Ring

迫りくるナンバープレートの
番号を確認して
頭の中に控えておく

今僕たちは何処にいるの
腐敗したヘルメットが
髄液の色に重しを与え
三番目を旋回させる

私は私
俺は俺
僕は僕

安定していた時もあり
見せようとしたこともあり
どこの誰だかわからずに
眠る

英国紳士の襟元に
銃口を突き付けて
四番目を呼び出そうと
金属の塊に命じて
美容院の臭いに
耐えかねた
私たちは
急ぐ

博覧会を
日記に
残した
若き日の思い出は
碁盤の目を
削ぐ

緩慢な
両親を
見つめた