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2022年3月4日 打合せ記録 

記録の前置

大家さん自身(光くん)が、賃貸住宅をつくるにあたり、いくつかのキーワードがあります。

その一つが

○村に住む、村に暮らす、村を貸す
・経年優化 建物+コミュニティ+自然環境

ここで言う『村』はこちら↓

久根下全体配置図
賃貸住宅と自然環境を育む場所(村)

4住戸の他に、畑、ファイヤープレイス、駐車場などが整備予定です。

自然環境は、実のなる木を植えたり、おひさまや水や風の流れを意識した地面の仕立てにして、微生物や虫が集まるように計画中です。

『賃貸住宅』でこの考えはとても斬新で可能性を秘めていると思います。
単に『賃貸住宅』というと・・・
とりあえずここに住むけれど、更新も2年ごとだし、タイミングで引っ越そう・・・私なら、賃貸住宅に住むということは、仮住まい的な感覚でした。

そうではなくて、賃貸住宅で、畑など『コミュニティ』があると最初から掲げたら、興味が沸く人は少なからずいるでしょう。
こういう賃貸 いいね、と。
そこに自然環境がプラスされるので、ますますほっておけません。
ずっと住みたくなります。

この『村』に
建物+コミュニティ+自然環境
が存在することになるのです。

2. 3月4日設計打合せ

ビオフォルム環境デザイン室に入ると、全体模型が出来上がっていました。

1/50の模型 敷地の段差もつくられています
屋根を開くと 内部も表現されています

久根下の戸建て配置には、内と外のつながりと棟ごとの距離感を毎回慎重に議論しています。

1.内外のつながり 土間玄関
中央のコモンにを囲むように4棟が配置されています。
コモンに向いているコーナ部が玄関土間です。
(コモンとは、居住者が共用で使える場所や共用の庭などを意味します。)
この玄関土間は、外に張り出して中と外をつないでいます。
土間はコンクリート平板という板が敷かれます。コンクリート平板は、冬、太陽光を蓄熱、放熱してくれます。
夏は庇やすだれを設け、直射日光が当たらないようにしておくことが肝心です。パッシブの考え方です。

2.距離感(棟間)の検討
自然の力を最大限に活用させてもらえるように
夏と冬の日の入りの検討
→前回シュミレーションで確認されました。

4つの建物が、中央のコモンとつながりをもつ配置を念頭に
家と家は適度な距離感をもたせる。→毎回検討

物理的に配置される、土間や畑や物干し場,屋外設置物など確保のタイミングでも検討が重ねられています。

久根下 道路入り口から見た風景

結果、現時点で、こんなに丁度よい棟間隔になりました。
コモンの奥に見える店舗予定のC棟(2階建)が、手前の棟と意図的にずらし、奥でも存在感を与えています。
店舗は、道路沿いのイメージですが、奥にはいったことで景色がついてくるのですね。
「素敵なエリア、奥にお店?ちょっと入ってみようかしら・・・」なんてことが起こりそうです。

B棟土間玄関、コーナーにはキッチンが配置される
各住戸のこの位置は、コモンに一番近い場所
A棟のポイントである角
D棟南向き

3.内外のつながり 出窓
ん?!新しい提案が目に飛び込んできました。
キッチン部、コーナーに出窓+外部カウンター!!
ちっちゃい辻堂の特徴の一つはコモン。
その存在が注目される形になったという感じでした。

カウンターには、おすそわけの野菜や、回覧板、ちょっとしたグリーンが飾られたりするかもしれない。
おしゃべりがはじまると、おやつやコーヒーが出てくるかもしれない。

出窓サイズは大きくとり、出窓下もガラス(くもり)になっています。
この位置にキッチンセットが設置されます。
玄関土間になるので玄関ドアが付きます。
ガラス(透明)のドアです。
開放的なセミプライベート部の取り扱い。
やや外からの視線が気になるところです。
その点は何らかの要望を後日伝えることになりました。

4.内外のつながり 天窓
配置はどう決めているのですか?と設計に問います。
ロフトに近く、北面に配置
ロフト付近は熱や空気が籠りやすい。その解消を考慮している。
北面は日差しを直に受けにくいので、まぶしすぎず、暑すぎずを考慮しているとのこと。

5.仕上材、設備の提案(久根下、出口共通)
照明,水廻り設備器具リスト、参考イメージ写真を見ながら

外壁は国産杉板
天井及び床 杉板
2階やロフトがある場合は、床の裏側が1階の天井ということ

内壁は、漆喰、自然塗料、和紙等いづれか

建具は、シナ材で製作予定

トイレ及び洗面床は、杉板 

浴室はハーフユニットタイプで、腰壁から上は板を貼る

エアコンは、各戸1台は必要だろう

ガスは、都市ガスかプロパンか
プロパンなら、1戸に1セット 

外部照明はストーリー感のまとまりのあるもの希望

6.大家さん、光くんからの提案(久根下、出口共通)
電気に頼らない燃料の設備としてペレットストーブを採用したい。
ペレット燃料の保管場所を外に必要かもしれません。

また、化石燃料に頼らない『ビオソーラー』や『そよ風』など採用したい。
室内温度差を減らす目的。

まずは必要と思われる仕様を盛り込む方向で見積もりを考えている大家さんでした。

7.雨水の利用について検討中(久根下)
恵みの雨水を敷地中央に集める。
雨水は何につかいますか?
・野菜を洗う。
・農作業道具を洗う。
・子供の水遊び 等・・・
・災害時

設置場所は?
・タンクをコモン部真ん中の地中に埋め込む。
・各棟に供給ラインを設けると使いやすい。

メンテナンスは?
・マンホールに泥が貯まる。しっかり出す習慣が必要。

8.その他 
苗作り用の温室を作りたい。検討中(久根下)

案として、敷地内の木造を壊して、ライトに作り直す。
陸前高田で農業用に作った例だと
メインフレーム,部材を残し、ガラスをのせる。
解体時から大工さんにお願いする必要がある。

施工工事業者の決定 
山田さんにお願いした。
横浜、鎌倉の大工さんを検討中。

以上、濃厚な打合せでした。お疲れ様でした。

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