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モンテッソーリ園が自由保育へ移行!?

モンテッソーリ教育を長い間行ってきた私立幼稚園がこの度、自由保育を目指したいということで、ご縁をいただき、視察にいってきた。

初日は保育後に行かせてもらった。預かりの子どもたちは数名いたが、保育室の視察と研修会&交流が主な内容であった。
以下、感想!オンリー!ごめんなさい!


保育室の環境の違いに驚く

まず保育室の環境の違いに驚く。
例えば一つ。ひらがな表とその大きさ。
どの壁面よりも大きな平仮名表がドーン、デーン。

しかし私が知らないだけ。年中年長で平仮名をマスターし文章として書ける幼児のポテンシャルを。そんなスーパー園児の
遊びはどんな感じなのだろうと次回が楽しみ。

保護者との闘い


平仮名を書く、楽器ができる、バク転ができる、など目に見える「できた」を追い求めることで保護者の満足度があがるというのはなんとも悲しい現実である。そしてそうやって「特色」を出さないと「園児獲得」に繋がらないという福祉と営利の狭間。そんな中で毎日子どもたちのために一生懸命働く先生たちに本当に頭が上がらないし感謝の気持ちでいっぱいになる。(マザーテレサか)

前回の改革の失敗

実は以前にも私立幼稚園の改革に携わる機会をいただいたことがある。
結論としてそこの幼稚園アドバイスは私の力不足により失敗した。
その失敗を繰り返さないために原因を改めて考察しておきたい。

①育てたい幼児の理想像がまとまらない
 
 小学校以降に●●ができないと大変だから、●●を育てたい、
 非認知的能力を伸ばしてあげたい、
 図形的な遊びがあまりないからその遊びをさせたい など

 現実を分析せずに、理想像から話し合うと陥りやすいのではないか。実態 
 の捉え方に共通理解がないと、同じ目標を持つことは不可能だと
 考える。「今、通っている子どもたちの実態」が根拠となるので、到達目
 標にブレが生じなくなるだろう。
 
 そして、最新のワードの根拠である。小学校以降に~なんていうのはも  
 う明確に保育の理念で掲げられていることが目標であり個人の見解は必要
 ないのではないか。よって明確な保育理念、根拠知識のアップデートが先 
 だって大切になってくるのかもしれない。 

②話がまとまっていない段階でアドバイスはできない

 話をまとめている段階でなら進行はできる。
 しかし話がまとまっていないままアドバイスだけ求められも難しい。
 なぜそう思うのか?とそれぞれの意見を深堀できないまま
 「これが正解です」という保育の指標はありえるのだろうか?
 あなたの保育の考え方は間違っている、とはっきり言ったところで
 質の高い保育が実現されるわけがないと考える。
 よってある程度リーダーシップのとれる人材が必要不可欠になり、リーダ
 ーの相談に事前に乗るほうが無難である。毎日園に赴くことができないな 
 らばその方が効率的でもあるし現実的でもある。そして、リーダーに信念 
 や情熱があればそれは必ず伝染すると考える。その醸成。

大きな課題

 実際に自由保育とはなんぞや、と説明を何重にも重ねていったところで、
 「百聞は一見にしかず」という言葉の通り
 自由保育を見て子どもが育つ姿を見て体感を感じることがなければ
 情熱や信念は持ち続けられないだろう。
 そのために私が保育に入る・・・?

これからどうしよう

長期的な戦になる大改革。そして目に見えるいばらの道。大海原に小舟で乗り出した感じがしてならない。
ここまで頑張ってきてまたいばらの道か・・・という思いと
自分の子育ても楽しみたいという思い。

保育内容に多少違いはあるとしても日本の7~8割の私立幼稚園の実態なのではないかとも感じている。この改革が成功したという事例ができれば、多くの園の励みにも繋がるのだろうか・・・


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