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【鬼滅の刃】OP考察②日本を飛び出した炭治郎🗺 狭霧山~最終選別で中国・天地開闢の始祖たちに出会う⛰🌸其之弐


こんにちは、名も無き羊飼いですᏊ˙ꈊ˙Ꮚ
前回その①で錆兎と真菰が因幡の白兎ではなく、なんとびっくり中国神話の人類の始祖・「伏羲と女媧」であると考察致しました📝✨✨

鱗滝さんも中国古代王朝の祖・黄帝であると触れましたが、実はもう一つの中国神話の神様の顔を持っています👺

そして、今回のメインテーマである冨岡義勇についてじっくりと考察していこうと思います🐏🌊

「水の呼吸」から「蛇」・「花」の呼吸が派生したのは伏羲と女媧が「蛇神」として描かれているため🐍🌸✨✨

呼吸の派生表 シークレット

だいぶ前になりますが、ギリシャ神話からの呼吸の派生について考察を書きました⚡

この時シークレットとして「水」からの呼吸の派生を伏せました🌊
この水の呼吸からの派生である「蛇の呼吸」は洪水神話の「伏羲と女媧」が蛇神であることに由来し、「花の呼吸」は女媧が藤の花で人類を作ったお話に由来しています
🌸🐍

冨岡義勇と伊黒小芭内、胡蝶カナエは直接線では結びつきませんよね😅

この時は書いていいのかわからず伏せさせていただきましたが、まさかこんなに早く書くことになろうとは(^^;)

オープニングでの「明け星」でシルクロードの旅が出てきたお陰です🐫✨✨嬉

鱗滝左近次のお面に隠された中国・天地開闢の創世神「盤古」👺☯️

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黄帝であった鱗滝左近次のもう一つの神の顔、それはもっと時をさかのぼり、天地を創造したと言われる天地開闢の祖「盤古」です。

この盤古という神は万物を作った張本人であるので、伏羲と女媧よりも前に存在したことになります☯️

何故鱗滝さんが盤古なのかと言いますと、理由は2つあります✌
一つ目はお面が「盤古」と言われる有名な絵にそっくりな点…🐏💦

【中国神話の登場人物:盤古】
(☝神韻芸術団 HPより。)
コチラに鱗滝さんのお面に似ている盤古の絵があります👀

カッと見開いた眼👁👁、二つに分かれ整った髭…鱗滝さんのお面に特徴が一致しています👺✨✨

そして二つ目の理由は最終戦別の生き残った5人にあります✋

最終選別で生き残った5人は盤古の子どもたち🐉剣をめぐって兄弟喧嘩⚔五郎王子が竈の神に

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👆五郎王子の舞台は天竺(チベット)。写真は五色のタルチョが風にはためくチベットの寺院🏳‍🌈

室町時代に編纂されたとされる能楽伝書の一つで、世阿弥の真撰の書とされる『八帖花伝書』というものがあります。この話は中国神話からというよりも、朝鮮と日本で類似の話があるため、朝鮮か日本でアレンジされた語り物のようです💡

内容は舞台が天竺とされた盤古王の子供たちのお話で、四季をそれぞれ四人の兄たちが支配。しかし末っ子の五郎王子には領分がなく、そのため母がかわりに剣を与えたのですが、その剣をめぐって兄弟たちの兄弟げんかが勃発。

喧嘩の結果…

太郎王子 春を支配する。
二郎王子 夏を支配する。
三郎王子 秋を支配する。
四郎王子 冬を支配する。
五郎王子 兄弟間の戦の結果、四季の土用と滅日・没日・大敗日、そして閏の期間を支配する。

「盤古」wikipidiaより

このようになったそうです👀

おやおや、選別後に玄弥が「刀、日輪刀‼」とやたらめったら刀にこだわっていましたね⚔
親方様の子どもに掴みかかって、炭治郎に腕を折られています
🦴💥

そのお話が日本に伝来する形で九州を中心とする西南日本の盲僧が琵琶を弾奏しながら語った『地神経』というものがあり、その釈文が<五郎王子譚>として広く流布しました🗾

その内容はというと、盤古大王の子供たちが争い、五郎王子が竈の神となったという展開が見られるそうです‼‼

(え、竈の神?炭治郎…🐏⁈💦)


そして「色変わりの刀」というワードは、五色のタルチョ、そして盤古の兄弟の支配する四季の移ろいにより色が変わることを表わしているのだと思われます🌸🌻🍁⛄

この盲僧が琵琶を弾奏しながら語った『地神経』は、朝鮮の盲覡(読経師、経巫)が読誦した『地心経』と、ほぼ同一の疑偽経典であるとされています※。

【参考論文】
『地神経』と<五郎王子譚>の伝播 : 地神盲僧の語り物と土公神祭文・五行神楽の古層(<特集><偽書>の中世)

世界中にみられる似たような神話や伝説⛰盤古の天地創造と日本神話との共通点🐏💡

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世界中に天地創造に関する多種多様な神話・伝説があります。
神話や伝説は特に周辺地域や国・伝わった前後の信仰と混ざり合い、特に隣接したところでは内容に共通のエピソードが見られます
💡

日本神話にもこの盤古伝説が伝来したのか、共通点が見られます。伊邪那岐(イザナギ)が左目を洗った時に天照大神が、右目を洗った時に月読が、鼻を洗った時に須佐之男命(暴風神)が生まれたというお話があります☀🌙

これと同じように、中国神話で盤古の左目が太陽に、右目が月に、吐息や声が風雨や雷霆になったそうです☀🌙

出雲の「因幡の白兎」を錆兎と真菰として出していたのは、きっと中国も日本も「同じような特性をもった神様を信仰していた」ということが言いたかったのではないか?
と思っております🐏

一年中日が差している陽光山。モデルとなったのは黄山にある「光明頂」🌄❓

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👆光明頂っぽい黄山のどこか。目下に雲海が広がり、下界の天気が悪くても太陽が出ている「陽光山」☀

鋼塚さんが炭治郎の日輪刀を持ってきたときに日輪刀の原料がとれる山について説明しています。その山は「陽光山」といい、陽の光を吸収する鉄が採れるのだそうです。

黄山では蓮花峰が最高峰ですが、二番目に高い「光明頂」が「陽光山」なのかなと私は勝手に思っています。理由は単純に名前がの由来がそれっぽいのと、一番高く目につく山は吾峠先生が避ける気がするからです(笑)🐏💡

光明頂に行かなければ黄山の本当の景色には出会えないといわれている。 光明頂は、黄山第二の高さを誇る峰で、海抜は1860メートルある。 明代普門の和尚は、かつてこの頂の上に大悲院を創建し、現在残るその遺跡は、華東地区で標高が最も高い場所にある気象台-黄山気象観測所として使用されている。 光明頂の名前の由来は、高くて広々としており、日光照射時間が長いことからである☀  ここからは、東海奇景、西海群峰、煉丹、天都、蓮花、玉屏、鰲魚諸峰などを眺めることができる。 地形が平坦なので、黄山の日の出と雲海を鑑賞するベストスポットの一つとなっている。

「旅情中国」より 本文抜粋
(👆光明頂の美しい写真もあるので、よかったら見てみてください📷✨)

藤襲山も複数の場所が混ざっていたので、この陽光山も光明頂単体の山ではなく、蓮花峰や黄山の山々が混ざっているのかもしれませんね🌄

鱗滝左近次のお面が「盤古」👺厄除の面は「九尾の狐」🦊九尾の狐は冨岡義勇を示す暗号🌊

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九尾の狐は鬼滅の刃の中で厄除の面以外にも、殷王朝を滅ぼした「妲己」も遊郭編の強敵である堕姫として登場します。


また鬼滅の刃グッズで過去に煉獄杏寿郎が九尾の狐の姿をしているものが出ていましたよね💡
ファンの間で「コン寿郎さん」と呼ばれて親しまれているようです🦊✨

この「九尾の狐」というキーワードが、なんと冨岡義勇を示す暗号でした👀

滅多に笑わない冨岡義勇。王を惑わせ、西周を破滅に導いた傾城の美女・褒姒(ほうじ)

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封神演義でおなじみ殷王朝を滅ぼした妲己。この九尾の狐が時代を越えて再度中国王朝に姿を現しました。西周・幽王が寵愛した決して笑わない美女・褒姒です🦊✨✨

幽王が愛してやまない褒姒。しかし彼女は決して笑わない。
どうにかして笑った顔が見たい…。
そこで、幽王は敵襲を知らせる嘘の狼煙を上げました。
そこに駆け付けた勇猛な諸将たちが右往左往して当惑するさまを見た褒姒は初めて笑いました。

幽王は褒姒を笑わせるため、何度もこのようなオオカミ少年をしたため、実際の敵襲があったときに駆け付ける者がおらず、褒姒の前に后であった申后の父の反乱軍によって褒姒諸共討たれました。

この笑わない傾城の美女が、滅多に笑わない冨岡義勇に取り込まれたようです👀🔍

なるほど確かに冨岡義勇は鬼滅の刃の男性キャラクターの中で、1,2を争うくらい大人気・絶世の美青年です(個人の感想)🐏✨
そして切れ長の目が美し怪し妖狐っぽい…🦊

ちなみに、「九尾の狐」は「笑わない絶世の美女・褒姒」・「中国」ということを示す暗号であり、冨岡義勇の精神モデルには「笑わない」・「中国」部分のみが暗号として入っている印象を受けました。

また、この九尾の狐のように国が傾くほどの美女を「傾国傾城」といい、「傾城」は江戸時代の日本の花魁の別称になったそうですよ。
堕姫はここからきているのですね
👀💡

炭治郎が狭霧山で斬った岩は奈良の「柳生一刀石」ではなく、九尾の狐が姿を変えた伝説の岩「殺生石」🪨

コン義勇

殷王朝の妲己、西周の褒姒。
その後、時を経て中国から日本へ渡来したと言われ「平家物語」にも描かれている九尾の狐・玉藻御前。

鳥羽天皇に寵愛された玉藻御前。時の朝廷を滅ぼそうと企てましたが陰陽師・安倍康成に正体を見破られ、現在の栃木県那須湯本まで逃げ延びました🦊💦

しかしここでも婦女子を攫うなどの悪行を繰り返すので、朝廷から命を受けた三浦介・上野介によって討伐され岩になったという伝説があります🪨

九尾の狐は岩になってからも怨念によるのか毒を放ち、近づく人や獣を殺すので「殺生石」と呼ばれました。玄翁和尚という僧侶が鎮魂祈禱をすると岩は砕け、日本各地に散らばったそうです。

「炭治郎のシルクロードの旅」という世界線を広げた場合、炭治郎が狭霧山で斬った岩は、既に鬼滅の聖地として知られる奈良の「柳生一刀石」ではなく恐らく栃木県那須湯本にある「殺生石」になります🪨

あらら、中国にいたのに日本に戻ってきちゃいました…🗾
何故でしょう、不思議ですね…🤔❓


【とちぎ旅ネット 殺生石】
👆那須湯本の殺生石です🪨 NARUTOの聖地でもあるようですね~🦊
ご近所に蛇神伝説が残る盲蛇石(めくらへびいし)という名所もあります🐍✨

婚姻制度・狩猟・調理法・蜘蛛の糸から漁撈法を人々に伝えた始祖「もう一人の伏羲 冨岡義勇」

シルクロード②義勇

大変お待たせいたしました。
やっと、やっと冨岡義勇の正体に迫ろうと思います🌊✨✨

「日本を飛び出した炭治郎🗺 狭霧山~最終選別で中国・天地開闢の始祖たちに出会う⛰🌸其之壱」でご説明しました通り、錆兎は人類の始祖・伏羲でした🐇🍃

そして、冨岡義勇は同じく伏羲がモデルだと思います。
(笑わないところは褒姒ですが。)

女媧とワンセットの伏羲の特徴は錆兎が強いですが、冨岡義勇の伏羲の印象はより深掘りし、濃厚に表れていると思います🐉
伏羲がモデルであることは、彼の生い立ちや外伝から窺い知ることができます👀

惨い話もありますが、それも含め、義勇が伏羲である理由を挙げていきたいと思います💡

まず姉・蔦子は祝言の前日に鬼に殺されています。とても痛ましく悲劇的なエピソードで、めでたいはずの儀式である「婚姻」というワードを読者に強烈に印象付けをしています📝

この話は伏羲の「婚姻制度を定めた」とされることが基になっているのだと思われます。


そして次に那田蜘蛛山で二つの要点があります🕸 🕷
伏羲は従来糸や縄を縛ってその結び目や結び方により記録を残す手段だったものを、記録方法の革命ともいうべき文字を発明をしています🖋

「文字」というキーワードは印象が薄いですが(最初期の鱗滝さんへの手紙✉❓)、「縄」については手負いの伊之助を手早く縛って吊るしたアレなのだと思います🐗💦

那田蜘蛛山のもう一点は、蜘蛛の糸から網を発明し、鳥の捕獲や魚を捕るときの網を伏羲が人々に教えたことです🕸

これが胡蝶しのぶではなく、蜘蛛の糸と関係がより深い義勇が累の首を刎ねた理由なのではないかと思います 🕷💡

「鬼滅の刃」外伝から伏羲=冨岡義勇を考察する

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⚠️⚠️⚠️以下、外伝のネタバレしますのでご注意ください!

外伝での伏羲のテーマは「狩猟」、「家畜飼育」、「武器の製造」そして「火を使った調理法(鮭大根)」です🐟

これらの要素すべてが伏羲が人々に伝えたものだと言われています📚✨

外伝を一言で説明しますと、八重(やえ)というマタギの少女が飼い犬を連れ、鬼になってしまった父親を自らの手で討ちに行くお話です🐶そこに義勇としのぶがお節介する形で登場・同行し、鬼化した八重の父を義勇が倒します👹

まずマタギである八重の「狩猟」、そして飼い犬「タロ」。
狩猟はそのままの意味なので説明は省略します。

飼い犬の「タロ」は「家畜飼育」として登場しています。
「家畜」と聞くと、牛や豚、鶏などを想像しがちですが、広義には「飼い慣らされて人間環境に適合した動物」を意味するそうで、犬や猫、金魚なども家畜とされるそうです🐶

「武器の製造」は八重が父である鬼を猟銃で討つこと、そしてその猟銃で八重は自死未遂をしています。

最後に胡蝶しのぶが義勇の笑顔にドン引きしたシーンで印象付けられている「鮭大根」🐟✨✨これは伏羲が「火を使った調理法」を発明したことに由来し、義勇の「水」のイメージからくる鮭を合わせたのだと思います🔥

鮭と言えば洪水が起きる川に生まれ、海を回遊し、産卵のために再び生まれ故郷の川に遡上する習性のお魚🌊
ギリシャ神話考察では海神ポセイドンの息子説のあるテセウスが義勇のモデルであるので、川と海のちょうど間をとった日本料理なのだと思います✨✨


また、外伝でしのぶが義勇と一緒に登場するのは伏羲が「男女でワンセットの神」である暗喩であると思われます💡

彼女には女媧の要素はなく、彼女に中国というワードがあるとすれば「胡蝶の夢」という荘子の代表的な説話からではないでしょうか🦋✨

追記:私はキリスト教からの視点をメインに鬼滅の刃を考察しており、この外伝における冨岡義勇のお話は最初何を指しているのか全くわかりませんでした…。炭治郎たちがシルクロードの旅をしていたことに気付いて、やっと理解できた難問中の難問がこの外伝です😅

「藤」と「龍」でフジリュー🌊✨✨巨大瓢箪をはじめ、中国の要素は物語の中に散らばっている🔍

封神ふっき

長々とお読みくださりありがとうございました📚✨✨
中国神話考察では個々のエピソードが長いこともあり、通常の考察のようなキーワードをピックアップする形はとらず、内容に沿うように致しました📝

簡単にですが其之壱、其之弐の内容を振り返ってみましょう🎶

真菰と錆兎、そして冨岡義勇が洪水神話・人類の始祖「女媧と伏羲」。そして鱗滝左近次が黄帝であると判明しました👀

そして狭霧山は中国・黄山山脈、「鱗滝=黄龍」であり、藤襲山はこの「黄龍」に「九寨溝」、「秦始皇帝陵」を加えた龍が3匹重なった架空の山でした🐉🐉🐉

最終選別で生き残った5人は刀をめぐり争った盤古の子どもたちであり、その盤古は鱗滝さんでした👺

冨岡義勇は伏羲でもありましたが、「笑わない」部分はかつて中国王朝に巣食った九尾の狐・褒姒。そして炭治郎が狭霧山で斬った岩は殺生石です🪨


中国の要素は作中で蝶屋敷で炭治郎たちが吹いた巨大ひょうたん(洪水神話)だけでなく、花魁が「傾城」と呼ばれ、堕姫=妲己だったり…🦊
また中国の兵戦の神獣は虎であり、煉獄杏寿郎が使っていた炎の呼吸「炎虎」も中国由来と言えると思います🐅🔥

他にもたくさんあるかと思いますので、是非探してみてください~🔍✨✨

そして「藤」と「龍」でフジリュー先生も隠されていました
😊💕
中国は最後に解いた難問だったので、シルクロード総集編でなんかもういろいろと感動の嵐でした…✨✨解いてて楽しかったです☺


次回は鱗滝左近次のお面の下隠された素顔である中国近代史、そして日本との関係について書きたいと思います~🖋

ではでは‼

🌟Special thanks🌟
九尾の狐から殺生石について教えてくださった、みさちゃん。
本当にありがとうございます<(_ _)>💕

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