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命のバトン 祖先から私、未来の世代へ

大切な人の旅立ちをこの数年何度か経験し、家族や自分に影響を与えてくれた方に思いをはせることが多くなりました。

お盆の時期は特に向こう側から何かを伝えてくれているのかもしれません。

私の住むドイツには住宅地の中に、緑豊かな公園のような墓地があります。

ドイツ語で、墓地は「フリードホフ(平和の園)」その名にふさわしく安らかで、訪れる人を温かく慰める気持ちにさせてくれる場所です。

緑と花で包まれたお墓には、天使やハートの置物が飾られていて故人が微笑んでいるように感じられます。

2年ほど前のこと、日本の叔母から戦争で生き残った祖父について記載がある本を読んだと興奮気味に電話がありました。

彼女はその戦争時についての本を何年も前に買っていたのですが、一度も開くことなく本棚に積まれたままでした。祖父が逝っておよそ30年後、何気なく開いたその本に祖父の名前を見つけたのです。

彼女は寡黙だった祖父が悲惨な時代に生き、その後自分も生まれたということに感動し姪である私にも伝えたかったのです。

祖父が叔母を見守っているよと伝えるメッセージだと感じました。

そして、ドイツ人の夫と娘が私以上に祖父のことを熱心に知りたがり、その話に感動して祖父の遺品を見て想ってくれていることに感激を覚えました。

祖父がいなければ、もちろん母も私も生まれず、娘も生を受けることはなかった。祖先がいなければ自分は存在していません。

祖先へ思いをはせ、私達を見守り応援してくれてるのだと改めて感謝の気持ちがあふれてきました。

30世代前で約1億人の先祖がいたと言われます。

みんなそれぞれかけがえのない人生を生き、世代から世代に命が繋がれている。

そして、その生が短くとも長くとも同じように価値は重く、有り難い。

いつ来るかわからない死、短すぎるかも、長すぎるかもしれない生。

生と死についてはそれぞれが一生かけて向き合っていくことと思います。

今私ができることは、祖先からつながって、いただいいている命を毎日ありがたく
つかわせていただくこと。

喜びも悲しみも、弱さも強さも自分の一部として受けとめられますように。

そして、祖先から命がつながっているように、次の世代に命をつなげていくことが私達の役目。

それは血のつながり、国籍関係なく、地球人として。

美しい自然や地球ともつながって、何世代も命をつなげていけますように✨

最後までお読みくださりありがとうございました🙏


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