甲子園二部制が導入されたのは良かったけれど

テレビのニュースで、今日の最高気温が29°c。最低気温は20°cと言っているのを見た。
今ぐらいの気候が過ごしやすいから、ずっとこれが続けばいいのにと思っていたけれど、最低気温は20度だったのか。
しかし、よく考えれば私の子供の頃30度を超えるような日は年に数回ぐらいしかなかった。
昔の夏は今と違ってかなり過ごしやすかったのだろう。
今の時期なら、日中に外に出れば日差しは厳しい。
でも日陰や家の中にいれば、涼しい風が吹いてくる。
本当に暑いのは昼の3、4時間で夕方になれば結構涼しい。
昔の夏もこんな感じだったのではないだろうか。
過ごしやすかった30年40年前と比べて、今の夏は30度を超えるのが当たり前、へたをすると40°c超え、朝晩だって30度超える日が珍しくない。
これほどの環境変化があるにも関わらず、やっと今年ニ部制を導入することにした。
対応が遅すぎるのではないのか?
気温が10°c以上も変わっているのに、どうして前のやり方が通用すると考えられるのだろう。
いや、きっと何も考えていないのではないか。
データを見て冷静に分析すれば、もっと早くに、二部制度どころかドーム球場への移行を決断することもできたのではないだろうか。

娘がWBGTの講習を受けたと言っていた。
気温、湿度、輻射熱で環境を総合的に見るという指標だ。
それにもかかわらず、会社のエアコンは気温のみでつけるかどうかを決めている。
一体何のために講習を受けたのかと怒っていた。
これについても、先ほどの甲子園と同じだ。データを見て冷静に分析するということができていない。
それどころか講習を何のために受けたのかということすら、理解できていないのではないか。
少子高齢化で労働人口が減って人手不足が加速しているといったニュースはよく流れるが、自身の会社の労働環境が悪ければ優秀な社員からやめていく。
優秀な社員がいなければ、将来的に会社の存続も危ぶまれる。
だから労働環境を良くすることは会社存続のために重要な課題になりうるということを理解していれば、先ほどのような社員からの指摘は受けるはずがない。
結局その言葉は知っている、でも意味は理解していないという難しい慣用句のような状態を社会現象において行っていると言える。
理系人材が不足しているとよく言われるが、結局不足して最も困るのは、こう言った冷静な分析ができないことによって、社会の機能が麻痺するからではないだろうか

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?