カビ臭い部屋のノスタルジーと幽霊
神奈川県立歴史博物館のバックヤードツアーに参加した。学芸員による浮世絵レクチャー付きで300円。大変お得なツアーである。
横浜にはキング、クイーン、ジャックと呼ばれる横浜3塔があるのだが、この神奈川県立歴史博物館は番外編的に”エース”と呼ばれている。「なんだよ、おまけかよ!」と思われるかもだが、なかなかどうして、元横浜正金銀行なだけあり、立派なモノである。
バックヤードで一番楽しかったのは、学芸員が詰める事務室である。書籍が山積み。さらに企画展の立て看板などはコスト削減のため学芸員自身が自作しているため、発泡スチロールの木っ端が散らかっている。古書のカビ臭いがなんとも風情を醸す。
「学芸員はここで詰めて、執筆を行っています」
いや、オレもここにいたい。古書に囲まれた部屋でパチパチと原稿書きたい。
しかし、ここ。関東大震災禍では、火事に見舞われ多くの人が入り口に折り重なって無くなっていたそうで、出るとの噂である。
うん。やっぱりウチがいいや。
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