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旅に出たい - JR西日本の路線の愛称に物申す

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私の場合,JR線の列車に乗るのは,たいていの場合大阪駅か,あるいは三ノ宮駅である.

三ノ宮駅を利用するのは,阪急電車で神戸三宮駅まで出て,そこから乗り換えて西に向かう場合.また青春18きっぷだと必ず大阪駅が始点だ.

ところで前々から感じていることがある.神戸線,京都線などのJR西日本が独自で路線に命名した「愛称」だ.

JR線 近畿エリア路線図

はっきり言って『余計なことをするな!』と叫びたい.

いったい神戸線ってどこまでなの?

これは大阪~姫路である.姫路以西は山陽本線(あるいは山陽線).

また京都線は大阪~京都.

琵琶湖線というのもあって,これは京都~長浜.つまり北陸本線の長浜駅である.長浜駅以北は従来どおり北陸線になる.

山陰本線に至っては,京都~園部の34.2キロのみが嵯峨野線と名付けられている.初めて耳にした時は,新たな路線ができたのかと思ったくらいだ.

これらは親切心から愛称を付けたつもりかもしれないが,それほどの意味があったのだろうか.

またこんなにぶった切ってしまっては,旅行者は混乱しないのだろうか?

ところで東海道線の西の端は大阪ではなく,神戸駅であること.これは意外と知られていないのではないだろうか.神戸駅の5番線ホームの中程に東海道本線と山陽本線との境を示す0キロポストが設置されている.

改修前の0キロポスト

思うに,これを考慮して東海道本線という名称を表に出さずに「神戸線」と名付けたのだろうか.だとしても姫路までが神戸線というのもなんか変な気がする.

また湖西線は開通が比較的新しい(1974年7月20日開業)ので,そのままの名前を残したのはわかる.けれど米原から分岐する北陸線は,なんで長浜までを琵琶湖線にしたんだろう.湖西線と合流する近江塩津ならば,まだ理解できるのだが.

これらの愛称を用いるようにした要因.阪急電車が主要路線を「神戸線」「京都線」「宝塚線」としているから,それに対抗したとか?まさかとは思うが・・・

ともかく最近は長距離列車が減って,遠方へ行くには乗り換えを繰り返すことが多い.1980年台前半までは山陰本線で門司発福知山行という,走行距離600キロほどの普通列車もあったそうだが,現在ではそんなバケモノのような鈍行は存在しない.

それで現在日本最長の(普通)列車はというと,それはJR西日本にある.

敦賀発播州赤穂行という,実に275.5キロメートル,乗車時間4時間あまりという,JR西日本が世界に誇る新快速電車だ.乗車券だけで利用できる定期列車としては日本最長の列車である.

これなど北陸本線→琵琶湖線→京都線→神戸線→赤穂線と,走行する路線がめまぐるしく変わっていく.まあ乗客からすれば,ただ座っているだけのものだが.

それにしてもかつて学校で習った東海道本線とか山陽本線などの路線名が,取ってつけたような安易な名称に置き換えられていることに不満を覚える.スケールが小さすぎる.これまで通り,広域を見据えた名前のほうが適切だと強く思う.

ところで首都圏の路線はどうなんだろう.西日本のような名称を用いているのだろうか.あちらは近畿圏とは比べ物にならないほど複雑な路線が縦横に走っているが,時間があればぜひ調べてみたいと思う.

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