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引きこもりも生き方の多様化。「普通」の生き方って何?

2年前、Facebookで私が自分のブログをシェアしときのことをお話しいたします。
これは別に、誰かに伝えようと思ってはいませんでした。ですが、原稿を書いているうちに、精神障害者と呼ばれている人たち全てが、かわいそうではなく弱者ではないことを伝えたくて、今回書くことにしました。


1月29日に「精神疾患は誰もがなりうる病である。」というタイトルでブログをシェアしました。その後、あるFacebook上での「お友達」がコメントを入れてきました。「こういう記事は正社員のことばかりで、派遣労働者のことは一切書いていないです。正社員ではなく、派遣労働者のことを書いてください」と。

 確かにその時は、いつもとは違う角度、つまり誰もがなりうる疾患であるから、順調に仕事をしてきた正社員ですら、精神障害者と同じ立場に立つこともある、という主旨で書いたものでした。厚生労働省のある調査結果に出ていた表をもとに、私は40代、50代も精神疾患で苦しんでいることを分析しました。量は少なめですが。


 その「お友達」は面識があります。うつ病を患っています。いわゆるニート、もしくは引きこもりであると判断したので、取材を申し込んでいました。仕事はせず障害者年金で生活していると、本人は投稿していました。私が書いている原稿は、精神障害者の雇用・就労について書いているため、どうしても腑に落ちない点が多々あり、本人が社会に出て働きたいと願っているのなら、密着させてもらい就労までの姿を私は取材させてほしいと思ったこともあります。


 年齢は私の世代と変わらないでしょう。その「お友達」がリストカットの話や以前働いていた職場の話や私のライターとしての在り方など攻撃している姿勢を感じたので、コメント欄は集取つかなくなってきました。私もだんだんと冷静さを忘れてきてしまい、「ブロックさせていただきます」そう書きました。酷いと思われるでしょうか。


 精神障害者だから悪いと言いたいのではなく、自分で自分の首を絞めている「お友達」に私は、なんとも言えない後味の悪さを感じました。家にこもってFacebookの中だけで、「交流」をし、自分の存在を誰かに知らせたくて仕方のないその人の姿を私は、ブロックしたからすっきりしたわけではなく、今でも時々考えてしまうのです。


何度も言いますが、精神障害者だから悪いという話ではなく、でもはっきり言ってしまえば、「精神障害者の姿」でもあるのは事実です。どうしてももやもやが消えず、自分もそうですが、精神障害者のことは切って離せないので、このようなことを書いてしまいました。恐縮です。

ですが、生き方には多様性があります。引きこもりと言っても、ご両親の面倒を見たり手助けをしたり。そういった生活も多様性の一つです。「普通と違う」そういう考え方が、もしかしたら悲しい結末を招くのかと思うのです。いまはその「お友達」が元気にしていることだけを願っています。

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