①2017/7/7 かみなり
雷に撃たれたことがある人はわかると思う。
自分の立場なんてぶっ飛んでしまう。
自分が今何なのか、判らない。ただその衝撃に身をまかせるしかなく、何がなんだか、わからない。
営業部員だった私は車の不調には気を付けていた。
ある日、警告を知らせるランプが消えずに、あちこち原因を探したが判らない。
ディーラーに持ち込むと、約30万かかると言われて新車を勧められた。
これが、彼と出会うきっかけとなる出来事でした。
説明を受けても納得が出来なかった私は、自分で整備工場へ持ち込むことにした。中間マージンを取られない分、30万なんてかからないだろうと思ったからだ。
友人の勧める整備工場を訪れた私は、雷に撃たれることになる。
普通、物語は恋に落ちてくとこの流れが楽しいのですが、私の場合、それは一気におちました。つまらんです。つまらないけど、仕方ないです。
事務所のドアから、作業場へつながるサッシの向こうに人影が現れた。
今でもはっきりと覚えている。
『見つけた』
頭の中で声がして、刺さった。
彼を、見つけた。
頭の中の自分の声をはっきりと聞きました。そして必死に無視しつつ、彼の前で自分を平静に見せることに必死でした。
顔をまともに見られませんでした。
帰宅途中、自分の感情に戸惑う。
なんだこれ。
胸のあたりがざわざわした。
ざわつきながら、彼の顔を思い出そうとするけど思い出せない。
それから数日、私の感情は奈落へ墜ちる。
奈落へおちた感情は、罪悪感と私には自由恋愛をする自由はないのだという絶望感でした。
そして、40すぎた子持ちの主婦が、何やってんだ、という自己嫌悪です。もう常識とイメージでがんじからめでした。
現在は、自分に対するそんなイメージや常識はなくなりました。葛藤はありますが、この当時とは違っています。
(↓当時の、やっとつぶやいた公開してないTwitter画面
この独り言が、後の私の救いとなります。)
「自分を嫌いになりそうで、誰かを好きになりそうで困っています。」
自己否定と自己嫌悪の日々でした。
認めたくない気持ちと、恥ずかしさ?自分の居心地の悪さ、そんな感情があり、もう凄く好きになっていたのに、「好きになりそう」としか、書けませんでした。認めたくなかった。
でも、何かを吐き出さずにいれなくて、Twitterを完全に非公開にして、自分のつぶやきノートにしました。
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