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ネタライブと企画ライブ

私はお笑いライブを見るのが好きだ。

思い返せば小学生の時、お笑い番組を見るのがジャニーズを追いかけるのと同じくらい好きだった。
ジャニーズは原宿へ行って生写真を買ったり、コンサートに行ったりしていたのに、お笑いはテレビの中のものだった。
中学で同じクラスの子がお笑い好きだった。
まだネットも発達していなかったので、関西ローカル番組のダビングテープをその友達がどこからか仕入れてきて一緒に見たり(当時若手芸人=ベースよしもと!みたいな時代だった)お笑い雑誌を読んだりしていた。
今に比べると数少ないライブ、お金も十分に使えない年齢だったため無料で見れる営業にも行っていた。あと無限大ホールは上からライブの様子が見えるようになっていてそれも見ていたんじゃないかなあ。
何が言いたいかっていうと、その友達のおかげでお笑いライブに行く習慣ができたのだ。

それから色々なライブに行った今思うのは、
私はなぜか企画ライブが好きだって言う事。

そこでお笑いライブの種類について考えてみた。

お笑いライブは営業や公開収録を除くと大きく分けたたらネタライブと企画ライブの2種類、より細かく分けたら以下の5種類に分けられるのではないでしょうか。

1)ネタライブ(寄席)
2) バトルライブ
3)単独ライブ
4)事務所ライブ
5)企画ライブ

お笑いライブと聞いて、まずイメージするのはネタライブだと思う。
数組~数十組の芸人が次々と出てきてネタをするライブ。それぞれコンセプトがあったり、ネタだけではなくトークやゲームコーナーがある場合もある。
例えばかーしゃさんのライブに『怒り』というライブがあり、怒っているネタをやる芸人を集めたネタライブで、いろいろな怒りを見れる。楽しい。また、ルミネざよしもとでは毎日TVで見るような芸人のネタが見れる。TVの人のパワーはすごいから1度体感してみてほしい。

バトルライブの最高峰がM-1などの賞レース。M-1予選はあのヒリヒリ感と青春感は社会に出たらなかなか味わえないもので、一度踏み入れると結構ヤバめな沼。いつの間にかタッチの南の気持ちになっているので気を付けなければならない。いや、まじで。
それ以外にもK-PROを例にみるとまずはゲレロンステージというエントリー(芸人が出場費を払う)ライブがある。多い日は1日で60組以上の中から客投票にて上位2組が次のバトルライブ、スクリュードライブに出演ができる。そこで約20組中上位3組に入ると『運命の抽選』ができ、次回のフライヤー、上位ライブ出演、豪華ライブ出演のようなものをくじで引き、運と実力がある者が次へと進める。3位以下でも上位に食い込まないとまたゲレロンステージからスタートになる。ゲレロンステージは出るほうも見るほうも修行だ。
こうやってピラミッドを登っていき知名度と人気が上がっていく寸法。
結構多いバトルライブ。まじ修行。でも人気も知名度もなくても面白ければ登っていけるのがバトルライブの最大のポイントではないか

単独ライブは意外と大小沢山開催されている。空気階段のように全国ツアーをする人や賞レースに向けて毎月新ネタで単独を打っていく人も。
幕間映像やグッズ販売など普段のライブにはない楽しみもある。お花出したりね、お花がとどいたぞーってね。

事務所ライブは名前の通り各事務所が行っているライブの事。ピラミッド形式になっていることが多くバトルライブの一面もある。形式はそれぞれ。
タイタンの事務所ライブであるタイタンライブ・タイタンシネマライブは全国の映画館でライブビューイングが行われ、あの爆笑問題がオオトリ。そして過去にはビートたけしや立川談志など特別ゲストもあるので見逃せないのだ。フリーペーパー「号外」は会場でも映画館でももらえる太っ腹っぷり!
よしもとは劇場を多く抱えており、先に述べた通り毎日ライブを行っているのでこれで言う事務所ライブとは外れるかなと思う。

そして最後は企画ライブ。
今までのものは細かく分けはしたが全てネタライブ。企画ライブはほとんどの場合ネタはなく、トークやゲーム、企画を行うもの。行ったことがない人には少しわかりにくいかもしれない。
先にも出したかーしゃライブを一例に出すとWAGOMUがまさに企画ライブなのだと思う。

ネタでは見られないパーソナルな部分や、芸人同士の関係性でのお笑いが見れたり、TV的面白さを得ることができる。
また、その場にいる人全員に『共犯』関係が発生し、そのライブ、強いてはその芸人にのめり込む要因となりえる。
それはネタライブでも十分起りえる事だが、企画ライブでは確率が爆増する感覚。
その場で作られるお笑いに、人間性や関係性が乗っかる事により爆発する瞬間を目の前で見れるのだから。
もはやそれこそが“ライブ”なのではないか。そうも思える。

私はもとより作り上げられた完璧なものより、ライブ感のある特別な1つのほうが好きな傾向にあるからなのかもしれない。
四角い建物には住みたくないのだ(?)

ここまで書いてなんで自分が企画ライブが好きなのかがよく分かった。
『共犯関係』が生む沼と、目の前で作られるスキルと人間性による爆発的バラエティー感がたまらないのだろう。脳汁でちゃう。

家にテレビはないけど結局私はテレビっ子なのである。

まずはじめに行くライブではないとは思うけど、ライブ慣れした頃に是非行ってみてほしい。
6月からタイタンの企画ライブが始動するそうで、今から楽しみ!

https://www.titan-net.co.jp/e20240506


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