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街の灯か




街の灯か

ひかりが空を少し照らす山向こうは
賑やかな景色が広がっているのだろうと
足元に鳴く
虫たちと共に


寝静まった夜は
風が優しく
小さな声





ここにいるわたしが
ここではない何処かへ行くことはできない



あの時の悲しい声が
森の木々に消されても


馳せる想いで
時空を超えても



わたしのなかに
わたしがいなければ



どこにいても
わたしはいない




どんなに
何かを焦がれても




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