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Canon EOS 90D 1年レビュー

1眼レフカメラ Canon EOS 90Dを購入し使い始めてから1年が経ちました。
1年間、1万ショット程使って自分なりに良い所悪い所をまとめてみました。

自分はカメラ歴は3年程のクソザコナメクジで90Dの前はEOS KISS X7を2年間使用してた程度なので、あまり参考にはならないかもしれませんが良かったら見て行って下さい。
実際に使ったレンズとの相性も合わせてレビューしていきたいと思います。
カメラ趣味の友人達の意見等も取り入れて率直な使用感も一緒に書き留めていきます。

1:90Dの良い所

・画質がとにかく綺麗
フルサイズには劣るものの趣味で使う分にはこれだけの高画質であれば十分過ぎる解像性能だと思います。
広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズと画角を問わず高いパフォーマンスを発揮してくれます。
3250万画素の高解像高画素という事もありトリミングしても荒いな~と思う事はKISS7に比べるとかなり少なくなりました。
友人曰く7D2と比較してもかなり画質は良いとの事です。

↓SIGMA 30mm F1.4 DC HSM Artで撮影した知床連山

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↓SIGMA 30mm F1.4 DC HSM Artで撮影、半分以上トリミング

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・AFがバッチリ決まってイイゾォ~コレ
KISS7と比較するととにかくAFの精度が大幅に良くなりました。
KISS7を使用していた時はとにかく動くもの、特に動物のAFはかなり弱く
ここだ!という瞬間にピンボケしてたりAFが迷ってフォーカスしなおしたりと不満を感じていた部分だったので、写真が快適に撮れ、ますます撮影が楽しくなりました。
特にLレンズのUSM瞬速AFはイイゾォ~コレ

・連写がクッソ速い
ファインダー時:秒間MAX10
ライブビュー時:秒間MAX11
というスペックは伊達じゃないぐらい連写が速いです。
動物や飛行機等の動体撮影時にはとにかく威力を発揮します。
現在ミラーレス機ではそれ以上の連写速度のカメラも出ていますが
秒間MAX4コマだったKISS7から乗り換えた自分には感動的な連写速度でした
やはり連写が速いと決定的瞬間を捉えやすくなるメリットが圧倒的に大きいです。
↓Canon EF 70-200 f2.8L IS3で撮影

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・内蔵水平器がありがてぇ
自分は左に傾く癖があり、それを意識すると逆に右に傾いてしまうという
なんともアホっぽい癖を抱えていました。
ファインダー内、ライブビュー時に内蔵水平器を表示させることが出来るので、水平をかなり意識できるようになりました。
ただ別に90D以外でも新しいカメラにはある機能と言えばそうなんですが…

・電池持ち良すぎィ!!
バッテリーが上位機種と同じLP-E6Nなのですがアホみたいに電池が持ちます。そりゃもう動物園で昼前から夕方まで1日中撮影して1000枚ぐらい撮っても半分ぐらい残ってます。
友人と一緒に撮影すると大抵予備バッテリーを貸す側になります。
マイナス20度以下の環境だと流石にバッテリーの消耗は早くなりますが、それでも満充電を使えば撮影中切れるような事態はまず起こらないです。

・豊富なレンズの選択肢とAPS-C機用レンズのコスパの良さ
EF(EF-S)マウントのレンズは多数発売されており、用途に合わせて幅広い選択肢があります。特に中古でも良レンズを探せるというのはかなりありがたいです。
特にAPS-C機用のレンズも純正、サード問わず多数販売されている上に、コストパフォーマンスに優れたレンズも多数あるのが嬉しいですね。

・入門機のシーン別オート撮影機能が使える
上位機種では取っ払われてるシーンインテリジェントオートやスペシャルシーン撮影モード等があり、まだまだクソザコナメクジを脱してない自分には非常に助かりました。
こういったオートモードで撮影して、その露出設定を参考にマニュアルで撮影という方法は今でも結構使っています。

・その他
グリップの良さ:
KISS7と比較すると非常に手に馴染みフィットする丁度良い大きさのグリップがとても良いです。約1.5kgのEF-70-200F2.8LIS3のレンズをつけながら片手撮影したりできます。
あると便利な上面液晶とマルチコントローラー:無くても問題は無いんですがやっぱりこれらはあると凄く便利です。
C-RAWを使える:自分はあまり使わないのですがSDカード容量がヤバい時や本気撮影ではない時等にデータを軽量化できるのはありがたいです。
オート撮影でも勝手に内蔵ストロボを炊かない:これKISS7で一度やらかしてるのでホント助かります

2:90Dの悪い所

・少し弱めの高感度耐性
ISOはスペック上25600とはなっていますが、実用範囲はせいぜい3200まで
星空撮影であれば6400までは気になりませんが、それ以上はやはりノイジーな感じになってしまいます。
APS-C機として見ると頑張っている方なのですが、2019年末に発売のモデルとしては少し高感度耐性が低いかなと思います。
↓夕暮れ日没時のエゾモモンガをISO3200で撮影

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・SDカードがパンパンになりがち
3250万画素のデータともなると1ショットでJPGで13M、rawで40Mと結構容量を容赦なく使います。JPG+rawとなると合計53Mも…
そこに秒間10or11の高速連写が合わせ技で入るといとも簡単にSDカードの中がパンパンだぜ!となっちゃいます。
個人的にはいくつか予備を持ち歩くかいっそ128GBのSDカードの使用をお勧めします
せっかくUHS-2対応になったのでUHS-2のカードを使いたい所ですが
UHS-2のSDカードともなれば64GB でも結構良い値段がしますし
128GBのUHS-2はもっと高い…。

・カードスロットがシングル
厳密には上位機種ではないので仕方がないのですが、上記のデータ量増加と合わせてシングルスロットだとやはりSDカードパンパン問題が発生しがちになります。
解決方法がある問題ではあるのですが、ミスが許されない本職の方やセミプロの方には大きな不満点になるのかなと思います。

・万能型だが器用貧乏
どんなシーンも安定して撮影出来ますが、逆に特化した性能は殆ど無い為、特化した性能のカメラ本体やフルサイズへの憧れと欲望は止まりません。
R5やR6欲しいなぁとか思う事もあります。沼ァ!!

3:使用したレンズとその使用感と個人的評価

自分が実際に使用したレンズの使用感と個人的評価です
※あくまでクソザコナメクジ個人の感想です。

・Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM

お勧め度 ★★☆☆☆

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言わずと知れたKISS X7ダブルズームキットの標準ズームレンズ
KISSの時はそこまで気になりませんでしたが90Dだと解像の粗さが目立つように…

キットレンズ18mmts

KISS7で使っていた時は決して悪いレンズでは無かったのですが…
ただ中古では1万以下で買えるので便利な標準ズームとして使うのは悪くないかもしれません。何より軽さと小ささは正義


・Canon EF-S55-250mm F4-5.6 IS II

お勧め度 ★★★☆☆

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KISS X7ダブルズームキットの望遠レンズ
標準レンズと比べると画質は良いので案外使えるんですが
やはりAFの遅さはネック…飛んでる鳥は相当腕が無いと撮るのは難しいと思います

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圧縮効果を使った風景撮影ではかなり良い感じに撮れました。
動物撮影も動きが少ない動物であればかなり良く撮れるレンズなので
うにょーんと伸びたりしますが軽くて扱いやすいレンズだと思います。

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飛んでいるカモメはAFが全然合いませんでしたがゆっくり動く白鳥はかなり良く撮れました。
こちらも中古は1万以下で買えますのでコスパ的には良いです。


・Canon EF50mm F1.8 STM

お勧め度:★★★★☆

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みんな大好きCanonの撒き餌レンズ。KISS7を使っていた自分をカメラ&レンズ沼へと突き落とした忌むべきレンズですね!!
1万ちょいで買えるレンズとは思えないほど良い画質です。
軽くて小さい正義も持ち合わせ開放f1.8はとても明るく屋内でもガンガン使えます。
AFは決して早くはありませんが、キットレンズよりはずっとスムーズにピントが合う感じでした。

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フィルム調で撮ったりまさに遊べるレンズです。
しかしAPS-C機だとフルサイズ換算で80mmの中望遠になってしまいポートレートを撮らない自分には少し持て余し気味に…
お勧めできるレンズの一つではあるのですが、設計の古さや開放からガッツリ解像するレンズではないので、90Dで使うと少し物足りなさもあります。


・SIGMA 30mm F1.4 DC HSM Art

お勧め度:★★★★★

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フルサイズ換算でほぼ50mmになるAPS-C用単焦点レンズです、
こいつマジ凄いよホント、こいつのせいで撒き餌レンズ全然使わなくなっちゃったんだよねうn

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解像も良くF1.4の明るさと開放からバッチリ解像する玉の良さ、APS-C機の標準単焦点レンズとして高いクウォリティを誇ります。
値段も新品で5万、中古だと3万程であるのでAPS-C機を使うなら是非ともお勧めしたいレンズです。

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↑スタリーナイトとトゥインクルスター6Xを併用して撮影。外気温-20度以下


当たり前ですが明るいレンズなので星空撮影もバッチリいけます。
APS-C機の標準単焦点レンズを購入するなら撒き餌レンズも悪くないですが
自分はこちらのレンズをお勧めしたいです。


・Tokina  atx-i 11-16mm F2.8 CF

お勧め度:★★★★★

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ちょっとマニアックなレンズですが、f2.8通しの広角レンズです。
解像も良く風景や星空撮影で大活躍しているレンズです。

仁頃名水TOs

風景撮影ではとにかくこの青空のトキナーブルーがとても美しいです。
90Dは星空撮影用に特化したカメラではないのですが、天の川もとても美しく写せます。すごい(語彙力死亡)

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値段は5万円程ですが、フルサイズでこの画角のf2.8通しの広角ズームは10万円以上するレンズが大半ですのでそれを考えるとかなりコスパは良いと思います。
現在は同じf2.8通しで11-20mmのタイプも少し値段は高くなりますがあるのでそちらも選択肢として良いのかもしれません。
ちなみにこのレンズのキャンペーンでシルキーピクスPROという現像ソフト(2万円相当)が当たって現像にも目覚めました。


・SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG

お勧め度:★★☆☆☆

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マクロの世界に飛び込んでみたくて購入してみました。
結果を言いますとマクロ難し過ぎて心が折れそうになりました。
開放から解像してピントがあった場所は凄く綺麗なんですがピントが薄すぎるし、絞るとどんどん解像が落ちていくという超難しいレンズ。
クソザコナメクジが上手く扱うにはまだまだ鍛錬が必要のようです…
作例無しですごめんなさい。


・Canon  EF70-300mm F4-5.6 IS II USM

お勧め度:★★★★☆

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キットレンズの望遠ズームや便利ズームからステップアップしたい人向けの高コスパ望遠ズームレンズです。
少ししか使ってないのでレビューするべきなのか迷いました。
キットレンズよりは綺麗で高性能だが、Lレンズには及ばないという90Dの本体のような位置付けのレンズではありますが、解像はかなり良くAFもUSMでけありかなり早いため、キットレンズよりもLレンズにかなり寄ってる使用感かなと思います。

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ヘタクソなので電線にピントが吸われてしまいましたが、冬の雀のモフモフ感は表現出来てると思います。
レンズ上部の液晶にはAPS-C機で使うとフルサイズ換算の焦点距離が表示されるのも中々面白いです。
フルサイズ用のレンズですが新品で6万円ぐらい、中古で5万円以下で買える感じなのでコスパも高いと思います。


・Canon EF70-200mm F2.8L IS III USM

お勧め度:★★★★★★★★★★

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はい神
(作例)見とけよ~見とけよ~

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ホント凄いですナナニッパ
クソザコナメクジでもこんな素晴らしい写真が撮れるんですから。
値段は30万円するしそれなりに重量がありかさばるという欠点はありますが
そんなの吹き飛ぶぐらい素晴らしい解像をしれくれます。
そして瞬速で精度の高いAFと強力な手振れ補正と言う事無しですね!
専用の1.4倍テレコンも使っていますが、こちらは露出は1段階が落ちますが解像は思ったほど落ちないのでかなり良いです。


4:総評

(´◉◞౪◟◉)<90Dはいいぞ

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