たくさんの古本
たくさんの古本を段ボールに入れて学校に持ってきて読んでいると、女の人が子連れで来てどれか売ってくれと言うので、すすめている
段ボールの中の本を読み始め、本の内容に移っていく
その本は何話かで構成されている怖い話で、その一話目は自分と男女の友達一人づつの三人で遊びに出かけ、街を散策している
途中キレイな用水地があって、その中ではカレイやウナギなど、とにかく魚が沢山泳いでいた
しかしこの用水池には言い伝えがあって、ここで泳ぐと必ず殺されるらしい
初めはためらっていたが、女友達が水辺に腰を下ろし脚をぶらぶらしていると、足を水面についてしまう
しかし、水が冷たく気持ちいいことを知り、とうとう中に入って(膝くらいまでの量で、透き通っていた)遊び始めた
それを見て、自分たちも入り遊び始める
やがて町の人が来たので、急いで上がり、そ知らぬふりをしていると呪いの話をし、「ここで泳ぐなよ」と言って、通り過ぎていく
なんだか怖くなって急いで車の中に入ると、木の棒に髪の毛を括り付けてあり、”この池で泳いだ者で、初めに泳いだ者が、着物を着た小さな女の子が殺しに来る”と書いてあり、気持ち悪くなって、とにかく車に乗り込んでおじさんの家に急いだ
家の前ではおじさんが待っていて、むかえてくれた
玄関に入る前にふと、振り返ると、そこには着物を着た暗い微笑みをした女の人が立っていたが、おじさんは気にせずにその子と一緒に行くので、おじさんの知り合いの人だと思った
部屋は一番奥の暗い部屋
とにかく疲れたので、ベットに三人で横になる
さっきの人のにこっともニヤッともつかない、曖昧で暗い影を帯びた表情が忘れられない
ふと足元を見ると女の子が立っており、三人ともドキッとしたが、すぐに他の部屋に消えた
女の子が消えた部屋からおじさんがご飯をお知らせしてきたので、三人で部屋に入って行く
ご飯を食べている
女友達が女の子になにか取って欲しいと頼み、女の子がそれを取って渡そうとした時手が滑り、服の中に入ったので、慌てて友人二人は洗面所へ行く
その後を女の子が追う前に、自分にケーキを取って欲しいと頼むと、女の子は手渡しで持ってきてくれた後に後を追っていった
初めに男友達が帰ってきて、そのあと女の子が帰ってきたが、女友達は帰ってこなかった
自分は「あぁー殺されたんだ」と何故かぼぉーっと思う
その後、女の子の表情が本当に女の子らしい、子供らしくなり、「これが欲しかったの」と笑いながら女友達の魂を持って行く
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