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PC版のパズルボブル4でRTAをするためにWindowsXPを買った話

私が初めて遊んだパズルボブルシリーズはPC版の4という話は何度かしたことがあるので知っている人もいるかもしれない。

20年以上も前の話になるがその時代に子供にPCゲームを遊ばせてくれる家庭だったのは今考えてもかなりゆるかったのかもしれない。オトンがかなりのゲーム好きということも大きかったが。

そんなこんながあり現在。まさかRTAという形でパズルボブルシリーズを再度触れることになるとは思ってもみなかった。

初めてRTAとして走ったのは初代パズルボブルなのだが自分の中では『パズルボブル4』という作品がとても特別なものだった。初めて触れたシリーズ作品だからという点も大きい。
そこからパズルボブル4のRTAを始めるのにはそんなにかからなかった。

まずは実家に残っていたPC版のパズルボブル4を自宅のWindows10のPCへインストール…したかったのだがどうやってもインスト―ルできず。
結局PS版のパズルボブル4でRTAを今日まで続けている。

2024年5月現在の自己ベスト

記録を詰めていくうえでPC版のロードがほぼないという点がタイム的にかなり有利に働くのではないかという考えになっていった。
PS版は各ステージの移動に約10秒ほどのロードが入る。それが全部で6回入るのでロードの時間だけで約1分のタイムを持っていかれることになる(PS2の77000番での話。90000番だとほんの少し早い)。
このロードがPC版には一切といっていいほど存在しないのだ。そのうえSpeedrun.com(※1)上では機種でカテゴリー分けがされておらず(2024年5月現在)、PC版の記録を提出している走者もいる。

(※1)Speedrun.com
RTAの記録をまとめているサイト。RTAのカテゴリールールをユーザーが決めてルールに沿った走りをした記録をもとにランキング形式で掲載される。
Speedrun.comのルールが絶対というわけではない。

ゲームプレイに関係のないタイムはできるだけ削っておきたい。そこからPC版のパズルボブル4を遊ぶための環境整備がはじまる。

2024年5月現在は世界3位の記録。PC版の走者もいる

1,仮想OSを使用する…?

所有しているPC版パズルボブル4の対応OSはWindows95と98になる。まぁ1999年に出たPCソフトなのでそのくらいの時代だ。
当時はWindows98で遊んでいたっけ、懐かしい。
現行OSであるWindows10では上記の通りインストールすらできなかった。
ネットに書いてあるような互換モードなども一通り試しては見たが進展無し。
次の方法としては仮想OSを使って遊ぶという方法。古いOSでしか遊べないゲームを遊ぶ手段として一番主流なんじゃないだろうか。しらんけど。

では仮想OSを入れて遊べるか試したのかというと、実はやっていない。
なぜなら仮想OSを使用してゲームをプレイし、それでRTAを行うとエミュレーター扱いになる可能性が高いからだ。

国内のRTAイベントではエミュレーターはNGという場合が多く、エミュレーターでRTAはそもそもダメという認識の人もいる。
パズルボブル4のSpeedrun.comではエミュレーターの記録はOKとはされている。ただ、今後のことを考えると仮想OSでのRTAには手を出さない方がよいという結論に至った。
遊ぶだけなら仮想OSでもいいかもしれない。

そうなってくるともう実機を用意するしかない。ここからWindowsXP機探しがはじまる。

2,まだ手に入る?WindowsXP機

まずは実家にWindowsXP機があるかを聞いた。オトンの仕事柄、古いOSのPCも残っている可能性が高かった。

オカン『え~最近まであったけどこの前捨てたよ~』

一歩遅かった。

ただ、まだまだ法人需要も高いようでネットを探せばWindowsXPを売っているサイトは簡単に見つかる。
ここで選択肢が2つ。

  • 持ち運びができてモニターもついているノートPCか?

  • メンテや拡張性などがしやすいデスクトップPCか?

イベントへ持っていくことなどを考えるとノートPCの方がいいかなと最初のころは思っていたが、調子が悪くなってきたときのメンテナンスや年数が経過しており、バッテリーやモニターなど古いものであるがゆえに保証も初期不良期間しかないので後々のことを考えるとノートPCは難しいのではないかという結論に至った(結果正解だった)。

デスクトップPCといっても基本的には会社のオフィスで使われているようなものなので最新のグラフィックボード搭載のPCよりかは小さい。
メモリ、グラボ、SSDなど拡張性もあるので何かあった時には対応しやすい。

yahooショッピングで8000円ほどで購入。こういった中古PCを買うのは初めてで届いて電源を入れるまではかなりドキドキしていた。

3,インターネット老人会、開幕

懐かしすぎる音~~~~~~

無事起動できたのでヨシ!

あの神ゲー、3Dピンボールだってプリインストールされている。

ひととおりXPで懐かしい気分になってからパズルボブル4をインストール。そして無事に起動。
なぜかフルスクリーンでしか起動できなかったので別途ウィンドウ化するソフトもインストールした。

ここから俺のパズルボブル4RTA人生の第二章が始まる!!

そう思っていたのに……

4,あまりにも遅すぎるゲームスピード。解決方法は?

最初にプレイして猛烈な違和感を感じた。

あまりにもゲームスピードが遅すぎる。

久しぶりにパズルボブル4やるかーで遊んでいたら気が付かなかったかもしれないがPS版のパズルボブル4でRTAをしている俺にはわかる。遅すぎる。

たしかにロードは爆速だ。けれどショットからショットまでの間隔が長すぎるし処理落ちしているように見える。

え?これWindows95時代のゲームですよ?推奨CPUのスペックPentium100MHz以上ですよ?

購入したWindowsXP機はCore Duo搭載のメモリ2GBというスペック。
推奨スペックと比べても不足しているようには見えないが…とタスクマネージャーを確認。

ほぼ50%張り付き

どうやらシングルコアを使い切っているようだった。そんなに食うのかコイツ…
とにかく処理落ちしていることは分かったので対策を考える。

  1. グラフィックボードを追加する

  2. CPUを変える

  3. メモリを増やす

  4. CドライブをSSDに変える

とりあえずグラフィックボードを追加することにした。
グラフィックボードを追加することでHDMI出力が可能になり、キャプチャーもしやすくなるというメリットもあった。
PCケースがロープロファイルのみ対応だったのでブラケット付きの適当なものを探す。
メルカリでGT710を購入。2000円くらい。

GT710

数日後届いたので装着。ドライバをインストールして起動。

結果、CPUのシングル張り付きはなくなり、ゲームスピードも格段にアップ。やったね!!!これで解決!!!

そう思っていたのに……

5,RTAとしては致命的なスピード。さらなる解決方法はあるのか

そこからPCなんで何度かRTAを行ってみたものの、なーーんかやっぱ遅い。
なんだろうこの違和感は…ということで検証開始。

初期の頃よりかは改善されたものの、まだゲームスピード自体が遅い模様。
その遅さを爆速ロードと相殺しているのでそこまでタイムが伸びてなかった。

ワンショットあたり約0.3秒のロス。

RTAプレイヤーならこの0.3秒がどれだけ重いものなのかは理解してくれるでしょう。
この段階でPC版を使用してのRTAは難しいと判断し、PS版に戻ることにした。

しかしまだ試していないことがいくつかある。メモリを増やすことと、CドライブをSSDに変えること。
メモリを増やしてもあんまり変わらなさそうな気はしているのでSSD化を次は行ってみようと思いますが現状はPS版でRTAを行います。

進展があったらこの先に追記する予定です。

それでは!


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