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病棟から美容の世界へ〜華やかな職場につられた1人の単純な看護師〜新人編③〜

こんにちわ。namakemonoです。

仕事をお休み中の現在、朝はアラームなしで起きるようにしています。

自然に目覚めることで、自分にとってちょうど良い睡眠時間を知ることができると思いまして。

初めは寝過ぎないか心配でしたが、不思議なことにアラームがなくても大体いつも決まった時間に目覚めます。

私の場合、0時から1時くらいに寝ると8時〜9時の間に目覚めることがわかりました。

8時間は寝たいようです。
今まで全然足りてませんでした。

できれば7時に起きたいので23時に寝ることが目標です。

僕は15時間くらい寝てます


さて、病棟から美容クリニックへ転職した看護師の新人編はこれでラストです。

詰め込みすぎて少し長くなりましたが、適当に流しながらお読みいただけると幸いです。



技術の伝授→修行→テストで残業の日々


美容クリニックでは、お客様に施術する前に必ず院内スタッフの顔を借りて施術練習をします。

私の院ではプリセプターから教わって練習を繰り返した後に、”施術テスト”を受けて合格をもらってからでないと、実際の施術は担当させてもらえませんでした。


練習に付き合ってもらうスタッフは看護師だけでなく、受付さんやクラークさんにも声をかけてプリのOさんが全てセッティングをしてくれていました。

練習台とは言え、スキンの施術を無料で受けれることは美容クリニック勤務者の最大メリットなので基本的に皆快く顔を貸してくれましたが、ダウンタイムのでやすい施術は練習の顔が集まらないこともしばしば・・・

(それでもなんとかしてセッティングをしてくれたOさんには感謝。)

ちなみに自分自身もどんな施術か体験しておかないとお客様に説明ができないので、練習前に必ずプリさんが施術を体験させてくれます。


同期のC子ともお互い顔を貸しあって練習し、私達の入職後すぐに別の新人さんも入ってきたのでその練習台にもなったりして、おかげで肌の調子は病棟時代よりも明らかに良くなりました。


お高い施術を無料で受けれて自分の肌も綺麗になれて最高!


なんて、当然そんな良いことばかりでもありません。

この施術練習に使える時間はいつも通常の業務後でした。


つまり居残り必須。

予約数が少ない時は業務時間内に時間を充ててもらえる時もありましたが、基本的には練習のためにはじめの半年間は居残りばかり。

この居残り練習は立派な残業だと私は思いますが、

院の認識では『新人は残って練習が当たり前&仕方ないこと』でした。

もしかすると、病棟時代よりも残業したかもしれません。

そしてみなし残業としてすでに給料に含まれているので、残業代はなし。

高給と見せかけてみなし残業代で数万円程かさ増しされていました。

病棟時代から残業が大嫌いだった私にとってこれは誤算。

しかも終業時間が19時だったので、そこから居残りをすると帰りは早くても20時以降です。

美容クリニックは始業は遅くて朝はゆっくりできますが、その分終業も遅くて帰り時間は病棟時代よりかなり遅くなります。

勤務時間の点からも、美容で働く看護師は独身または結婚していても子供がいない人向けの職場であることがわかります。

必然的に若い世代が多くなるわけですね。


ボスの威圧感が半端ない!施術テスト地獄


前述した通り、実際にお客様へ施術する前には必ずスタッフの顔を借りてテストを受けないといけません。

その施術テストで審査をするのが、院のボス(ボス以外の看護師達で勝手にボスと呼んでいた)である看護師リーダーの役目。

このボスは病棟時代にいたお局さん達のように無駄な威圧感があり、Drの院長ですら怖がるお方でした。

病棟でもお局達が若手の医者を上手く小間使いすることはあるあるですが、そんな感じで完全に力関係が院長<ボス


そんなボスによるテストは当然、めちゃくちゃ緊張します。

施術をチェックされる冷たくて鋭い視線とその場の強烈な威圧感が本当に嫌いでした。


正直お客様への施術よりもテストの方が緊張してました。


そしてこのテストが合格するとようやく現場で活躍できるのですが、正確にはまだ1人立ちではありません。

初回の数回はプリが後ろからチェックしながら一緒に施術に入り、プリのOKが出たら最終的にまたボスのチェックが入ります。

ここでボスのOKが出たら、ようやく1人で施術を担当させてもらえるようになるのです。

この練習から1人立ちまでの流れは早くて約2週間、難しい施術や一発合格できなかった時は1ヶ月近くかかりました。


結局どこの職場にも嫌な人はいる



当時の私はこの新人教育システムが本当に嫌いでした。

プリセプターがついているにも関わらず、最終的にはボスのお許しがないと先に進めないこのシステムが。

しかもボスは権限を最大限に使って、たまに2週間くらいの長期休暇をとっていました。

その間施術テストが受けれず、しばらく足止めをくらうことも。

さらにこのボスの一番の問題点は、自分のお気に入りスタッフそうじゃないスタッフとではわかりやすく対応が変わること

自分のプリセプティ達や古参スタッフはお気に入りです。

同期のC子はボスがプリだったのでかなり気に入られていました。

あとはコミュ力が高くてボスの機嫌取りが上手いスタッフがお気に入りになりやすい傾向でしたね。

私はどうだったのかというと、

新人の半年くらいは全く気に入られていませんでした(笑)

プリのOさんはボスのお気に入りメンバーだったので、その恩恵あってかテストはそこまで厳しくなかった方だと思いますが・・・

仕事中の態度は露骨であからさまに冷たくあしらわれていました。

人見知りかつ人のご機嫌取りが苦手な私にとって、ボスと仲良くできるわけもなく、プリのOさんや他のスタッフともしばらくは馴染めませんでした。

ボスのお気に召す自分になるのも疲れるし、所詮は職場だけの付き合いだしと思う私の一線引いた雰囲気もボスに伝わっていたと思います。

唯一気軽に話せるのは同期のC子のみ。

練習やテストの辛さを共有できる彼女の存在は凄くありがたいものでした。

看護師に限らず、職場の同期の存在って特別ですよね。


とにかく初めの半年間くらいはこのボスの存在が嫌すぎました。

お局看護師達がいない職場なら気楽にやっていけるという予想も見事にはずれ、毎日当たり前のようにある居残り練習にもストレスを感じながら働いていました。

憧れの職場に転職したとしても、結局どんな仕事でも、

職場での悩みはほぼ人間関係でしょうね。

自分と合わない人は必ずいます。


自分が変わらないと何も変わらない


入職して半年経った頃、プリのOさんが退職しました。

実のところ入職時から辞めるつもりであることは予告済みで、
「私は半年したら辞めるつもりだから頑張って仕事覚えてね〜。」と宣言されていました。(プレッシャー半端な)

それに向けて、なんとか半年でOさんから全てのスキン施術を伝授してもらう計画でした。

実際にほぼ全てのスキン施術を習得し、二重埋没とリフトアップのオペ介助も伝授してもらって終了。

その後のプリは誰がするのかと問題になった時、

ボスが自ら教えると言い出し有無を言わさず後任決定。

拒否反応丸出しな私がボスから直々で教わるなんて、上手くいくはずがありません。

しかも自分から残りのプリを請け負っておきながら、いざ教える時になると最初から教えている自分のお気に入りプリセプティ達のみ呼びつけて、私のことは除外しようとしました。

なにそれ、いい歳こいていじめ?

いっそのこと私もOさんと一緒に辞めてしまいたい気分でした。


その一方で、このままじゃ自分だけ置いていかれるし、ずっとボスにハブられたまま働き続けるのも辛すぎるとモヤモヤした気持ちにもなりました。


そんな時、それを見かねた看護助手のYさんが、
「namakemonoちゃんも教えてもらいにいきな!」と一声かけて背中を押してくれたのです。

おそらくOさんから私がボスにハブられないように気にかけてと頼まれていたのでしょう。

Yさんはいつも私が他のスタッフ達と仲良くなれるよう気にかけてくれるような存在でした。

この勇気づけの一押しにより、思い切ってボスの所へ行き、恐る恐る「私もご一緒してよろしいですか?」と潜入。

するとボスはあっさり「うん、いいよ。」と。

それだけのことでした。

これがきっかけとなり、ボスからは徐々に存在を認められはじめ、ハブられる心配がなくなりました。

ボスとの関係を気まずくしたくないなら、自分から壁を無くさなければならないと気づいたのです


つい最近読んだ本でこんな言葉と出会いました。


『他人は自分の鏡』


今思うとまさに当時のボスと私の関係だったなと思います。

嫌いな相手との関係でいつまでも悩む原因は、


自分が変わろうとしていないから。


他人は自分の都合よく変わらない。

相手に対する見方や考え方をまず自分が変えれば良いのです。

全ては自分の思考・自分の見えているものから作られる現実ですからね。

you are not trying. you are whining.
君は努力していない。愚痴を言っているだけだ。

プラダを着た悪魔 ナイジェルの言葉

いつも心にプラダを着た悪魔の名言。

看護師を、仕事を辞めたくなる時にいつも助けられてきました。

それではまた次回、気まぐれに。

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