バスのおじさん

私は駅の大きなバス停を利用している。いわゆる何番バス停みたいな感じで仕切られているところだ。そのバス停で出会ったおじさんとたまに近所で会うおじさんの3人を紹介したいと思う。

①お前は誰の前に立ってるんだおじさん
この日はバス停に一番乗りだったので1番乗りだぜ!という顔をして並んだ。前にベンチがあってそこにはこのベンチは俺様のものと言わんばかりの顔のおじさんが座っていた。何も考えずにSNSを見ているとそのおじさんに「お前誰の前に立ってんの?」と聞かれた。まず、バス停に並んでいるだけでおじさんの前に立ったわけじゃないので「へ?」とへよりのえで聞き返してしまった。すると、おじさんは「お前が先にバス乗るだろ俺が最後になるだろうが」と言ってきた。嘘だろ。自己中でもあったんかいと思いつつ、なんですか?と強気の反撃をグッと堪えてバス停から立ち去った。ちなみに死角に隠れてバス停を見ていたらそのおじさんの前に他の人が立ったところ怒っていなかったので一時的にこっちが嫌いになったのかもしれない。

②世界にぶち込みおじさん
その日は中間あたりに並ぶことができ、個人的には満足で、イヤホンをつけて音楽を聴いていた。私のイヤホンは穴の空いているイヤホンなので外の音がよく聞こえる。そのおじさんは目の前でバスが行ったり来たりするにも関わらず自分のバス停にバスが止まらないことに苛立っていたようだった。どっかに行ったと思ったので列を詰めようかなと思ったら列に戻ってきたりするなど、こちらも自己中おじさんであったがこっちには何もなさそうで小さい声でそこらじゅうのバスに文句を言っていた。すると、「次バス来たら教えてくれる?」と完全に私の方を向いている(と思う)状態で言ってきた。まさかのおじさんだけで済まされることかと思っていたら私もそこにいたらしい。私はそれによって返事がワンテンポ遅れたなぁと思ったらおじさんはまた新しいバスへ文句を言い始めたので音楽を聞いているフリをした。ちなみに、そのあと来たバスはおじさんの目的地は入っておらず、そのおじさんはまた新しい列に並んでいた。気の毒だ。

③[番外編]タイムスリップ系おじさん
ある日家の外から「2027年6月17日!!!」との叫びが聞こえてきた。全部違かった。どこからタイムスリップしてきたんやら。

これからも色んなおじさんに会ってしまうような気がしている。ちょっとだけ色んな人の話に耳を傾けるのもいい。

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