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『why don't you eat MONACA? vol.3』 全曲レビュー -愛すべき音楽オタクたちへ-

※本記事は、仲間たちと作った音楽アルバムの感想記事ですが、どなたでもお読みいただけるよう最低限文体を整えて書かれています。

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私たちは音楽を作る。一体なんのために?

その答えは十人十色、三者三様。人それぞれに答えがある。

2021/04/25。音楽クリエイター集団「MONACA」の愛好者たちが集ったサークル「MOタク」による4枚目のアルバム 『why don't you eat MONACA? vol.3』が春M3にてリリースされた。このアルバムを聴くと、私は、参加者各々が音楽に乗せたさまざまな思いを強く感じてしまう。

この1枚に、私たちが音楽を作る理由が詰まっている。

実は私も参加者のひとりである。アルバム最後の曲『Growing♡Dreaming』を制作した。当然、みなと同様に、私も並々ならぬ思いを込めて作ったが、ここでは自身の制作について殊更に語ることはしない。

私は多少なりとも作り手の論理に足を踏み入れたおかげで、彼らがどれだけ音楽に思いを込めているかを知っている。そして、聴き手として味わい共感していた感情は、作り手側に立っても同一線上にある感情であることを知っている。たとえそれが作り手の全くの的外れであったとしても、楽曲から少しでも何かを感じ取ろうとしながら聴く姿勢こそが、「作り手」「聴き手」という立場の隔たりを取り除き、同じ空間で音楽を楽しむことに繋がるものと信じている。

であれば、私がすべきことは、じっくりと思いを巡らせながら楽曲を鑑賞し、言葉を尽くして語ることではないだろうか。しかし、私の可処分時間は限られているため、語る対象は慎重に選ばざるを得ない。それならば、愛すべき音楽仲間たちの思いの結晶の音楽を語るために私の時間を使いたい。そんな思いで筆を執った。

音楽語りに対する私の価値観については、以下の記事を参照願いたい。


それでは1曲ずつ見ていこう。今回は以下の趣向を取ってみた。

各楽曲に対して私が感じた雰囲気を3つの英単語で表す

クレジットはど〜でん氏の感想記事より拝借した。時間を割いて我々の音楽に言葉を尽くしてくれたことに、この場でも感謝申し上げたい。

M1.パステルブルー・シンフォニー / れにゃた

作詞・作曲:なっさん
編曲:なっさん、Happiya
Vocal:れにゃた
Guitar&All Other Programming:なっさん
Bass:原一生 (編注:「はーら」と同一人物)
Piano:λ
Strings Arragement:Tansa
Programming Assistant:Happiya
Mixing:たっち(Studio アステロイド)

elegance, yearning, well-organized

BPM180オーバーの高速で洒脱な楽曲。サウンドは『春擬き / やなぎなぎ』(作編曲:北川勝利)や『キミのとなりで / 鬼頭明里』(作編曲:伊藤翼)などのアニソンの影響を強く感じる。終止形を使うことを執拗に避け、常に緊張感を保って曲を運びながら、コードワークや歌詞によって時折、いじらしさや素直さを感じる仕掛けが散りばめられている楽曲だ。こうしたあか抜けた雰囲気から「elegance」を選んだ。

eleganceを感じると同時に、早いBPM、楽器隊の動き、コードワーク、歌詞、そしてボーカルのれにゃたさんの声色などから、私には「突き抜けたい」という衝動めいた思いを強く感じる。ここから「yearning(切望)」を選んだ。「突き抜ける」というコンセプトを仮定すると、この楽曲をうまく解釈できるように感じている。

そして「well-organized」、この洒脱な楽曲をきれいすぎるくらいに整然とまとめている。それがこの楽曲の特徴でもある。贔屓目ではないと思うが、アニメOP主題歌であったとしても全く遜色ないトータルバランスとクオリティである。ギターなっさん氏から始まり、ベースはーらさん、ピアノλ氏の各プレイヤーの魅せる高難易度な演奏と、ストリングス・アレンジのTansa氏、およびMixingのたっち氏の貢献は甚大だ。

なお、この楽曲からは上述のサウンドのオマージュだけではなく、MONACA楽曲へのオマージュも強く感じる。例えば2サビ終わりの「ソソソソドレミ」というメロディからは『花ハ踊レヤいろはにほ』(作曲・編曲:田中秀和)を感じるし、2A前のキメは『キラメキライダー☆』(作編曲:石濱翔)だ。そしてDメロの後半は『SHINING LINE*』(作編曲:石濱翔)を強く感じる。

私が一番好きなポイントは落ちサビのキメだ。ここに来てやっと、この曲のサビでは初めて明確にトニックに解決される瞬間が訪れる。ここまでずっとどこか不安な気持ちが続いていたが、最後に安心することができる気持ちのいい演出だと思った。

M2. 願いを叶えて!フロマージュ / λ

作詞:掛川
作曲・編曲:λ
Vocal&Voice:shiorin
Fascinating whisper voice:shiorin
Gaya:掛川, λ
All Instrument, Programming:λ
Vocal adviser:λ
Recording Enginner:掛川

sweet,  cute, funny

この曲は前奏が別トラックになっており、ボーカルのshiorinさんの声をサンプリングしてドラムマシンを組んだうえに、さらにウィスパーボイスとチップチューンサウンドが入るトラックだ。私はshiorinさんに自作楽曲を歌っていただいた経験があるのだが、これを聴いて作編曲のλ氏をなんとも羨ましく思ってしまったことを告白する。なぜなら、私もshiorinさんの歌声に魅了されているファンのひとりであるからだ。だから聴いて音楽的にどうこう思うというより、shiorinさんの声は相変わらず素敵だなぁ、そしてλ氏は作ってて楽しかったんだなぁ、というのを強く感じる前奏曲であった。

さて、楽曲本体であるが、私はこの楽曲を以前から知っていた。というのもλ氏が「曲はできたけど歌ってくれる人がいない!」と2年ほど前から言っており、私もこの楽曲の原型をシェアしてもらっていたからだ。全体の構造は変わっていないが、やはりボーカルが入ると楽曲は生まれ変わって聴こえる。楽曲はハイスピードなスウィングビートで、ピアノ、チップチューンサウンド、ストリングスのピチカート、そしてウッドベースのウォーキングベースというおしゃカワ構成である。曲名もあいまって甘々とした雰囲気なので「sweet」を選んだ。

cute」はひとえにshiorinさんのボーカルがかわいかったため選んだ。楽曲本体でもウィスパーボイスで主旋律が補強される部分があったと思えば、かなり低めの音程のハモリがあったり、ササキトモコ氏のサウンドアイコンである「woo~ wao!」という掛け声があったり、最後のサビでは自由奔放な歌い方になったり、ボーカルの可愛さが満載の楽曲になっている。

funny」は掛川氏による歌詞が面白かったため選んだ。私は彼と深交があり、彼の個人的な面や創作面も色々知ってきたのだが、彼は女の子の気持ちになって歌詞を書くのがうまい。彼のサークルでそれを遺憾なく発揮しているが、アンニュイで文学的な歌詞を書くことが多く、本楽曲のようにハイテンションで可愛さ全開の歌詞はおそらく初めてである。それだけに、私はこの作詞にどうにも面白さを感じてしまい、特にラスサビの「紅茶の香りに酔わされて…♡」の部分など彼のちょっとした悪ノリを感じて思わず顔をにやつかせてしまう。彼の少しおちょけた表情が浮かんでくるかのようなのだ。作り手が友人だとこういった楽しみ方もあるのが面白いところだ。

ちなみに私はこの楽曲に通底する、夢心地で少しノスタルジックな楽曲のテイストやそれを演出するロングリバーブから『Sunny Shiny Ring』(作:ねこみみ魔法使い)という楽曲を想起していた。私が宝もののように大切に想い続けている楽曲なのでぜひ聴いてみてほしい。

最後に、場面転換などに使われている細かいFXやシンセ、そしてドラムトラックなどは、λ氏の作編曲力の高さを感じずにはいられない要素であったことを付言したい。

M3. Make My Day!! / ACNESS feat. 芽唯

作詞・作曲・編曲:ACNESS
Vocal:芽唯
Guitar:凪沙かにも
Bass:カシラテ
All Other Instruments & Programming:ACNESS
Mixing:EMIRU (METAMORPHOSE STUDIO TOKYO)

passionate, faithful, skillful

ハイスピードBPMでベースやコードが動き回る、アニソン然としたこの楽曲は、ボーカル芽唯さんの声質をはじめ、サウンドテイストや雰囲気もパッションそのものだ。サビの掛け合いのセリフなども元気が良くて楽しい。そのため「passionate」を選んだ。

そして、何よりも田中秀和さんへの強い憧憬を感じる楽曲である。おそらく、楽曲のテイストとしてはアルバム中で最もMONACAっぽいと感じる楽曲なのではないだろうか。Aメロからは『PUNCH☆MIND☆HAPPINESS』、Bメロは『人類みなセンパイ!』、アウトロは『The Girls Etiquette (M22)』 など、随所に田中さん楽曲のオマージュが大変強く感じられる。忠実的なまでのオマージュに「faithful」という感想を抱いた。

また、「skillful」、器用にうまく楽曲が作られている。つまり作曲がうまい。複雑なコードワークのBメロ、そして本楽曲の白眉である落ちサビからの大サビのトリックあふれる展開をきれいにまとめている。作詞作曲編曲を一手に担うACNESS氏はかなりの手練であると感じた。

最後に、曲中で延々と動き続けるウォーキングベースラインを支えているカシラテ氏、時にタイトで時にグルーヴィーなカッティングに難解なタッピングと大活躍なギターの凪沙かにもさんの貢献も讃えたい。

M4. オレンジ☆あどれせんすっ!! / shiorin、夢芽、天然水いまり

作詞:めがねこ
作曲:まくら
編曲:Tansa、まくら
Vocal:shiorin、夢芽、天然水いまり
Vocal Direction:サニーピース好き好き倶楽部
Guirar:凪沙かにも
Bass:はーら
Piano Arrangement:λ
All Other Programming:Tansa
Mixing:たっち

peaceful, relaxed, enjoyable

最初の1音のみがなぜか不穏なのだが、そこからはずっと平和に曲が進んでいく。聴いていて安心する曲づくりから「peaceful」を選んだ。アルバムとしてもpeacefulな楽曲は貴重である。

この楽曲で私が語勢を強めて主張したいのは、すべてが良い意味で肩の力を抜いて作られていることだ。質実剛健な演奏にも定評があるベースのはーらさん、ギターの凪沙かにもさんの演奏も程よく力が抜けており、気張らずに聴くことができ、曲の雰囲気を支えている。そして注目すべきはTansa氏のブラストラックだ。彼は意図的に少し力の抜けたサウンドを使っており、『marshmallow justice』(作編曲:神前暁)を彷彿とする非常に気持ちのいいブラストラックに仕上がっている。楽曲はハイクオリティに整えられつつも、こうした力の抜けた雰囲気を持っている特異性から「relaxed」を選んだ。

そして「enjoyable」、楽しさだ。スカな曲調が楽しいのはもとより、3人のボーカルによる歌い分けやが掛け合いが楽しい。音楽ファンはよく知っているだろう用語の入る歌詞が楽しい。ボーカルの御三方、ボーカルディレクションを担当している謎の組織、そして作詞のめがねこ氏の貢献である。

なお、私はこの楽曲を聴くとめがねこ氏の顔(アイコン)が脳裏に浮かんできてしまう。

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※私の脳内イメージ図


M5. 緋色に閉じこめて / ソニオル

作詞・作曲・編曲:ソニオル
Vocal:なずしろ
Bass:安永恭一[Fluid_Notes]
All Other Instruments:ソニオル

melancholic, fragile, egoism

難しめの単語が並んでしまった。まずは「melancholic」、憂鬱さを表す語を選んだ。この楽曲は全体を通してマイナーキーで、バンド構成の楽曲だが音圧は控えており、物憂げな雰囲気を宿している。イントロのストリングスからは歌謡曲のような雰囲気を感じた。

続いて「fragile」、もろさ、儚さだ。本楽曲は禁じられた愛がテーマだと私は感じる。歌の主人公は高校生、相手は教師だろうか。相手のことを好きになってしまったが、その気持ちは一過性のものかもしれないし、二人の立場ではどうやってもハッピーエンドを迎えることができない。この愛は容易に相手を傷付けてしまう、そんなような雰囲気を楽曲から感じた。

最後に「egoism」、自己本位性だ。これは歌詞にも「エゴイスト」という単語が繰り返し使われているように、楽曲テーマと深い関わりのある単語だ。
思えば愛にはエゴイズムな側面がある。愛は自己と他者の同一化の試みを内包する。他者を自己に引き寄せ、他者を自己の期待するようにふるまうことを期待し、時にそれを強制する。これこそが愛におけるエゴイズムである。私たちが心血を注ぐ「作曲」にも同じ構造を見出すこともできる、と言ってしまうのは安易な詭弁だろうか。そんなことを考えてしまった楽曲であった。

M6. ココニイタコト / カシラテ

作詞・作曲:カシラテ
編曲:中山範一、カシラテ
Vocal:rimona
Guitar:なっさん
Bass:カシラテ
Strings Arrangement / All Other Programming / Mixing:中山範一

clear, memory, adolescence

M5から一転、爽やかなバンドサウンドの楽曲。オケは華美な装飾は避けながら、気持ちのいい左右のクランチギター、どっしりしたベースとドラムが中心に据えられており、バンドとしてボーカルの歌と心が適切に聴き手に届くように工夫されていると感じる。中山範一氏のMixingも非常に美しく、爽やかで澄み渡った楽曲に仕上がっている。そのため「clear」を選んだ。青空が似合う楽曲である。

2つめは「memory」、これは楽曲のテーマに感じることだ。美しい瞬間を音や映像で切り取っても、瞬間をそのまま保存することは不可能だ。そんな儚さがあるからこそ今という一瞬の美しさが際立ち、思い出になっていく。歌詞には「思い出」という単語は出てこないが、この歌が表す世界の中で、この曲はバンドステージで演奏されており、この瞬間がかけがえのない未来の思い出になってゆくんだろう、という絵が浮かんでくる。

3つめ、「adolescence(思春期〜青春)」。きっと誰もが思い描く「青春」に向けられたような、純粋な思いで作られた音楽。こんなピュアな音楽は私には一生作れる気がしない。素晴らしかった。

私は本楽曲を聴きながら、アイドルマスター シャイニーカラーズのノクチルというユニットの楽曲『いつだって僕らは』(作詞作編曲:秋浦智裕)を思い起こしていた。この楽曲は、なんとなくでアイドルを始めてしまったノクチルに託された願いの結晶である。今までのアイドルマスターには無かったタイプのアイドルに、今までに無かったストレートな青春のバンドサウンドを突き付けた、2020年屈指の名曲だ。

M7. Youth taste / つくね

作詞:はらすん
作曲・編曲:つくね
Vocal:あかつき姉
Guitar:つくね
Bass:はーら
All Other Instruments&Mixing:たっち

groovy, powerful, young

爽やかというよりエネルギッシュで、コンパクトかつロックなバンドサウンドの楽曲。頭の1拍目から踊れるグルーヴを持っているので「groovy」を選んだ。つくねさんの鋭利なまでのクランチギターが圧倒的な存在感を放っており、はーらさんによる太いベースラインとロックなドラムと合わさり、少ない楽器数ながらも厚いグルーヴが醸成されている。私もエレキギターを弾くのだが、こんな存在感のあるギターサウンドの作り方は私には想像すらできない。それほどギターが燦然と輝いている楽曲だ。たっちさんのMixingも素晴らしいことは言うまでもない。

2つめ、「powerful」。とにかく力強い。楽器隊の力強さには触れたが、あかつき姉さんのボーカルも非常に力強く、豊かすぎるほど多彩な表情を魅せる。コミカルな歌詞を凄まじいまでの表現力の高さで歌いこなしている。

3つめ、「young」。タイトルにもあるが、若い!若いパワーを感じる曲だ。歌詞はだいたい焼肉のことを歌っているし、途中でナンセンスなフレーズも放り込まれていて、聴き手をクスッとさせるような仕掛けもある。私には真似できないと感じた。そして私は今これを書きながら、たまらなく焼肉が食べたくなっている。敬意を込めて「聴く飯テロ」と讃えたい。

なお、私は頭サビ後のイントロあたりから『Cagayake! GIRLS』(作曲・編曲:Tom-H@ck)を少し感じていた。つくねさんは「けいおん!」からオタクカルチャーに触れ始めたと言っていたので、私は妙に納得しながらこの曲を思い浮かべていた。

M8. ループバック / 青茶

作詞・作曲・編曲:青茶
Vocal:Synthesizer V Saki

joker, technical, artistic

本アルバムの「joker」的な楽曲、と呼ぶのがふさわしいのではないかと思いこの単語を選んだ。アルバム中唯一の全打ち込み楽曲であり、ボーカル含めて(マスタリング以外)すべての作り込みをひとりで行っているという面でも唯一である。作者の青茶氏のことをあまり知らなかったのも相まって、サウンドの新鮮さも随一であった。

2つめ、「technical」。音作り・曲作りが非常にうまく、高い技術力を感じる。例えば、田中秀和さんへのオマージュも感じるイントロの逆再生エフェクトや間奏のボーカルカットアップ。これらは記号としては取り入れやすく感じるかもしれないが、鮮やかに聴かせるのは並大抵でない。それ以外にも、Aメロまではマイナーキーな曲をBメロではメジャーに切り替わり、サビで更に転調するテクニカルな展開。サビの16分音符をクッたシンコペーションな進行。聴き応えたっぷりである。

さて、頽廃的にも感じる歌詞は、合成音声のSynthesizer V Sakiとの親和性が高く、この楽曲のテイストにもぴったり合致している一方、曲の主題に迫ることが難しいミステリアスな楽曲でもある。そうした一筋縄でいかない雰囲気に、私は「artistic」という単語が出てきた。アルバム中でも明らかに尖った素晴らしい楽曲であった。

M9. Sing up! (feat.妃苺) / ふじそば

作詞:黄身
作曲・編曲:ふじそば
Vocal:妃苺
Piano:青田圭
E.Guitar:なっさん
Bass:原一生
Strings Programming:ふじそば、青田圭
Brass Programming:ふじそば、みかんもどき
Drums Programming:みかんもどき
All Other Programming:ふじそば
Choir Soprano:えつ、未知琉
Alto:黄身、夢芽
Tenor:青木四十七、真田雪乃、たまぽん、ひびき
Bass:kenU、純音、ふじそば
Arrangement Assistant & Advisor:みかんもどき
Mixing:みかんもどき

masterpiece, zealousness, congratulation

仰々しい単語が並んでしまった。感動しました。この楽曲の制作陣に熱い賛辞を贈りたい。きっと天晴れ(あっぱれ)という言葉はこんな時のためにあるのでしょう。

まずは「masterpiece」、傑作という意味の単語だ。天真爛漫に曲中を歩いていくメインボーカルの妃苺さんのバックには、なんと総勢10名ものコーラス隊が参加している。楽曲はMONACAへのオマージュを各所に感じるアニソンテイストで、何より重厚な声のハーモニーが存在することが特徴の壮大なスケールの楽曲である。楽曲が成立している時点で傑作と呼ぶべきであろう。作品の素晴らしさに加え、『M@STERPIECE』(作編曲:神前暁)への熱いリスペクトを感じる楽曲でもあるためこの単語を選んだ。M@STERPIECEのような曲を作りたい、と思った時点で作編曲のふじそば氏は並々ならないとしか言えない。

次に「zealousness」という単語を選んだ。zealという単語は、固い意志をもって情熱を燃やし続けているようなイメージのある単語だ。この楽曲の成立過程に思いを馳せると、ふじそば氏は執念にも似た不屈の闘志のもと楽曲制作を続けてきたとしか考えられない。一体何が彼をここまで突き動かしたのだろうか…。私は初見で聴いた時、聴き終わったらしばらくの間拍手しながら感慨に耽っていた。どうしてもこの曲を語るには「おめでとう」と讃えたい気持ちになってしまう。そのため「congraturation」を選んだ。

さて、楽曲の内部にも言及したい。この楽曲は多くの人に支えられてできているが、まずははーらさんのベースに言及したい。この大所帯のオケを支えるには、オケの重量に耐えられるだけの屋台骨をドラムとベースで築き上げねばならない。そう考えた時、この曲のベースははーらさん以外考えられないと私は思った。それほどベースの貢献は計り知れない。なお、ベースは最低音がDなので5弦ベースで弾くか、4弦の場合はドロップが必要になる。みかん氏の質感高いドラムも楽曲をしっかりと支えている。

壮大な楽曲を組み上げるにはまだまだ役者が必要になる。ブラスとストリングスはふじそば氏に加え青田さんとみかん氏の貢献である。ブラスはサビの要所で的確にトランペットが鳴り響く。ストリングスも質感が高く、ウワモノとしての雰囲気のコントロールに加え、2番ではピチカートで表情を変え、アウトロでは迫りくるように存在感を増し、随所で大活躍している。
次にピアノ。この曲を作るには、相当Massiveで音圧が強いピアノが必要になる。これを担うのが青田さんだ。ピアノも終始大活躍しているが、特にAメロの展開を作るにはこの力強いピアノが欠かせない。2番の特殊展開やDメロでも情感豊かに歌い上げており、青田さんのピアノの素晴らしさを味わえる。
最後にMixingのみかん氏。この大所帯をまとめあげる作業は艱難辛苦、私には想像もつかぬほど地獄に感じるが、それを見事にやり遂げている。

まだまだ感じ取れることはたくさんあるのだが、私の体力が先に尽きてしまうのでここで切り上げる。素晴らしい楽曲に感謝するばかりだ。

M10. Brilliant Tale Continues / Kanimo Friends

作詞:桜木うみ
作曲:凪沙かにも
編曲:Tansa
Vocal:夢芽
Guitar:凪沙かにも
Bass:安永恭一[Fluid_Notes]
All Other Programming:Tansa
Mixing:たっち(Studio アステロイド)

testament, rebirth, universe 

執念と約束の曲。ここまでの執念を感じる楽曲が続けざまに入っている本アルバムは、贔屓目に言っても尋常ではない。遠くにある何かへの渇望、希求。一体彼らは、この楽曲という物語と旅の果てに何を求めたのか。

私は「testament」という単語を持ち出した。この語はいくつか意味を持つ言葉で、「The Old/New Testament (旧/新約聖書)」 のように絶対的な存在にも使われるが、個人の「信条」や「志」のように我が身に刻み込んだ信念、という意味も持つ。「操を立てる」という日本語のイメージにもっとも近い単語であろうと考え、私はこの単語を選んだ。そういう個人の深いところにあるものを本楽曲からは感じる。

物語の背景にWake Up, Girls!があることは言うまでもない。1つ1つへの言及は避けるが、歌詞、コード、サウンド、楽曲すべてが雄弁に語っている。であれば、楽曲のタイトル「Brilliant Tale Continues」は、Wake Up, Girls!が解散した後の世界のことを青山吉能氏がそう呼称した「人生第2章」について述べているのだろう。人生の新章を進んでいく希求から「rebirth(再誕)」と付した。

作曲は凪沙かにもさんだが、作詞が桜木うみ氏、編曲がTansa氏、Mixingをたっちさんが担当しており、チームTansaの亜種であると捉えられる。チーム全体で人生第2章をの物語を創り上げた大仕事に思いを馳せると、感嘆と称賛を禁じ得ない。

ボーカルの夢芽さんは、私の参加楽曲で歌ってくれた方でもある。夢芽さんは物語に入り込む力が強い方で、この楽曲でも物語の主人公を見事に演じ切っている。しばらく夢芽さんの歌唱だと気付かなかったほどだ。「誓いを立て 進むと決めたから」、このフレーズで私は、ステージに差す一筋の光のなか、拳を握って上を向いて立ち上がる吉岡茉祐さんの姿が見えたが、きっと似た光景を見た読者もいるのではないだろうか。

ちなみに私は『Beyond the Bottom』(作編曲:田中秀和)はもちろんだが、『少年リップルズ / 常盤ゆう』(作:wac)をずっと思い浮かべていた。この楽曲も非常に壮大な楽曲なのだが、歌詞は難解で非直接的、テーマは謎めいている。しかし楽曲ジャケットから私はどうしても宇宙のイメージを持っており、Brilliant Tale Continuesにも同様の心象風景を描いていた。そのため「universe」を3つめの単語に選んだ。

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M11. 夜明け色ホール・ニューワールド / 青田圭

作詞・作曲・編曲:青田圭
Vocal:安田みずほ
Guitar&Bass:凪沙かにも
Drums Programming:Happiya
All Other Instruments&Programming:青田圭

pure, restart, perfect

青田さんによる、どこまでも純な音楽。思いの結晶が音になった曲だ。この曲を表す言葉は、日本語であれば私には「純」以外に考えられない。それを英語にして、1つめは「pure」とした。

以下、楽曲について長々と語る。

楽曲はピアノ伴奏とボーカルのみのバラードから始まる。ピアノはやさしく歌を支え、Bメロでストリングスが加わり、サビで花を咲かせる。月はさやかに海を照らし、水面がきらめく。そんな中で主人公は歌を歌っている、こうした光景が見えるのが1番だ。
一転、ドラムとベースがきっかけを提示しバンドがなだれ込む。夜明けの瞬間だ。闇夜を切り裂くようにギターとシンセがリフレインし、2番の歌が始まる。夜が明けて太陽が登り、時が進み出すようにベースのエイトビートが場面動かしていく。左右から顔を出すギターやシンセは夜明けに飛び交う鳥たちのようである。登場人物は増えても、歌が常に主役に立つように細心の配慮がされている。
2Bメロでリズムがハーフになり、ざくざくしたキメに加えて過去を悔いる歌詞が合わさって、彼らが棘が生えた道を歩んできたことを思わせる。ブレイクし一度立ち止まると、歌詞「それが僕らのコンパスって言い聞かせて もっと遠くへ旅しよう」で自分へ決意を誓い、バンドが再開してサビへ昇ってゆく。「おぼろげな星座に 希望 描く僕らは まだ夢をみてる」夜は明けるがここがゴールではない。これから始まる物語に胸を高鳴らせ、2番を閉じる。
朗々とした優しいギターソロから、空を劈くようなシンセソロに引き継がれる。ここから落ちサビ、温かいオシレーターのサウンドで歌を支えたあと、指揮棒を一振りするかのように鋭いシンセが合図を出し、再びバンドがなだれ込む。しかし、ここはまだ頂点ではない。「格好もつかず保証もなく でも夢なら どうしようもなく 抱えきれないくらいに抱えて 生きてゆこう」苦しみを乗り越えて、喜びを胸に、ついに飛び立ってゆくのだ。
アウトロで頂点を迎え、祝福のようにギターソロとシンセが暴れまわる。最後にピアノがテーマを引き継ぎ、ベースとハーモニーを奏でて曲を締めくくる。

滔々と語った。叙情的な歌詞、豊かな表現力、どこまでもドラマティックな感動的な楽曲だ。青田さん曰く自身の人生に重ねるような曲でもあるという。曲のテーマはさまざま感じられるが、最も強く感じた「restart(再出発)」を2つめの単語に選んだ。

制作陣にも言及したい。ボーカルは安田みずほさんが感情豊かに美しく歌い上げており、楽曲のドラマを全身で受け止めて歌っているのを強く感じる。
ギターとベースは凪沙かにもさん。どちらもパワフルなサウンドで、2番への突入の質感や、楽曲の持つ優しい雰囲気に貢献している。
ドラムトラックはHappiyaさん。ドラマティックな楽曲のバランス配分を見極め、曲がうまく展開するように仕上げている。

3つめの単語は敢えて「perfect」としたい。これは楽曲に優劣をつけるものではなく、いちリスナーとしての私の心を完璧に捉えたからだ。私が音楽に無性に求めてしまうもの、その全てを備えている楽曲と感じる。オケがどれだけ盛り上がっていても、歌が常に主役に据えられている視点があることも好きなポイントだ。

私はこの楽曲から3つの楽曲を思い起こした。1つめは『ドラマチックガール』(作編曲:田中秀和)。この楽曲は痛烈なリフが人気を集めているが、ラスサビに向かう登り続ける展開も非凡で、『夜明け色〜』に通じるものを感じたのだった。

2つめは『Blue Frame』(作編曲:友田ジュン)、私が愛してやまないDEZOLVEの楽曲だ。この楽曲の最後にも『夜明け色〜』の最後に通じる展開がある。なおBlue Frameは青春の1ページという意味合いから来たタイトルであることも共感に繋がっている。

3つめは『ベイビー・ユニバース』(作詞作編曲:BNEI(大久保 博))。「塊魂」というNAMCOのゲーム内BGMとして登場する、渋谷系の女王・野宮真貴のボーカル楽曲だ。私はin Cのキーでピアノリフを聴くと高確率でこの曲を想起してしまう、それくらい長年愛している楽曲なのだ。ちなみにNAMCO時代の神前暁氏と高田龍一氏がトランペットとバイオリンで参加している。

M12. きらめきスタートライン / やまいも

作詞:めがねこ
作曲:やまいも
編曲:Happiya
Vocal:妃苺
Piano:やまいも
Guitar:なっさん
Bass:カシラテ
All Other Programming:Happiya
Mixing:Happiya

well-designed, retro, peaceful

アイドルポップやアニソンといったワードが浮かんでくる本楽曲だが、私はこの楽曲から構造美を感じる。非常によく整えられている楽曲で、最初から最後まで疑問に思うところが一つもない。楽器隊の演奏が優れていることはもちろん、Mixingもていねいで、美しい仕上がりになっている。作曲のやまいも氏と編曲・MixingのHappiya氏の両氏の貢献だとは思うが、やまいも氏が卓越したプログラマーでもあることから俯瞰した視点を持ち合わせているのではないか、と推察していた。そこから「well-desinged」という単語を選んだ。

背後で鳴るロングテールなシンセベルは、アイドルポップの文脈のサウンドであると感じる。Aメロのクリシェラインや4325のコード進行、BメロのPPPHに似た一瞬ビートを落とす手法も、アイドルポップやアニソンのテイストを強く感じる部分だ。こうした温かみと親しみのあるテイストから「retro」という単語を選んだ。

テクニックにも言及したい。サビのコーラスでaugを構成しているあたりはMONACA頻出の文法で、やすやすと真似できる手法ではないが平然と取り入れている。落ちサビ前などはaugの平行移動という難度の高い技法も見事に違和感なく使われている。ドラムが立体的に配置されているあたりも巧みだ。そして歌詞カードを見て思ったことだが、「最中」という単語は「もなか」のみならず「さなか」という読み方も持ち合わせていることを思い出せてくれた。間接的にMONACAへのリスペクトを感じる部分でもある。

このように高い技術で作られている楽曲であるが、なめらかに滞りなく聴くことができる。ともすれば刺々しく聴こえてしまいがちな技法を使いこなし、技術自体を見せつけるのではなく、楽曲にしっかりと溶け込ませており、平和な雰囲気を持っていることから、本楽曲も「peaceful」という単語を3つ目にあてた。楽曲単品の聴きやすさはアルバム随一だろう。

なお私はこの楽曲から『グッドラック・ライラック』『アイカツメロディ!』(どちらも作編曲:田中秀和)を感じずにはいられない。前者はaugのコーラスとaugの平行移動、後者はアウトロに通じるものを感じる。こうしたリスペクトも感じる素晴らしい楽曲だった。

M13.FLUORITE GIRL / 掛川

作詞・作曲・編曲:掛川
Vocal: shiorin
All Instruments, Programming&Mixing:掛川

collapsing, relief, vivid

シューゲイザー。称賛を込めて、この楽曲を「やりたい放題」と評したい。

私はこの楽曲を聴いた翌日、作詞作編曲の掛川氏に直接20分ほど楽曲の感想を延々と語った。この楽曲も琴線に触れる作品なのだが、その時に思いは伝えられて満足しているので、少し控えめに書く。

この楽曲は海の奥深くに眠る「なにか」に向けた楽曲である(本人はモチーフをツイートで語っているが、私は楽曲を聴いて感じたことをあくまで書いく)。明快なモチーフを歌詞とサウンドで全体で表現しており、豊かな世界観を宿した作品だ。

1つめ、「collapsing」。collapse はガラガラと崩れるイメージの単語だ。最初は「落ちていく」イメージで「falling」をあてようとしたが、それよりもこの楽曲は深く深く、手の届かないところに落ちていっている。モチーフの「なにか」は、たとえ望んでも人と関わりあうことができない。ずっと奥底にいる「なにか」である。そのため壊れ去るイメージを加えて「collapsing」とした。

2つめ、「relief」。うるさいほど強烈な歪んだギターが左右で叫びを上げているが、それがなぜか安心する。それは破壊の美学に通ずるものかもしれない。

3つめ。「vivid」。これは他でもない作者の掛川氏に感じることだ。活き活きとしている。きっと彼はこういう楽曲を、旧来から形にしてみたかったに違いない。

当時は思い浮かんだ曲が4つあり、それを掛川氏に伝えたが、今は3つしか思い出せないのでその3つを紹介する。1つめ、『依存症 / 椎名林檎』。確か彼に直接伝えた時はギプスと言ってしまったが、依存症であった。同様のイメージを感じる楽曲だ。

2つめ、『progress / スガシカオ』。漢のツーコードで構成されるFLUORITE GIRLの進行やゆったりとしたBPMに近いイメージだ。

最後、『空言の海』(作:TOMOSUKE)。私の好きな音ゲー曲のひとつだ。是非とも聴いてみてほしい。


M14. あの澄んだ空の向こうに / Happiya feat.綾瀬理恵

作詞・作曲:Happiya
編曲:Happiya、青田圭
Vocal:綾瀬理恵
Acoustic Guitar&Electric Guitar:なっさん
Piano:青田圭
All Other Programming&Mixing:Happiya

childhood, honesty, clever

たっぷりと聴かせるスロウなバラードである本楽曲だが、フュージョンの性格は強い。イントロのシンセベル、Aメロのコーラスを強くかけたエレキギターのアルペジオ、深いリバーブのスネアドラムのリムショットなど、90年代を感じるテイストは、私の郷愁を誘う。雨の日の夜、カーステレオで流したい楽曲だ。こうしたテイストから「nostalgic」としても良かったのだが、この楽曲からは少し「子供時代」のようなテーマを感じる。過去に囚われず強く生きていくメッセージが歌詞に込められているが、その過去が少し遠くの過去で、未だにその頃の傷跡が心に残っているような雰囲気を感じたのだ。そこから「childhood」という語を選んだ。

2つめは「honesty」、素直さを表す語を選んだ。本楽曲は聴き流してしまえば一見素直だが、後述するように非常にテクニカルな仕掛けも多く、素直一辺倒の楽曲ではない。それでもなお、歌詞や楽曲のテーマなどから全体として、素直に「なりたい」気持ちを感じ取ってしまうのだ。いろいろ思うところはあるけれど、楽曲の中では精いっぱい素直でありたい、そんな願いを感じ取ってしまう。

3つめ、「clever」。これは聴き流すこともできるテクニカルな部分に感じることである。cleverは賢いという意味だが、したたかさを含んだ語である。これを感じる筆頭はコード進行だ。イントロ〜Aメロ〜Bメロの転換点ですべて転調し、Bメロ後半では部分転調も行われる。コードの展開も複雑で、サビなどカノン進行を基底にしているものの、間に挟まるコードは手を変え品を変え、常に新しい動きを模索している。極めつけが間奏で、4度堆積の和音を平行移動しながらパズルのように次々と転調し、完全にフュージョンと化す。ギターのなっさん氏、ピアノの青田さんがこのコードで演奏依頼を受けた時の気持ちをついつい想像してしまった。

制作陣にも触れたい。ボーカルの綾瀬理恵さんの、純真さを秘めた語りかけるような歌声が、聴く者の心に直接届いてくる。ギターのなっさん氏は曲に合う適切な音作りが巧みで、楽曲をよく支え演出している。
青田さんのピアノが素晴らしい。2サビ前のアルペジオの上昇音形が拍にかっちりと合わせているのではなく微妙なズレがあるあたりに歌心を感じ、人間が演奏して魂を込めていることを感じさせるのだ。曲全体にわたって大活躍しており、2番では1番に比べて動きを大きくしたりと、緩急のバランスも良く、いわゆる「ライブ感」を感じさせる演奏だ。

なお、私は最後のDM9というコードに山本真央樹さんの面影をどうしても感じてしまう。私が彼のファンであるのでこの回路が発動してしまうだけかもしれないが、この終わり方は私が彼の音楽に惚れ込むきっかけになった『Graphic Melody』に通じるものを感じてしまったのだった。今でもこれからも、私の道しるべであり続ける宝物だ。


M15. Growing♡Dreaming / 夢芽

本アルバム最後の楽曲。この楽曲は私と夢芽さんで制作した楽曲なので感想は控えるが、楽曲制作にとことん向き合ってくれた夢芽さんと、本楽曲をアルバム最後に配置してくれたまくら氏に感謝を申し上げたい。


おわりに

素晴らしい音楽を作ってくれた参加者各位に、このアルバムを聴いてくださったあなたに、この記事を読んでくださったあなたに、心からの感謝を申し上げます。

vol.4 でまたこの「お祭り」をみんなで楽しめることを祈念して筆を置く。


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