経ヶ岬灯台 過酷すぎて感動2割増しした話

行き当たりばったりの山陰地方ドライブ旅で ナビに載っていた 経ヶ岬灯台、ちょっと行ってみようかと立ち寄った。
駐車場から 灯台に向かう 道の入り口で 地元の小学生が作った 杖が、どうぞお使いくださいという言葉を添えておかれていた 。
私が今まで 行った観光地の中でそんな杖があったのは、滋賀県の安土城跡だけだが あそこは本当に杖が必要だった。
行きは恐ろしく段差の大きい階段が続き 帰りは違う道で降りたのだが、今度はすごく 高さと幅が狭いさらにかなり急な階段を降りて行った 。
もちろん段差が大きいというのは本当に体力がいる。
昔の人は健脚だなあと 息も絶え絶え昇っていたが、帰りは帰りで 細い 急な階段というのは 結構恐ろしい。
ちょっと足を踏み外したら 、一番下まで転げ落ちそうだ。
しかしあそこもかなり景色が良かった 。

それはさておき、この灯台も それとは 勝るとも劣らぬほど過酷だった 。
階段はあるのだが 山道のような道をとにかく 登り続ける 。
杖が切実に必要だ。
しかし私達以外に杖を使っている人達はあまりいなかった。
皆さん健脚ですね 。
その階段をかなり登ったところで開けたところが 上に見えてきたのでやっと着いたのかと思ったら 、ただ開けているだけでまだ灯台ではなく 、展望台と灯台の標識が 立っていた。 とりあえず展望台に上ってみるか と言ってからがまた過酷で、ハァハァ言いながらヘロヘロになりながらやっと展望台に上った 。
かなり登ったおかげで 景色は素晴らしかった。
風も気持ちがいい 。
しかしその展望台には私たち夫婦より十歳ぐらいは年上のご夫婦がいらっしゃったのだが、奥様の方は 風に髪をなびかせ涼やかに座って景色を眺め、ご主人はその景色をスケッチされていた 。
翻って我々夫婦は汗だくになり夫にいたっては髪の毛がボサボサ。
この違いは一体どこから来るのか 。
普段の生活からなのか 。
 展望台からの眺めをひとしきり楽しんだ後、灯台に向かったのだが、灯台に行くにはは展望台から降りなければならない 。
山道の階段は危険だ。
登る時以上に気を使う 。
へっぴり腰で降り、 降りたと思ったらまた登っていかなければならない。
ハアハア言いながら 再び登って灯台を目指す。
灯台は灯台で展望台よりは 低い位置だが 景色は良かった 。
灯台の周りをぐるっと回ったり 、景色を見たり。
風が爽やかだし 景色はいいしで素晴らしかったんだけど 、朝いちだったから行けたが、そこそこ観光地を回っていたらとても耐えられなかったかもしれない。
山道の先の灯台恐ろしい 。
でもやっぱり良かった。

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