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【ギター】エレキギターの「歪み」、なんて読みますか? ※音サンプルあり
エレキギターの音色についての話題で「歪み」という文字が出てきたらこれは
「ひずみ」と読みます。
エレキギターを弾かない人ならきっと「ゆがみ」と読みますよね。
「歪む」とは、アンプの音量を上げ過ぎた時に本来綺麗に出るはずの音が割れたり汚れたりすることで、「歪み」はそのような音の状態を表します。
※用例:「歪みを足す(歪みを強くする)」など。
これだけ聞くと歪んだ音は悪い音のように思えますが、この悪い音がクールとされてあえてブルースやロックなどに取り入れられて以来「歪んだ音」は刺激的な音としてエレキギターを象徴する音のひとつとなりました。今ではロックジャンルだけでなく、アイドル・アニメソングや演歌まで、あらゆるジャンルで歪んだギターの音を聴くことができます。
というわけで、今回はエレキギターの最も重要な音色「歪み」について簡単に解説します。
◆歪ませ方について
・アンプの「ゲイン」つまみを上げる
前述の通り原始的な方法を用いてアンプで歪ませるとなると音量を思い切り上げることになるのですが、その手法だと「歪ませたいけど音量は抑えたい」ということができません。よって現代のアンプではそれを解決するために「ゲイン」というパラメーターを調整することで、音量に与える影響を抑えながら歪みの量をコントロールできるようになっています。
ギターアンプの内部には「プリアンプ(音色を作る)」と「パワーアンプ(音を増幅させる)」という2つのセクションがあり、ゲインは「プリアンプ」によって調節されるため、パワーアンプで決定される最終的な音量(マスターボリューム)の大きさと関係なく、歪みの量を決定することができます。
・エフェクターを使用する
エフェクターは、エレキギターから発する音の電気信号を加工して音色に変化を加える装置です。
ギタリストの足元によく見かけるアレです。
ギタリストの多くは自分の理想の歪みや個性的な歪みを目指すためにエフェクターを使用します。
エフェクターは歪ませる用途のものだけでも星の数ほどの機種が存在しますが、その中で、歪みの量によって大きく下記のような名称で分類されます。
歪み量:極小〜小「トランスペアレント系」
歪み量:小〜中「オーバードライブ系」
歪み量:大「ディストーション系」
歪み量:激「ファズ系」
自身のエフェクターをライブハウスやスタジオに持参するすることにより、その現場にあるアンプがどのようなアンプであっても、自分好みの音を作りやすいのが、エフェクターを使うメリットです。
◆歪みの量について
歪み具合の目安にも呼び方があります。人によって変わるかもしれませんが、筆者の感覚で大雑把に分けると「クリーン(弱)」「クランチ(中)」「ハイゲイン(強)」3段階に分けられると思います。
この3段階をよりわかりやすくお伝えしたく、筆者の熱演によるサンプルを用意したので是非参考にしてみてください。
・クリーン(歪んでいない〜ほんのり歪んでいる)
※↓クリーンサウンドのサンプルを聴けます。音量にご注意ください。
※スマートフォンで見られている方は、↑「Listen in browser」をタップするとこの記事内でサンプル音を再生できます。
澄んだ音なのでコードが綺麗に響きます。音の輪郭がはっきりしているのでアンサンブルに入っても埋もれずに存在感を出せます。演奏のミスもはっきりするので緊張感があります。
・クランチ(やや歪んでいる〜結構歪んでいる)
※↓クランチサウンドのサンプルを聴けます。音量にご注意ください。
ワイルドな雰囲気が出ます。このくらいの歪み量だとピッキングの強弱やギター本体のボリュームコントロール次第でクリーンな音も出せます。多くのエレキギタリストが好む歪み具合かと思います。クリーンより迫力が増しますが、実は少しボンヤリした丸い音になります。
・ハイゲイン(かなり歪んでいる〜めちゃくちゃ歪んでいる)
※↓ハイゲインサウンドのサンプルを聴けます。特に音量にご注意ください。
かなり攻撃的なサウンドなので使うジャンルが限られてきますが、ライトなポップスでもソロ用の音色として採用されることもあります。ここまで歪むと、コードを弾いた時の響きが濁ってしまって、何の音が鳴っているのかわからなくなってしまうので、基本的にはパワーコード(ロックで多用されるシンプルなコード)か単音を弾くのに適した音色になります。
※歪み具合の呼び方に関しては、前述のエフェクターの呼称を用いて「クランチ」を「オーバードライブ」と言ったり、「ハイゲイン」を「ディストーション」と呼んだりする場合もあります。
◆有名な歪みエフェクター
歪み系エフェクターの中でも定番中の定番エフェクターをいくつかご紹介します。
初めての歪みエフェクターには、この中なら「BD-2」がオススメです。ハードに決めたいアナタには「MT-2」を。BOSSのエフェクターにハズレなし。
各エフェクターの説明は長くなってしまうので割愛します。
エフェクターの深掘りについてはまた別の回で!
エフェクターの沼は深すぎるので。。。
BOSS BD-2(オーバードライブ)
Ibanez TS-9(オーバードライブ)
BOSS MT-2(ディストーション)
PROCO RAT2(ディストーション)
結構なボリュームになってしまいました。テーマが歪みだけに……。
……(ジャガジャーン!!)※クランチをかき鳴らした音。
おあとがよろしいようで。
ナ〆ナナメ
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