仕事始めの丘を登れば
仕事始めの日が来てしまい
もわ〜んと小高くぼんやりした丘が
私の前に現れたようだった。
その丘は、私の、その仕事への心の距離と高さを表していた。明らかに距離と高さができてしまったことが分かった。
あぁ、もう、こんなに行けないんだ。
想像以上に、もう行けない自分になっていた。
この年末年始で、仕事から離れ、家事はそれなりにそれこそ想像以上にこなしたけれど、何か、マイペースで、ちゃんと自分の意思で自分を大切に過ごせたんだと思った。
だから、自分の本当の思いがこうして素直に膨らんだんだなと感じた。
やっぱり違うんだね、この仕事は…
と分かったけど、行くわけです。
これは行かねばならぬのです。
嫌といえばとても嫌なんだけど、淡々と行った。
そして、辞める時期を早められるなら早めて欲しい旨を会社に伝えた。
無理だ、5月までなんて。
仕事が始まってしまえば、意外と楽しくできた。生徒(子供たち)とのやり取りは、やはり楽しい。
今日はまた準備不足でバタバタと始まったのが、私の肩の力も抜けさせ、楽しめた一因だ。
時間が無くなってクソーッと思ってたけど、それでよかったわけだ。
そう、私は今日生理で頭痛だった。
それも気を重くした。なんでこの気が向かない仕事始めの日に体の重さ重ねるんじゃ、私は。
だがやっぱり、この、本調子じゃない状態って、肩の力を抜いてくれる効果がある…というのも、何度か経験している。
頑張らない、最低限のことをする、という居方、つまりシンプルにそこに居る居方を導き出してくれる。
思ったより楽しかったけど、、 、
やりたいことも確かに散りばめられてはいるけど、
私に親しみや信頼を持ってくれてる子たちもたくさんいるけど、、 、
でも、やっぱり、
私は、出勤前に感じた小高い丘を忘れられない。
あれが、私だったと思う。
私の、本心だったと思う。
私の、可愛い、素直な心。
私は、なるべく早くあそこを辞めなければいけない… と思う。
本心が、愛しい。
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