写真漂流 - 北川幸三写真展
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先週土曜日に「Ukraine -キーウ国立バレエ学校- 北川幸三写真展」を見てきました.
六つ切り30枚程度のこじんまりとした展示でしたが,とにかく写真がどれも素晴らしかったのです.
すべてモノクロフィルムによる撮影ですが,その構図といい,シャッターチャンスといい,光線の取り入れ方といい,惚れ惚れするほど完成度が高い.
またプリントがとても美しく,豊かなグラデーションに格調の高さを感じます.静寂さに満ちている映像ですが,根底にはダイナミックな熱量がほとばしっている,そんな印象を受けました.
かつてウクライナが,まだソ連邦の一員だった時代に撮影されたとのこと.京都のバレエ学校に同行してモスクワに飛び,そこから列車で900キロ離れたキエフ(今のキーウ)にある国立のバレエ学校を訪れ,そこの生徒たちを撮影したものです.
どの写真もとにかく「決まって」いるのですね.これ以上はというほど無駄がない.デジカメ全盛の現代ならいざしらず,フィルムでの撮影でこれほどの写真を撮影されたことは,ほんと偉業だと思えてきます.
ギャラリーのオーナー曰く「撮影者の北川幸三氏は植田正治氏と親交があった」そうです.境港市の植田写真場まで出かけていって,そこから何かと影響を受けたのかもしれません.
ところでネットで調べてみますと,北川氏は1947年の生まれ.3冊の写真集が出版されていることがわかりました.
この写真展は今月24日までの開催です.
詳しくはgalerie SPURの写真展紹介ページを参照してください.
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