『何故なのか、教えてくれ。』
A「空は青い、そんなの当たり前じゃないか。」
B「ああ確かにそうだ、でもなんでそう言い切れる?」
A「お前目が狂ってるのか?見上げてみろよ、綺麗な青空じゃないか。」
B「たしかに、青空だな。」
A「お前のそういう捻くれた所、直したほうがいいぜ?笑」
B「ああ、たしかにそうかもな。」
そしてAは去った。
Bは、悲しそうに、Aを眺め、見送った。
Aは、泣いていた。
涙を浮かべ、空は青だと、強く言い放った。
『空は青空に決まってる』
なぜそう言い切れるんだ。
その涙に移る空は、そんなに鮮やかな空だったか。
無理して見上げることもないのに、なぜそこまで空を見上げる。
なぜなんだ。
たしかに今日はとても良い天気で、青空が広がっている。
気持ちのいい青空だよ。太陽も、雲も、とても綺麗だ。
なのに何故、太陽、青空の、その前に、もっと目の前にある
その涙に、意識が向かなかったんだ。
なぜ青空にこだわる。
なぜなのか。
B「おい!A!なんでなんだ!」
B「なんで、、何故なのか教えてくれ!!」
Aはもう、戻っては来ない。
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