海外旅行のこれから - アメリカ・カナダ方面
昨日、アウトバウンド促進協議会(JOTC)が主催する、
オンラインセミナーに出席しました。
主に日本国内の旅行会社向けに、
ポスト・コロナ時代の海外旅行がどうなるか?
というテーマでのセミナーです。
各国・各州の政府観光局の方々が、
各地の現況や、今後の旅行客受け入れの体制、
また、New Normal 時代の旅行テーマや旅行素材などを
紹介してくれました。
昨日のセミナーでは、
アメリカ:マサチューセッツ、バーモント、ニューハンプシャー、サンディエゴ、オレゴン、トゥアラティンバレーワシントン、ミシシッピ・リバー・カントリー、バージニア、ハワイなどの観光局
カナダ:オンタリオ、ユーコン、ノースウエストの観光局
ほかにロシア、ジャマイカ、レイル・ヨーロッパ
のプレゼンテーションがありました。
時間的にも、アメリカ・カナダの比重が大きかったので、
アメリカ・カナダ旅行についてまとめていきます。
アメリカ・カナダ各州の現況と今後
各州でフェーズ、ステージの分け方に多少の差がありますが、
また、現状も州によって差がありますが、おおむね以下の通りです。
アウトドアスポーツ:可(日帰りのみ)
屋外アトラクション:再開への動き
仕事:リモートワーク中心、不要不急をのぞく外出は可
レストラン:テイクアウト、デリバリーまたは制限付きオープン
デパート、アパレルショップ:時短でオープン
ホテル:都市部はほぼクローズ、郊外一部オープン
屋内の観光施設:クローズ
州外からの渡航者は、2週間の自主隔離が必要
そして、
次のフェーズで、レストランが通常オープンし、
さらに次のフェーズで、美術館や観光施設がオープンする、
という流れです。
日本人の海外渡航がはじまるまでの流れ
これは、ハワイ州観光局の見立てですが、
日本人がハワイ旅行を再開するまでのステップを
次のように想定していました。
1. 日本国内での移動が緩和される
まずは、日本国内が落ち着かないことには、
海外旅行なんてできないですよね。
2. ハワイで2週間の自主隔離規制が緩和される
ハワイでは、州外からの渡航者に対して、
到着後、2週間の自主隔離を要請しています。
今のところ、この要請は6月末までとされていますが、
延長される見込みが高いです。
この自主隔離規制が解かれるまでは、
ハワイ旅行は現実的ではないですよね。
せっかくハワイに行っても、自主隔離していないといけないわけですから。
3. 日本人旅行者が心理的に旅行を受け入れる
1 と 2 は物理的なハードルですが、
3 は心理的なハードルです。
出発地の日本側の条件がOK
目的地のハワイ側の受け入れ体制もOK
となっても、旅行者の心理が「もう旅行に行って大丈夫!」とならないと、
やっぱり難しいですよね。
そして、これにはどのくらいの時間がかかるかわかりません。
とくに日本人は周囲の人の目を気にする傾向がありますし、
最初に動き出す人に批判的な態度をとる傾向もあるので、
全体的に出足はゆっくりしそうな気がします。
ハワイ州観光局の方は、
リピーターから先に動き出すのでは?
と予測していました。
もともと日本人のハワイ旅行者はリピーターが多いです。
勝手知ったる人の方が、初めての人よりは、
心理的なハードルは低そうです。
観光客受け入れに向けての体制
すでにハワイやカナダではじまっている、
観光客の受け入れ体制整備の紹介がされました。
ただ、今度もっと整備は進んでいくでしょうし、
各国・各州に任せているだけではなくて、
共通のガイドラインが必要になってくるんじゃないかと思います。
空港:サーモグラフィー検査を導入する
飛行機内:マスク着用義務、真ん中席を販売しない、機内サービスの簡素化
ホテル:
・ビュッフェ、ルームサービスの中止(トロント)
・通常通りに営業(ナイアガラ)
・エレベーター、ゲスト利用の多いエリアは抗菌ステーションを設ける
・プール、フィットネスは使用不可
New Normal 時代の旅行テーマや旅行素材については、
別記事にて記載したいと思います。
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