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実感が湧かぬまま:開講式〜点訳講習会受講録②〜

令和4年度点訳奉仕員養成講座の受講記録である。

決定通知

修了には、7割程度の出席が必要と言われている。緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が発令されれば、私は欠席を選ぶだろう。感染者数が増える中、7割程度の出席率を保てるかどうか…

開講式

開講式は、「音訳奉仕員養成講座」と「点訳奉仕員養成講座」合同で行われた。

開講にあたり、「岡山県視覚障害者協会 竹内正彦副会長」と「岡山県視覚障害者センター 所長」のご挨拶があった。

竹内正彦副会長は、岡山県視覚障害者協会 会長の代理をして出席された。(会長は出張のため、副会長でごめんなさいと言われていたが、逆に、眼福であった笑)

竹内先生のお話で印象に残ったのは、

私たちの世代は、他人に迷惑をかけるなと言われて育った世代。
とは言っても、生きていると趣味が必要で、読書に趣味を求める視覚障害者は多い。

音訳も点訳も、ボランティアが減少している中で、受講を決めてくださったことは、とてもうれしいし、続けてほしい。そのために、日本語を楽しむ気持ちで続けてほしいです。

というお言葉。

一図書館員としても、誰もが、読書を楽しめる社会になってほしいと思う。
その楽しみを提供できるように、精進していきたい。

余談になるが、
竹内先生の奥様は、点訳奉仕員で、頭が上がらないらしい。

館内案内

点字図書館の利用対象:視覚障害者のみ
運動障害等への資料の貸し出しは、公共図書館に任せる。きめ細かいサービスを実現するために、そう決めているそうだ。

完成したデイジー及び点字本は県立図書館にも納本している。

各階の特徴
3F=公民館的役割
2F=ボランティア活動、事務所
1F=サピエ、点字書庫

3階

調理室

重点的に購入しているもの
・音声案内のあるもの
・最新調理器具を購入する場合もある。
例:電子レンジや炊飯器など

一般に、音声案内付の機器は価格が高く、視覚障害者が購入しづらいため、センターでは積極的に購入しているという。
センターで利用した視覚障害者が購入することもあるという。

いわば、展示会的な役割も担っているということだ。

大会議室
普段の養成講座はここで行われる。

和室
編み物などのちょっとした、講座で使われる。

2階

点字プリンターや、録音室などがある。
また、調べるための、辞書類も充実している。

ボランティア活動をしていく上で、大切になったり、お世話になったりする、ボランティア活動と縁が深くなる階である。

1階

サピエ図書館
サピエ図書館は、インターネット端末上で管理されている。
(データベースがある場所も知らされていないらしい)

所長さんによる、サピエ図書館の使い方指南。
サピエ図書館は、現役司書として気になるもの。

サピエ図書館の説明を聞いたり、見たりしていると、『全国の点訳音訳奉仕員の方たちが頑張っているんだな★』と感じることができた。

「インターネット環境が有れば、サピエに登録し、使うことができる。」

サピエ図書館を考えた人はすごい🌟と思っていた。

しかし、金銭的な問題から、Wi-Fiを契約できない人もいることを知った。

システムを拡充することと同時に、誰もが使えるようにすること

主な利用対象である視覚障害者のために、補助など、国や自治体も考える必要のある問題だと思う。

避難訓練

館内案内とともに、避難訓練をした。
非常時に、避難できるように忘れないようにしておかないと…

点訳説明会

機械と人と
機器で読み込ませることもできる。だが、翻訳の間違いなども多いそうだ。時代が進めば分からないが、今は、人が作ることに、勝るものはない。

点訳・音訳に上手い下手はあるそうだ。

視覚障害者にとっては、作っていただいている手前、言えないらしいが、この人の点訳音訳はイマイチだった…ということも…

〇〇道府県に〇〇さんあり!と言われる人もいるらしい。
そうなれるように頑張りたい。

点訳にしろ、音訳にしろ、直接的に感謝をされることはない。
だが、利用する人たちは、とても感謝しているという。
当たり前に使える時代になってほしいと、職員の皆さんはおっしゃっていた。

点訳盤の貸与は次回。今回、貸与していただけると思っていたため、若干、残念だ…。(点字ロスのため)

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