているかを知るためです。

一週間分のレポートをまとめてもらい、出張中の時間などを使って目を通しました。特に一枚一枚について、コメントをすることはしませんでしたが、レポートを返す時に、「読んだよ。先週は〇〇について学んだんだね」「また面白い気づきがあったら教えてね」という程度の声かけをして新人さんの反応を見ていました。

そこまでグイグイくる感じでもなく、どちらかというと控え目な印象を与える彼は、バックグラウンドである機械工学が活かせる研修では、私の着眼点にはない考察をしていて、一方で、化学工学については苦手意識があることがわかりました。

かつての私と私の指導員は、どちらも同じ化学工学を専攻としていたために、技術者としての共通語が、はじめから存在する間柄でした。しかし、私と新人さんの間は、そのような共通語やベースがないため、これは私が受けた指導と同じやり方ではいけないなと判断しました。

時より定時後に、研修期間もグループの飲み会に誘ったりして話を聞きながら、レポートを読みながら想像した彼の特性を見定めていました。


残念ながら、新人達の書く研修中のレポートを、7月の本配属までに目を通している指導員は少ないのが私の会社の現状です。このあたりの課題については、後々言及していきます。

一見受け入れ側としても長く感じる3ヶ月の研修ですが、彼らは毎日何かしらのOutputをしています。このOutputに含まれるシグナルを掴みとるだけで、飲みに連れまわすだけでは得られない人間関係・適正把握ができるチャンスがあるのは、非常に大きなことです。適性アセスメントのような数枚の評価シートよりも、もっと1次情報に近く、リアルなものです。

「研修レポートを活かせよ受け入れ側の社員達よ!」

これが最も今回言いたいことです。

また次回に。




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