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【高速廻転寿司】RTAinJAPAN2020に初参加しました

今年も年末がやってきました。
今年はコロナの影響で普段とはかなり違う1年だったと思います。
世界にどんなことがあっても年末がやってきます。

みなさんは年末に楽しみなことはありますか?
テレビではガキ使や紅白が放送されます。
今年は中止になってしまいましたが冬のコミケもあります。
わたしにはここ最近楽しみにしていることがあります。

それがRTAinJAPANというイベントです。

RTAinJAPANとは

RTAinJAPANについて知らない方に簡単に説明しますとRTAとはRealTimeAttackの略で人の力で、ゲームの最速クリアを目指すプレイスタイルのことをいいます。
最速クリアだけではなく特定のアイテムを取得するまでだったりバグを使ってはいけないなど、ゲームによっていろんなカテゴリーが存在するのも魅力のひとつです。
RTAinJAPANとはそのRTAをするプレイヤーが一同に介し、代わる代わるプレイを行うイベントで国内では最大級となっています。

海外ではGDQ(Games Done Quick)という世界最大級のイベントがあり、RTAinJAPANはGDQのようなイベントを日本でも開きたいという思いから始まったそうです。

日本ではRTAという呼び方で親しまれていますが海外ではSpeedrunという呼び方が一般的です。

本来RTAinJAPANは夏にオンライン、冬にオフラインの年2回開催されています。
しかし今年はコロナ渦の影響で年末に行われる冬のイベントもオンライン開催となりました。

ちなみにGDQもRTAinJAPANもチャリティーイベントとなっております。

https://rtain.jp/

私がRTAを初めて3か月でRTAinJAPANに出場するまで

RTAという単語自体はかなり前から知っていましたが、どちらかというとTAS(Tool-Assisted Speedrun)動画をよく見ていました。
RTAイベントを視聴するようになったのは割と最近で、どっぷりハマったのはRTAinJAPAN2019からです。

そして自分がRTAを始めるきっかけとなったのが2020年の夏に開催されたSGDQというイベントです。
そのイベントに高速廻転寿司というゲームがエントリーされており、それが私と寿司との出会いでした。

「このゲームなら俺にもRTAできるんじゃないか?」

なんと軽率な考えでしょうか。
触ったこともないゲームの配信を見ただけでRTAを始めようとするとは。
もちろんRTA童貞をこのゲームにささげた理由はそれだけではありません。

なぜこのゲームを選んだのか?
その理由の大きな1つが

日本製のゲームで日本食をテーマにしたゲームなのに日本走者が一人もいない

日本走者が一人もいないといった通り海外には走者がおり、speedrun.comには自分を除いて現在8人の記録がありますがいずれも海外の走者さんです。

国もアメリカやカナダ、フランス、ドイツなど非常に多国籍です。

いかに寿司が愛されているかわかりますね!

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最速の玉子

実際にRTAを始めたのは9月後半、twitchでの配信も新しく始めてそこからは練習の日々でした。
RTA走者となった自分にとって目標になったのは世界一位ともう一つRTAinJAPANに出場すること。

RTAinJAPAN2020の参加申し込み期限までに何とか通せるようになり、speedrun.comにも申請し無事記録は承認。
あとはWRを更新するために練習をしながらRTAinJAPAN2020の当落を待つばかり…

そして無事当選しました。

数日間は自分がRTAinJAPANに出場することになった実感はなったのですが、出場するとなった以上はとそこからは練習の日々でした。

そして12月の頭に世界記録を出し無事世界1位になることができました!

RTAinJAPAN本番には世界一のまま挑みたい。
それまでに抜かれる可能性もあったのでそこからも自己ベストを出すための練習をくりかえしてきました。

完走した感想

今回いくらで走ったということもあって記録狙いはしてないのですが、6回落ちてしまうという結果で終わってしまったのは残念でした。
本当はノーミスで行きたかったのですが、普段使っている玉子と操作感が違う上に緊張でミスのほとんどがショートカットを行う際にベストなタイミングより早い飛び出しになりました。
次どこかのイベントで走れることになったら玉子の全力を見せられるようにもっと安定した走りをしたいですね。

今回RTAを初めて3か月でRTAinJAPANという夢の大舞台に立てたことは本当にうれしいですし、なんとか爪痕を残せないかなとかなりネタに振った内容になりました。
そのおかげもあってか高速廻転寿司がTwitterでトレンド入りしました。

世界2位の方から「GL!」と応援コメントをいただいたり、高速廻転寿司の作者さんから「楽しかった!」とコメントいただいたりとホントに楽しい時間でした。
来年からはほかのゲームのRTAも始めたいと思っておりますが高速廻転寿司をやめることはないのでこれからも精進していきたいと思います。

RTAinJAPAN2020本番の裏話

ここからは準備してきたことや当日やったことの裏話コーナーです。
まだアーカイブを見られていない方は先に見ていただいてからのほうが楽しめるかと思います。


まず出場することになった時点で考えたのが解説者の人を探すかどうか。
SGDQの時に日本の解説者の方がおられたのでその方に頼もうかなと考えていましたが結局一人でやることにしました。

今回運営さんのほうからカメラありでもOKという話があったので、本物の寿司を映すということは当初から考えていました(アレの上に置くことになったのはもう少し後の話)
カンペにはハイスピードスローライフをやりますという話と、完走したら作者に寿司をおごるという話は盛り込まれていました。

そのあとRTAinJAPANが始まるとやはりいろんなミームという名のネタがうまれましたね(笑)
そういえば今年のRTAinJAPAN夏の時にはラグーン語がすごい勢いで広まっていましたね…冗談じゃねぇ…
そんな今年のRTAinJAPANで生まれたミームも入れた特盛ネタ(寿司だけに)を紹介します。

①投票

今回の試みの一つとして投票機能を使いました。
実際RTAで使用するマシン(寿司)は玉子が最速なので当初は玉子で走る予定でした。
しかしせっかくのイベントなので最速でなくても視聴者に寿司ネタを選んでもらったほうが楽しめるのではないか、ということで今回投票を行いました。

マシン自体は4つ以上存在するのですが、最速の玉子と個人的に走りやすい3機を選択しました。
結果はいくらとなりましたがこちらは最高速が遅いため割と初心者向きなマシンです。

②むてんじかんさん

妖怪ウォッチのRTAで生まれた言葉です。

打ち間違いで生まれた言葉ですが無添という言葉が寿司ゲーにはおいしい言葉だったので使わせていただきました。
高速廻転寿司と時間が近かったのも鮮度が高いネタとして仕込めたのですが、カンペに入れたのは本番直前でした。

③コースに落ちるたびにサブスク1件

これは走者がよくやってる自分が失敗したときや、記録を出したときに視聴者へtwitchのサブスクを送るという行動です。
投票で玉子が選ばれた場合は5つあるステージでどれか一つでも自己ベストを出せれば10件サブスクを送るということを考えていましたが、いくらになったので落ちたら1件サブスクという形にしました。

結果6回落ちるという不甲斐ない結果でしたが寿司王さん!?など言っていただけたのはちょっとうれしかったですね。

④3、2、1、へいらっしゃい

これわかる方いたらうれしいなぁという気持ちで入れたんですが結構チャットやTwitterで反応いただけたので入れてよかったです。
詳しくは収容違反を起こすので書きません。

⑤一万円を取ると無敵時間になる

今回のRTAinJAPANに協賛していただいているアパレルブランドの無敵時間さんネタです。
いろんな走者さんが宣伝を入れているのですが予定10分と短いため無敵時間さんの説明は入れず、名前を出すだけにしました。

⑥紫色の一万円札を取ると翼が生える…わけではない

今回のRTAinJAPANを応援していただいているレッドブルさんネタです。
協賛されている無敵時間さんと違ってレッドブルさんは応援という形でしたので、名前は出さずに翼というキーワードだけにしました。

⑦steamカードマン

Salt and SanctuaryのRTAで生まれた言葉です

丁度ウィンターセールなどいろんなところでセールが行われており、走者の方が走ったゲームの宣伝をするということはよくある光景なのですが、このRTAが終わってからチャット欄でもsteamカードマンのコメントが多くみられるようになりました。
しかし高速廻転寿司はフリーゲームなのでセールもやってるわけじゃないし…とまったく気にしてなかったのですが。

「steamカードマンも呼ぶ必要すらありません!」

とアドリブでしゃべってしまって失礼なこと言ったかな…と後で後悔したのですが、steamカードマンにも面白かったといっていただけてホッとしました…

ありがとう!steamカードマン!

⑧ホットプレート

今回仕込んだ最大のネタでありレースのオチです。

RTAinJAPAN2020で一番の爪痕を残したといっても過言ではないドラクエ3のRTAで使われたホットプレート。

ファミコンを温めるためにホットプレートを使用するということだけでもかなりの状況ですが、完走したあとにそのホットプレートで肉を焼くという衝撃の展開。
WRの記録を出したということもあってゲームにホットプレートを使用するというミームが初日から生まれてしまいました。

ホットプレートの上に寿司を乗っけようと考えたのはその放送の翌日。
個人的に一人用の鍋を買おうと思っていたのとタイミングが重なり鍋とホットプレートがセットになっているものを買いました。

これが結構ウケてたみたいで本当に助かりました。

終わりに

しつこいかなとも思ったのですが持ち時間10分と短い時間だったので詰め込むだけ詰め込みました。
レースゲームということでラグーン語が出るだろうなとは思っていたのですが、こちらは今回のRTAinJAPAN2020とは関係ないのであえて入れませんでした。

それからアーカイブを見てるとF-ZERO GXのRTAで使用されていた技と高速廻転寿司の技が同じというチャットがあったのが気になり、丁度見れてなかったF-ZERO GXのアーカイブを見て爆笑してました(笑)
リアルタイムで見てたらこのネタも入れたかったですねぇ…

今回RTAinJAPANに参加できたことは本当にいい経験になりました。
世界一位になるという夢とRTAinJAPANに出場するという夢がかなったわけですが世界一位は誰かに抜かされたら二位になりますしRTAinJAPANは来年以降も開催されます。

ただこの3か月間、高速廻転寿司オンリーでやってきたRTAはひと段落します。
これからもRTAにかかわり続けていきたいと思いますしいろんなゲームでRTAをやりたいと思っています。

またどこかのRTAイベントでお会いできるのを楽しみにしています!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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