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映画について - ハッピーエンドじゃないとだめ?

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昨夜鑑賞した映画『すべてが変わった日』は,ラストで主演のケビン・コスナーが撃たれて死んでしまいます.

あの無敵の風貌のケビンがですよ.内容的にも悲惨なストーリーで,見終わったあとでため息が出ました.

  すべてが変わった日|Wikipedia

この映画,タイトルは好きになれないですが,ストーリーは面白いと思いました.ただ良かったなあーのハッピーエンドでは決してない.スッキリできないという終わり方です.目的は達成することができたけれど犠牲が大きくて,その点についてたいていの人は評価できないのではないかと思います.

ホラーとかミステリーとかのジャンルでは,万事良し!で終わる映画は少ないでしょう.けれどラブストーリーや家族を舞台にしたドラマなんかは,通常はめでたしで終わるのがお決まりのようになっています.

考えてみたんですが,これは映画を見ようとする人達はどこかで,物語の中から救いや夢や再生のための力を得ようと願っているのではないかと.だから映画製作の側もそれに応えるように作らねばなりません.需要と供給の関係みたいな.

しかし世の中の出来事って,そんなに単純じゃない.最後にすべてが上手く収まることって,ほとんどない.やれ人が死んだとか殺されたとか,喧嘩したとか,仲が悪くなって分かれたとか,そういうネガティブな出来事で埋め尽くされている方がたぶん多いでしょう.

そういったソースを反映させた映画を作るとすれば,どうやったら味わい深い作品になるようなスジが書けるか.脚本家とすれば難しいところだと思います.

だからそれを考えると結局,見る人を救ったり夢を与えようなんてことは考えないで,忠実に人間の,時として誤った方向,悪の道へ進んでいくような行動を追いかけるべきなのかもしれません.

すべての人をハッピーエンドで満足させられるってことはありえないです.けれどそれはそれで,最後にはちゃんと答えが用意されている.それは映画製作者からのメッセージであり,作品が放つ質感ではないでしょうか.

見る人がそれに納得するかそうではないか,それでその映画の評価が決まるのではないかと思います.なんか今夜は書いていてわからなくなりました,ごめんなさい(笑).

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