見出し画像

人と暮らすということ。


実家をでて一人暮らしを始めて、
気がつけば9年が経った。

実家暮らしのときは、いつ怒り出すか分からない地雷のような父と、その地雷を踏み抜いて被爆する母がいて、
そのご機嫌とりやフォローのために、
生きる力を消耗させていた。

ノックもせずいきなり部屋に入ってくるので、家族の足音に過敏に神経を研ぎ澄ませ、
自分の部屋に近づいてきているのか、なにについて怒鳴られるのか、必死に考えて疲れ果て、
逃避するようにひたすら惰眠を貪っていた。

大学生になって一人暮らしを始めて、解放感に満ち溢れるかと思いきや、これが案外寂しくて、
ひたすらYouTubeで動画を垂れ流して、誰かの声を聴くことが心の安定になった。

それでも、実家のピリピリした環境に戻りたいとは思わないから、わたしはずっと一人で生きていくんだと思っていた。


社会人になって5年が経ち、友達や同僚が次々と結婚をしていく。

みんな、一緒に暮らしたいと思う相手と出会って、一緒に幸せになろうと約束したのだなと思うと、憧れてしまう。


かく言うわたしも、
今月から恋人との同棲生活を始める。

人生で初めての同棲、とはいっても、
ここ半年ほぼ彼がわたしの部屋に住んでいたので、なんとなく一緒に暮らすことに慣れてきた。

一緒に新居を探し、契約をして、共同口座をつくり、家具家電を購入し、
お互いの一人暮らしの家から持っていく家具家電を取捨選択したりと、
とても充実した準備段階だった。

購入時に選べる洗濯乾燥機の扉の左右の開閉の向きをミスったことだけが心残り...。笑

一足先に彼が住んでいる新居へ、
1週間後、わたしも引越しをする。

ミニマリストの彼と、捨てられない性格のわたしが一生懸命断捨離して残った荷物が合わさって、
2人の部屋になる。

これまで生活してきた習慣もこだわりも違うわたしたちが、どんなふうに2人の生活をつくっていくのか。

楽しく、穏やかに暮らしていくために、
話し合いを大切にしながら過ごしていきたい。

この記事が参加している募集

#新生活をたのしく

47,919件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?