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くまこのくまの庭 〜蜜の幸せを探そう〜

小説家・南部くまこの公式サポーターズサロンです。 オリジナルの百合小説や既存作品のSSのほか、執筆の舞台裏や、ゆるりとしたプライベート日記などなどを配信します。 占星術や天然石の…
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2019年10月の記事一覧

[SS第5話] 百合ナース! 〜ジェラシー〜 [サロン連載]

[SS第5話] 百合ナース! 〜ジェラシー〜 [サロン連載]

「絶対やってるよ、あの二人」

レイナは断言した。

放課後に久しぶりに遊びに来たレイナの部屋。

あたしは正直言ってへこんでいた。

「あの人、嘘つくと鼻の上に皺が寄るの。だから、すぐわかる」

「……思い込みはよくないよ」

「何もないよって言った時、思いっきり皺、よってた」

「……信じようよ、レイナ」

優花さんと先輩は、先輩が回してる二丁目のクラブで知り合ったってことだった。

……それ

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[SS第4話] 百合ナース! 〜ジェラシー〜 [サロン連載]

[SS第4話] 百合ナース! 〜ジェラシー〜 [サロン連載]

週末、レイナから「ごはん食べよー」と電話が入った。

やたら、ご機嫌な声。

どうやらカノジョさんと一緒にいるらしい。

レイナのカノジョはうちの学校の先輩で、いまはセミプロのミュージシャン……っていうんだろうか。ちょっとしたハコでライブをしたり、二丁目のクラブでDJなんかもやっていて、地元ではわりと人気があった。

気さくな人だけど、正直いって、あたしにはかなりチャラく見える先輩だ。

音楽性と

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[SS第3話] 百合ナース! 〜ジェラシー〜 [サロン連載]

[SS第3話] 百合ナース! 〜ジェラシー〜 [サロン連載]

「22でしょ? そりゃ前のヒトくらいいるよ」

レイナが呆れた声を出した。

あれから不眠症気味のあたし。

トボトボ歩くあたしの手を引いてくれるレイナ。

いつもいつもすいませんねぇ……

「今日は病院の日?」

「うん」

「じゃあね。また入院しないでよ」

「おー……」

自信ない。

いつか優花さんにジュースをおごってもらった外来のソファに腰かけて、名前を呼ばれるのを待ちながら、あたしはた

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[SS第2話] 百合ナース! 〜ジェラシー〜 [サロン連載]

[SS第2話] 百合ナース! 〜ジェラシー〜 [サロン連載]

彼女の部屋にはプレステがない。

土曜の昼なんて、テレビもロクなのやってない。

本とか好きに読んでいいよと言われても、看護の専門書か、ぜんぜん趣味の違うファッション誌、それかあたしが苦手な恋愛小説ばっかで、いまいち手を伸ばす気になれず困ってしまった。

約束の時間が過ぎても、優花さんは帰ってこない。

鍵は置いてってくれたし、自由に出かけていいんだけど、あたしはなんだか部屋から動けなくて閉じこめ

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